クリア後の感想と評価: バイオハザード RE2 (AVG 6点)

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  • ストーリー:5点
  • グラフィック:7点
  • サウンド:6点
  • ゲーム性:6点
  • 作り込み:6点
  • 10点: 史上最高(100年に1度)
  • 9点: 10年に1度の水準
  • 8点: 年間トップクラス
  • 7点: 十分におすすめできる
  • 6点: 普通水準で、おすすめできる
  • 5点: 普通水準
  • 4点: 明らかな失敗が見て取れる
  • 3点: 良い部分がほぼない
  • 2点: 失敗では済まされない
  • 1点: 史上最悪(100年に1度)
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ゲーム概要

サバイバルホラーシリーズの第2作のリメイク。

人気ではシリーズ上位に君臨するだろうバイオ2ですが、旧作のリリースからはや20年。バイオ2発売当時、私はまだ小学生でした。その頃に大ヒットしてシリーズの人気を決定づけた第二作を、固定カメラから三人称視点のTPSへと変更して作り直したのが本作です。

直近のシリーズであるバイオ7が一人称視点のFPSだったので、カメラシステムはまたしても変更になっています。また大きな流れは近年のバイオシリーズを踏襲しており、ホラーとしての脚色センスは怪しめです。どちらかというとスプラッター色が強いです。

バイオ1のリメイク作品群が優れた完成度を持つので、それを期待したプレイヤーも多かったと思うのですが、それと比べると……。旧作バイオ2と比べて近代化はしましたが、ストーリーやゲーム性においては一概に良くなったとは言い難いです。

ラクーンシティを舞台としたゾンビパニックを描いており、レオン、クレアという二人の主人公から片方を選んで物語を進めます。その辺りは旧作と同じなのですが、中身については良くも悪くも最近のバイオになっています。

怖くないホラーなので、苦手な人でも大丈夫な安心できる仕様。取っつきやすいとは思います。

レオン
クレア

レビュー

ストーリー: 5点

  • サブキャラクターの一部が掘り下げられている
  • 旧作に比べて、メインキャラクターの描写が稚拙
  • 旧作に比べて、ホラー描写が甘い
  • 旧作に比べて、テキストの質が下がった

旧作2と比べて良くなった部分もあるのですが、悪くなった部分の方が圧倒的に多いので、足し引きするとマイナスと見て良いです。プロの仕事からアマチュアの仕事になったと言いますか、物語の展開や、人物描写の稚拙さ散見されます。

全体的に説明不足の感が強く、設置されているテキストも質が下がりました。

旧作より良くなった部分としてはガンショップ店長の掘り下げ、タイラントを倒すウィリアムのカットくらい。後は同じ設定を使っていながらも、旧作に比べて劣る結果になっています。

例えばレオン編の劣化が顕著で、エイダが胡散臭すぎるおばさんに大変貌。レオンの恋人に振られてやけ酒を飲んでいて遅刻した設定も消えていますし、旧作のようなメロドラマ感は全然ないです。

ただの変態になってしまった署長や、切れてる感の喪失した研究者バーキン夫妻、胡散臭さだけは発露している記者のベンなど、総じて薄っぺらい小物ばかりになりました。

モンスターの扱いについても、もうちょっと見せ方を考えた方が良いです。

元からタネが割れているとは言え、Gの登場が速すぎてインパクトがありません。未知の存在を演出する要素が根こそぎにされてしまって、でかいだけのモンスターに成り下がりました。

まぁ、その辺りの事情は4以降のバイオハザード通りなんですが、下敷き有りのリメイクとしては、不完全すぎると言わざるを得ないです。

ウィルスが広まる原因になった事件の描写、バーキン夫妻の行動など、展開の不自然さもチラホラとあります。ハンクが死亡確認をミスするとは思えなかったし、てっきり過去作プレイヤーへの引っかけかと思ってしまった(Gの宿主が実は違うみたいな)。

グラフィック: 7点

  • 時代に即したグラフィック
  • 写実的になったキャラクターデザイン
  • 悪くなったりなモンスターデザイン
  • グロ・マシマシ

現行の家庭用機のスペックを鑑みれば順当な描写になっていると思います。キャラクターデザインも当たり前ですが、旧作ののっぺりしたアニメ調から写実的に。

旧作を知っていると、ウィリアム夫妻+シェリーに違和感があるものの、近代的に大きく改修されました。

ただしエイダだけはあんまり変わっていないので、一人だけ浮いている雰囲気はあります。エイダだけはいつものバイオ。それ以外がより写実的になった、という感じでしょうか。

