2020年のゲーミング・ハードウェア情勢に対する私見

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5年~10年に一度の家庭用コンソールの世代交代や、PCゲーミングで使われるGPUの世代交代が2020年にはありました。

ただし世代交代はしたけども、家庭用コンソールはタイミングが悪そうな感じで、RTX3000、Ryzen5000は生産数が足りていない。新製品が多すぎて、世界レベルの半導体不足が2021年も続くみたいです。

その一方で、Nintedo Switchの普及が爆発的に進んで、いよいよ歴代最強コンソールの流れが生まれています。

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独走態勢のSWITCH

2020年はswitchの年だったと言っても過言ではなく、そして2021年もそれが続きそうな塩梅になっています。

4年目になるのに値下げする気配もないし、売り上げ台数も衰える気配もないし、ソフトも売れまくっているし、史上最大の規模の家庭用コンソールです。

特に国内では圧倒的過ぎて、すでにスーパーファミコン越え、2021年初頭には初代Playstaitonの販売台数記録も超えるでしょうし、2021年内にPlaystaiton2を超えてもおかしくない状況まで来ました。

私としては3万円はちょっと高くないかと思っていたのですが、ファーストタイトルの強さと、ブランド力にけん引されたのが要因でしょう。まぁ、私もゼルダがやりたいから、発売日にSwitch買いに行って争奪戦になってますしね……。

GPUの成長が鈍化しているし、スイッチの普及率も極めて高い。独自路線が強くて他との差別化もできているので、息の長いハードになりそうです。

私としては年内にゼルダの新作が出るのかが気になります。マリオカート9とかも気になりますが、8DXが好調みたいなので年内はないかなと……。

タイミングが悪かった次世代コンソール

マイクロソフトの次世代コンソールXbox Series X&Sが11月10日に、ソニーの次世代コンソールPlaystaision5が11月12日にそれぞれ発売されました。……発売されたんですが、どちらも良い雰囲気ではありません。

Xboxに関しては、国外のスタートダッシュが結構良かったみたいで、公式がらも声明が出ています。前のXbox Oneが残念だったので、相対的には伸びたけども……って感じだと思います。国内ではもちろん空気です。

Xbox Series XはOne世代の負けを取り返すべく、かなり野心的なアプローチをしています。価格的にも無茶をしているし、ゲームパスの押し込みも強いが、肝心のAMD RDNA2が奮わなかったことが懸念材料になっています。Cellをぶち込んで大失敗したPS3に通じるものがあります。

AMD RDNA2は、HWレイトレーシングで先行しているNvidiaから1年遅れで登場しましたが、そのレイトレ性能は同世代Nvidia RTX3000はおろか、前世代のRTX2000にも太刀打ちできないレベルでした。ベンチマーク上はそこそこの数値であるものの、実際のゲームでは残念というAMDいつものパターンです。

レイトレの技術がちゃんと固まってから出せば、前世代からの違いをアピールできたんですが、功を焦り過ぎて裏目に出ていると思います。

Series Xはある種の見せ札なので、本命は安価なSeries Sなんでしょうが、開発ツールの遅れなども含めて、初動から躓いた形になります。

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スロースターター

無茶苦茶やってるXboxに対抗する形で登場したけど、それに振り回されてる感があるのがPS5です。ネームバリューはあるんですが、戦略面やハードスペックでは後手後手に回っています。PS4がリリースされたときよりも好転する要素が無いので、苦戦は免れないと思います。

PS5自体は9万円くらいのゲーミングPCに相当するのですが、Xbox Series Xに比べるとコストパフォーマンスは劣りますし、どちらにせよゲームにしか使えないハードを5万5千円で買うかと言われると……。

ソニー側も3年はPS4と縦マルチ展開をすると述べていますが、明らかに据え置きコンソールのボリュームゾーンから外れています。

PS5が国内で普及するのは、価格がある程度は下がってからでしょうし、それまでにモデルチェンジもあるかもしれません。

取りあえず発売されたけど、本格的な展開はまだまだ先。だらだら引き延ばして、10年くらい引っ張るつもりなのかな……とは思います。

ソフト開発の高額化などもあって、過去のような囲い込み戦略は取りにくい。自身が最強のソフトメーカーである任天堂や、縦マルチだと圧倒的に有利なマイクロソフトと比べて、ソフトウェア面では損な立ち位置です。