モンスターデザインに関しては、G第四形態に関しては旧作より自然になったと思います。旧作の第四形態は見た目はスタイリッシュでしたが、前後の繋がりを考えると違和感が残る姿だったからです。

G第四形態

一方で狙いすぎて没個性になってしまったイビー、タイラントなど、旧作の方が差別化できていたモンスターもいます。ぬめりの表現が今一つなので、モンスターの表皮が不自然にも見えます。

ムービーシーンのカット割りは良い部分もあれば、悪い部分もあります。特にモンスターの見せ方が下手なのでホラー感が薄れる原因になっています。ムービー部分は全体的に海外ドラマみたいな雑さが漂っているので、もうちょっと絵作りを意識した方が良いと思いました。

サウンド: 6点

  • チラホラある良スコア

傑作と言うには物足りないものの、雰囲気にあった楽曲を使っていると思います。旧作の楽曲も今聴き直すとやっぱり古くさい感じはしますね。DLCで旧作のものに変更できるんですが、元に戻してしまいました。

個人的には自爆する研究所から脱出するときのBGMが一番良かったと思います。あとはボーナスゲーム中のBGMとかが記憶に残る感じ。

吹き替えに関しても、英語音声にしてもまぁ無難。旧作の英語はどこから役者を引っ張ってきたのか分からないような棒読み感がありましたが、ネイティブじゃない私では分からない水準になっています。

ゲーム性: 6点

  • アクション性の低いTPS
  • 旧来どおりの謎解き
  • 雑味感の強いサブキャラのパート
  • 表編と裏編の接続が無くなった

近年のカプコンが低調だったことを考えると、かなり持ち直したとは思うものの、真新しさが全くないので、平凡以上の評価を付けにくいです。

また直近のシリーズであるバイオハザード7に比べると多少改善したものの、やっぱりシューターとしてみるには、操縦性の悪さが強いです。武器の基礎性能を上げたり、照準の絞りをもう少し速くしないと、テンポの面でのマイナスが大きいです。

窓口は広いですが、それ故に物足りないし、リプレイ性が悪いという欠点が出ています。

というか、元々のバイオ2からすると相当に敵が堅くなりました。ゾンビですらHP800あって(旧作は200くらいだった筈)、タイラントの存在も割とうっとうしい。ホラーとしてのエッセンスがそもそも欠けているので、多くの敵がただ邪魔なだけの存在に成り下がっています。

その中でならリッカーは数少ない例外ではありますが、対処方が安直すぎることもあって活用がイマイチ。もうちょっと音に纏わる仕掛けを考えて、緊張感を生み出す努力をしても良かった気がします。

そもそも旧作バイオ2がそうであったように、別にプレイヤー側の攻撃力を上げてもホラーらしさが損なわれる訳じゃないですし、敵の数を増やしたり、イベント戦でピンチを演出するなどして調整した方が良かったと思います。

その辺のさじ加減というか、作りがあまくて、同じTPSシリーズのバイオ4とかと比べると見劣りします。ゲームデザインをホラー向きにしようとする一方で、ストーリーや、演出面が真逆に進んでいるので、それに足を引っ張られた感もあります。

個々の意図は分かるものの、全体の調和が取れていないというか、かみ合わせの悪さが残念なゲームだとは思います。エイダ、シェリーパートの異物感がありますし、やたら増えたボーナスモードも、この操作性でやらされても……って感じなので、もう少し内容の取捨選択が必要だったと思います。

作り込み: 6点

  • 形式的には原作2を踏襲
  • バグが少ない(PC版だと進行不能のものが一つ)
  • 旧作2に比べると大きく完成度が下がる
  • ホラー要素はかなり薄い
  • 飛ばせない演出
  • ボーナスモードにリトライがない

先にも述べた通り、ゲームデザインがホラー寄りなのに演出等が全然なので、あんまりホラーという印象は受けません。旧作においてやり残した、本来ブラッシュアップすべきだった部分が割とお座なりなので、旧作プレイヤーの期待値を満たせたかと言われると、正直微妙だと思います。

主人公同士の絡みも益々減ってますし、ホラー的な演出があるのは最初のリッカーくらい。それに関しても、旧作2の演出をなぞるだけで最低限という感じです。最初に出てくる警官の死因をリッカーにするなど、展開をちょっと弄るだけでも、色々と改善するような気がするんですけどね。

あとTウィルスや1作目の事件について触れないのはわざとなんでしょうか?

確か旧作だと色々補完する要素があったと思いますが、今作だとTウィルスの名前も出てこないです。これ、シリーズ初見のプレイヤーだと、Gウィルスがゾンビ発生の原因だと勘違いするのでは……?

この辺、予算不足か時間不足が原因だと思うのですが、基本はできているけど、荒削りな印象が残りました。まぁ旧作バイオ2みたいに、作ってみてつまらないからって、また作り直すとか難しいですからねぇ……。

PC版だとNvidiaのコントロールパネルで数値を弄っていると、一部のムービーシーン途中でブラックアウトして、以降画面が映らなくなるバグがあります。どれを弄ったら起きるのか調べてないですが、取り敢えず設定をデフォルトに戻せば治るので、詰まった人はデフォルトに戻しましょう。ちなみに警察署ロビーのPCを調べたときに流れるムービーなんかが一例です。

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まとめ

旧作バイオ2に比べてゲーム部分は近代化したものの、演出が劣るのでホラーゲームとしては後退しており、その辺りは近年のバイオハザードシリーズを踏襲しています。

バイオ1リメイクが割と直球路線のリメイクだったので、旧作2と同じ路線を求めている人にとっては、ちょっと正統進化とは取れない可能性はあります。ありますというか高いです。

旧作2がドンパチ路線で演出等がホラーライク、本作がドンパチできない路線で、演出などがホラーでは無いと、ある意味真逆の味付けになっています。

とはいえ別のゲームとして見るなら、平均水準くらいの内容にはなっていて、旧作バイオ3と同じか少し上くらいの評価を付けても良いかもしれません。

つい数年前でのカプコンは本当に落ち目でしたが、かなり持ち直して来たと思います。名作とは呼べないものの、無難な作品に仕上がっています。

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コメント

  1. アバター 匿名 より:

    RE4のレビューも頼みます

  2. アバター 匿名 より:

    表裏とストーリーがほとんど共通してるあたりの手抜き感がすごいんだよね。
    もはやそれぞれの視点じゃなくて、平行世界探索してんだよな…。

  3. アバター 匿名 より:

    色んな感想があって面白いですね。
    個人的には良いところ悪いところあるけど怖がりながら楽しませてもらった好きなゲームです。

    全体的にオリジナルをオマージュしつつ現行のハードに合わせたシステムにするならどうするかという葛藤が見えました。

    このゲーム、ホラゲ慣れしてる人、エイムが良すぎる人はホラー要素感じない作りになってると思います。
    ゾンビを蹂躪して気持ちよく進めたい人も合わなかったんじゃないでしょうか。

    ステップなどを廃止し、ゾンビを固くしてフラフラ歩かせことでプレイヤーの焦りを作り出す仕組みが良かったです。
    窓枠のゾンビが嫌で無視したら先にゾンビがいて戦わないといけない。でも全然倒せない。後ろからさっきのゾンビ来てる。
    みたいなシーンが警察署編では何度もありました。
    ゾンビの脇をタダで抜けさせてもらえないのも良かった。(初見プレイでは弾撃たずに抜ける方法がわからなかった)
    ずっと「弾が無くなりそう」って不安になりながら進めてました。
    ゾンビとどう向き合うかに焦点を当ててたんだろうなと。

    ホラー演出をムービーに入れず、操作中やアクション直後に持ってくるのも憎かったです。
    真っ暗な廊下、窓枠に急に現れるゾンビ、窓枠を素通りする影、吊るされたゾンビやイビー、後ろで鳴る何かが落ちた音、タイラントの足音。
    1つ1つにビビってました。

    ストーリーはもっと掘り下げてほしかったです。
    裏編もあの内容なら無い方が……とは思いました。

  4. アバター 匿名 より:

    見てて思ったけど
    明らかに鍵閉まってる所をわざわざ押して、その後に錠を解く
    ↑いや、鍵閉まってるの見えてんだろ

    弾薬や手榴弾取るたびに「アイテム欄に入れる」か「組み合わせる」か
    ↑黙って組み合わせろよ、赤ちゃんか何かなん?