PS5の国内出荷数が少ないから、国内軽視だという話題が出てきますが、私はそうは思いません。

PS4 Proの割合はPS4全体の20%もないし、そのうちの40%が通常PS4からの買い替えだと言われています。つまりソフトに差がない段階では、PS5にわざわざ買い替えるような人はPS4ユーザーのうち8%以下です。

PS4の総売り上げから逆算すると、過去にPS4を買ったことがある全員が購入に走るというあり得ない想定でも70万台前後で頭打ち。

その30%を初月で出したのなら、国内の出荷量自体は十分な水準です。投機対象に使われやすい立ち位置だったこと、世界レベルの半導体不足が重なったのは失敗でしたが、市場分析としては適格だったと思います。

現段階で本気でPS5を買おうとしている人は明らかに少数派だと思います。私もPCメインなので、まぁ何年後に買うかってレベルなんで……。

半導体の供給不足

コロナとTSMCに対する過剰な依存もあって、2020年に出た半導体新製品が軒並み供給不足の状態になりました。

次世代機もそうですし、Ryzen 5000シリーズ、RTX3000シリーズ、RX6000シリーズと、どれもが供給不足で2021年の春から夏までは、状況が改善する見込みが無いと言われています。

AMD製品のすべてを生産している台湾のTSMCは、世界の半導体の50%を製造していますが、その主力プロセスである7nmラインに依頼が殺到しています。米中の対立の中で話題にされるくらいなので、2020年においては、何かとキーパーソンな企業でした。

来年には最新の5nmラインをアメリカに作るらしいので、今後も大きな影響力を持つことでしょう。

Ryzen5000

Ryzen 5000シリーズの評判は良いものの、価格と生産数が足りないから、結局ゲーミング用途だとIntel i7 10700kか、i5 10400Fを選ぶ方が無難ですが、手に入るのなら5600x、5800xでも良い位になった。

Ryzen第一世代から性能が倍化しており、よくぞ周回数が分からないレベルの周回遅れだった状態から持ち直しました。Intelが不調なのもありますが、x86系CPUの今後を担う2柱になりました。

Ryzenが製造コストの問題を解決するのが先か、独自のラインを持っているIntelの採算性が改善するのが先か。分岐路に立たされています。

最近はARMの話題が増えていますが、マルチ性能、レイテンシに関しては周回遅れなので、正直持ち上げすぎだと思います。あくまでモバイルがメインなので、性能重視の世界では今後もx86が使われるでしょう。

RTX3000

Nvidiaの新製品RTX3000シリーズはサムスンが製造していますが、それもこれもTSMCのラインが取れなかったからで、慣れないことをしたものだから、こちらも生産が芳しくないようです。

本命のRTX3060、3050が出て、価格が落ちるのはいつのことになるやら。その頃には、RTX4000の足音も聞こえいるんじゃないか……という気も。

2020年の年末に新しいコードネームのGPUが、RTX3000の後に割り込んできましたが、TSMC7nmか、5nmかのマイナーチェンジ版がRTX4000として登場するのかな……という予想。

Ryzenで勢力を盛り返したAMDですが、Xboxの話で触れたとおり、GPU分野では周回遅れのままで、2年分の遅れを取り戻せるかがカギになりそうです。

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7 Comments
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匿名
匿名
3 年 前に

ビーク!オートエイム!ファイヤー!

匿名
匿名
3 年 前に

あまりにPS5が買えないのでついにPCデビューしました。
高かったけど結果的には大満足してます

匿名
匿名
3 年 前に

トーマ仕様のディバイソンっぽいから、アニメでCPU載っけてたところから来てるのかな・・・? いや自信ないわ

PS4でBOCWやってるとPS5の方が綺麗に見えるのかな?って考えてしまい本気で買いたくはなります。でも結局はやっぱり値下がりかモデルチェンジを待つでしょうね。だってソニーだし

匿名
匿名
3 年 前に
に返信  匿名

丑年だからかも?

匿名
匿名
3 年 前に

なんでディバイソン?

匿名
匿名
3 年 前に

一応去年までアニメもやってたしHMMみたいな本格派じゃなくて小学生向けプラモも現在進行系で出てる
それなりに知名度はありそう