    特に後者の行動をさせる意味が分かんないただのテンポロス

  5. アバター 匿名 より:

    凄いレビューに共感した
    ゾンビを硬くしすぎててマジでストレス溜まる作品になってる
    せめてショットガンで倒す爽快感は残しておいて欲しかった、頭にぶち込んでも吹き飛ばないでその場に棒立ちだったりするのが造り込みの薄さを感じる
    ゾンビを強敵にすれば怖いだろみたいな怖さと面倒くささを勘違いしてる

  6. […] げぇむはしりがき クリア後の感想と評価: バイオハザード RE2 PS4Xbox One シェアする Twitter Facebook はてブ Pocket LINE コピー kuchi クチコミジャパン […]

  7. アバター 名無しさん より:

    酷いレビューですね。
    ホラー要素が薄い?マジで言ってるんだとしたらやばいですね。
    本作はライト一本で暗闇を探索する「見えない恐怖」、狭い廊下でゾンビがゆっくり迫る「静の恐怖」、素早いリッカーやゾンビ犬が突然襲いかかる「動の恐怖」、敵がしぶとく弾薬が少ないが故の「脅威を排除できない恐怖」、タイラントによる「追われる恐怖」など、初代リメイクの「そこを歩く、という恐怖」を忠実に引き継いだホラー演出となっています。あなたはただの懐古厨ですね。「2」はゾンビが弱くて全く怖くないし、弾薬も沢山拾えるし、ホラー要素と言えばリッカーやタイラントによる陳腐な驚かしぐらいですし、RE2に勝る部分などクリーチャーの種類とザッピング位では?

    • アバター A より:

      現実に多くの人にとっては
      明るさ最大にしなきゃ見えない「只の理不尽」
      狭い廊下でゆっくり迫るようで加速して弾が当たると前にズレたり露骨な待ち伏せがバレバレから、ザンギエフもビックリな吸い込みを見せる「只の理不尽」
      リッカーとか良く観察すりゃ素早い以前にワープレベルの超高速する「只の理不尽」
      恐怖とか感じる暇もない、ガチガチの敵に弾薬が少ないが故に作業に徹するしかない「只の理不尽」
      タイラントによる「クソゲー」

      • アバター 匿名 より:

        いや、ただの下手くそで草

        • アバター 匿名 より:

          むしろうまくなるとただひたすら横をすり抜けていく作業逃げゲーになるんだが
          これどこがおもしろいの?怖いよりストレス要素のほうが多いし

  8. アバター 匿名 より:

    敵が硬くても全部殺す必要ないし蹴りとか
    なくて良かった操作もあれでいい
    456やってろ

  9. アバター 匿名 より:

    プレイヤーに不便を強いて緊張感なり雰囲気なりを出すというなら、全体の方向性をもっとホラー寄りにしなきゃいけないのに警察署以降はもう4~6のドンパチバイオと大差ない。
    なのにシューティング部分は制約が多く、操作性が悪く、敵が硬いのでダレる。無限武器を使ってもさっぱり気持ちよくない。
    この辺どっちかに振り切ればより評価は高まったと思うが、それでも大成功のリメイクだと思う。特に警察署までは満点でしょ。

  10. アバター 匿名 より:

    名作枠の4やリメ1、リベ1に比べて周回性が悪いのは間違いない。周回前提のゲームなのに。

    原因は色々あるが、特に挙がってるように、無駄に硬い敵と無敵のタイラント。あと戦闘システムの作りの悪さ。
    TPSの形を取ってるのに、敵と戦う行為が手間でストレスの原因というのは失敗。

    オリジナルの2は割とバカスカ撃ちまくるゲームだったので、別に原作再現という訳でもなく。ホラー要素の薄いRE2路線なら、いっそ4くらい自由度の高い戦闘システムでも良かったのでは。

  11. アバター 匿名 より:

    このレビュー者、4あたりのゲームデザインを主軸に考えてる節がある気がするんですが。
    劣化なんていってますが、4なんて序盤から早くも即死持ちが出たり、ゾンビよりも機敏で敵数が多い状況を慣れないプレイヤーにいきなり突きつけているんですよ?それ、ゲームデザイン良いと言えます?
    第一ゲームテンポなんていってますが、初代や初代リメイクも敵と遭遇したら足を止めて迎撃するスタイルでしたが、初見からサクサク進めるゲームと言えましたか?

    むしろ4からのせかせかさせるのを純粋なホラーと取り違えているゲームデザインの方が大分劣化だと自分は思いますね。

    • アバター game_memo(管理人) より:

      基本的には旧作2を前提にしているので、バイオ4はあんまり考えていなかったです。旧作2よりは間違いなくテンポ低下、ホラー性も低下していて、それがお勧めできると言えなかった最大の原因です。足を止めるかどうかは関係ないです。それだとアクション性の高いバイオ4も射撃状態だと止まってますしね。

      とはいえ、言われてみれば、バイオ4のあれはコントローラーに慣れてないとか、普段ゲームをしない人には、厳しかったかもしれないですね。それが行きすぎたサイコブレイクが、いよいよ死にゲーになって酷評されたわけなので(私は結構好きでしたが)。

      • アバター 匿名 より:

        分かってないですね。
        今作はバイオハザードシリーズとしてのゾンビの存在を今一度再認識させた意図が制作者側にはあるんですよ?

        6でもゾンビは大量に出ましたがゾンビ一体一体毎に存在感はありましたか?
        そのゾンビを素手で殺す(プレイヤー側の攻撃力過多)がホラーを生みましたか?
        数を沢山出せばホラー感が増すなんていうほどホラー演出は単純なものではありません。6の大量ゾンビなんて下手したらギャグになりますし。

        初代リメイクの良かった点にも共通しましたが、バイオハザードのゾンビの恐怖の根底は「遅い動きなのにじわりじわりと寄ってくるその恐怖」が一番だと感じます。
        そういった意味でRE2は良い意味でむしろゾンビの存在を再認識できたとおもいます。

        そしてそのじわじわ迫る恐怖感に基づくためには「ゾンビを簡単に殺させない」というさじ加減でしょう。
        もしTPSで旧作のように簡単に倒せるゲームであれば「鈍いからヘッドショット撃ってハイ終わり」とゾンビの存在感は序盤で簡単に払拭されてしまいます。
        そのゲームテンポはもはやただの作業ゲーです、ホラーですらないですよ。

        旧作は細かな照準狙いができないためあえてあのゲームバランスだったでしょうし、旧作も後半になるにつれてゾンビの存在感がかなり薄れていた欠点も感じました。

        そういった意味では今作のゾンビの数や硬さにはちゃんと意味があります。

        • アバター 匿名 より:

          誤解がないように追記しますが、自分は決して旧作が悪いとは思っていません。

          固定カメラのシステムとTPSカメラのシステムはそれぞれホラー演出としての良し悪しな点かあるという事、そしてそれぞれのカメラシステムのために適したゲームバランスがあると言いたいのです。

          固定カメラであれば「思うように操作ができない恐怖」曲がり角に敵がいるかもしれないのに視点を変えられない恐怖」がメリットですし、
          TPSであれば「プレイヤーと操作キャラの眼前に敵が迫りくる恐怖」「弾を外したくない焦燥感から来る恐怖」というメリットもあります。
          そしてそれぞれのカメラでは逆に体験できないデメリットも存在するわけです。

          レビュー主は固定カメラの方が優れていると記事にありますが、逆に固定カメラではホラーを演出しきれない点も多くあります。

          単に「この視点じゃないからホラーじゃない」「このゲームバランスじゃないからホラーじゃない」ではなく、
          「このカメラ視点だからこのゲームバランスが必要だったんじゃないか」などといった考えもレビューするには必要だと思います。

          • アバター game_memo(管理人) より:

            まず前提としてサバイバルホラーという舞台装置があり、その上に強敵が配置されているから意味があるのであって、ゾンビという枝葉末節がホラー性を左右するというのは、極端すぎて納得しがたいのですが……。

            強敵設定の敵が弱すぎて、肩すかしで没入感を削ぐとか、そういうマイナス要素にはなり得ますが、その逆はあり得ないと思います。それが出来るのなら、世の創作者たちはこうも苦労しないんじゃないでしょうか。

            ホラーとギャグは紙一重と言うように、感情に働きかける作品づくりというのは難しいものなのだったりします。

            まずホラー作品として形になっていて、そこで初めてゾンビの強さ、ゲームバランスに光があたるのであって、まず先に押さえるべき部分があったと思います。人が怖いと思う要素に共感させないと駄目だったのですが、そういう要素が本作では希薄すぎました。ここからブラッシュアップしていかないと駄目なベアボーンみたいな状態です。

            私の書き方が悪くて勘違いさせたかもしれませんが、視点とかゲームデザインとか、そんな単純なことで評価を落としているわけではないですよ。積み重ねとしての作品全体像として、これでは先駆者たちの様々なホラー作品(ゲームに問わず)に及ばないと思うから、絶賛はできないなぁーとなってるわけで。

        • アバター 匿名 より:

          分かってないですね(キリッ)

          制作者さん降臨かな? 批評が悔しくて長文垂れ流しちゃってもう

    • アバター 匿名 より:

      そこが4の凄い所ですね
      そう見せかけて敵はプレイヤーの手前でちょっと立ち止まったり舐めプみたいな所も織り混ぜつつ
      取り囲まれたようでも逃げ道が用意されたり
      序盤に難関に見せかけた実質チュートリアルをプレイヤーにやらせる仕組み
      幾度ものテストプレイから、実際にやる一般人はどう思うか?の把握
      緊張緊張じゃ遊ばれないから、緊張をほぐす為のギャグとか
      サラザール戦に至っては、多数のプレイヤーが思う事をレオンに言わせると言う荒業まで
      とにかくそう言った部分を滅茶苦茶考えて作られたそうです
      別作品の最初から最後まで初見頃し続きな、いわゆる「タヒにゲー」みたいな奴になると
      そう言った裏のオマケ要素が本編並みに充実山盛りで
      ヘタな本編とかのプレイ動画よりその部分の動画がYouTubeやらで大人気だったり
      今の時代になっても語り継がれる名作は細部の作り込みが違い過ぎます

      Re2なんかはアシストモードも含む、表裏をクリアした時点で少数派ですよ

  12. アバター 匿名 より:

    ストーリー面はほぼ同意ですが他についてはあまりにも的外れです。
    旧来のシリーズでは操作はシンプルなのに不便さを感じるシステムが緊張感に繋がりホラー演出として評価されていたものを今作でTPSとして再現した結果世界的に賞賛されているのに、それをアクション性やシューターとして出来が悪いと非難してるのなんて見当違いすぎます。
    その理論だとすべてのホラーゲームは何らかのストレス要素を抱えているので悉く駄作です。

    • アバター 匿名 より:

      読み物として面白いからブログ読んでるだけで、本作未プレイなのにレビューの擁護するのもあれですが

      レビューの意図は、このストーリー演出なら、操作性良くしてテンポ良くした方が面白い
      この操作性なら、もっとホラー的演出に振り切れてないと……、ということなのではないでしょうか?

      そこのちぐはぐさからゲーム性が低い点数になっていて、アクション性が悪いからゲーム性が低いという観点ではなないと思います

    • アバター game_memo(管理人) より:

      先に別の方が返信されていますが、別にシューターとして出来がわるいから加点されてないだけで、減点しているわけではないですよ。割と念をおして書いたつもりなんですが、ホラーとしての出来が最小限で、他に突出した良さがないから、平凡より少し下のゲーム性にしました。

      あと旧作が評価されているのは、固定カメラによるホラー演出が優れていたからで、不便さとかは別に関係ないと個人的には思います。固定カメラだからこそできることですが、ワンカットワンカットが演出になっていて、映画の世界を切り取ってゲームに落とし込めたのが強みでした。

      TPSにしてしまうとそういう部分が弱くなるので、他でなにかを補わないと旧作の水準には届きません。他の部分でカバーするならシューター路線に、ホラーとして進めるなら、もっとスクリプトやストーリーで補わないと、良作、傑作にはなり得ないと思うわけです。

  13. アバター 匿名 より:

    ストーリーに関しては大体同意です、原作に比べると薄いですね
    ウィルス流出の描写も取っても取らなくてもいい短いテープだけですし
    エイダパートのあれは結構重要なシーンだったと思うんですが・・・
    主人公同士というかお互いのストーリーの交差は無きに等しく
    2ndは裏ではなく唯の時間差で内容は変わらずザッピングシステムも無いので
    正直モチベを保つのが大変でした
    作品自体は楽しめたのは楽しめたんですがこれなら無理して2nd等作らず
    レオン、クレアそれぞれ一本で内容を濃くした方がよっぽど良かったな
    と思いましたね、後タイラントがウザすぎです(特に2nd)

  14. アバター 匿名 より:

    後半の研究所がちょっとボリューム不足感ありましたね…ノースエリアやイーストエリアの物で封鎖されたとことか泣く泣くボツにしたのかなーと思わせる感じがあって

  15. アバター 匿名 より:

    ストーリー周りは明らかに劣化しましたね
    オリジナル当時と違って表裏の作り込みは今となっては開発リソース的に不可能なのでしょうが
    特にレオン編はそれを抜きにしても評価するには厳しいと思います

    敵の硬さやタイラントの仕様も初見のインパクトこそあれ、周回プレイを重ねると相手にするのがただ面倒なだけで…
    PC版はヘルス表示やタイラントの見た目を弄るMODで多少は誤魔化せますが