Call of Dutyシリーズの国内売り上げ(2003~2023)

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もうすぐベータだからBlackOpsの振り返りを書こうと思ったら、過去に同じことをしていた。

リライトするにしても情報をまとめたいと思ったので、歴代Call of Dutyの国内売り上げをまとめてみました。国内正規版のパッケージのみをカウントしています。DL販売はもちろんですが、PC版、黎明期に多数存在していた海外パッケージの輸入などが含まれていません。

パッケージ販売数ではBO2がトップですが、実際にはMW2の方が国内流通量が多い可能性が高いです。

販売数一覧(2024年まで)

タイトル国内売上最大比発売日開発
1--2003/12/18IW
286641%2006/3/24IW
3327655%2007/6/14TA
Modean Warfare40899967%2007/12/7IW
World at War--2008/11/11TA
Modean Warfare240746167%2009/12/10IW
Black Ops45316775%2010/11/18TA
Modean Warfare348315080%2011/11/17IW
Black Ops2580268100%2012/11/22TA
Ghost40433167%2013/11/14IW
Advance Warfare26240243%2014/11/13SH
Black Ops338320963%2015/11/6TA
Infinity Warfare18609731%2016/11/6IW
WW238704764%2017/11/3SH
Black Ops451172284%2018/10/12TA
Modern Warfare25578242%2019/10/25IW
Black Ops Cold War17346329%2020/11/13TA
Vangurd7193212%2021/11/5SH
Modern Warfare26886411%2022/10/28IW
Modern Warfare3518779%2023/11/10SH
  • 国内パッケージの集計です
  • DL版は含まれていません
  • 海外パッケージの輸入は含まれていません
  • PC版は一切含まれていません
  • 1次ソースがファミ通なので、販売数が少なすぎて集計に入っていない可能性があります

Modean Wafare(2007)

408999本

日本で本格的に販売された初めてCall of Dutyにして、ブームの火付け役となった存在です。国内での販売本数は41万本ほどですが、これにPC版が含まれるので実数はもっと多いです。うちXbox版が10万なので、およそ同数くらいのPC版人口があると仮定して、実際には50万くらいは出ているかもしれません。

販売本数の半分が後日リリースされたベスト版であるというのも特徴的です。ニコニコ動画などで知名度を増やした結果、後から購入するプレイヤーが多かったと推測できます。

Modean Wafare2(2009)

407461本

後のCall of Dutyシリーズを決定的にした記念すべき1本にして、Codの生みの親が関わっていた最後の作品です。

販売本数は後の作品ほど多くないのですが、これは国内での正規流通版しかカウントしてないからです。本作からスクウェア・エニックスが販売代理店となったのですが、発売日が海外の1ヶ月遅れの上に2千円以上高いという有様だったので、マルチメインのプレイヤーは海外版を買っていました。

国内でのPC版FPSが最盛期だったこともあり、もろもろの暗数を加えると、本作が最もプレイヤー数が多かったCodではないかと推測します。

なお、PCのグローバル版に何の告知もせずにリージョンロックを掛けたので、海外版を購入、販売していた関係者が大騒ぎになったことでも有名です。アクティビジョン、スクエニ共に自分たちは何もしていないと言い訳を始め、だったら誰がロックするんだよと大炎上しました。

また、MW2の発売後に親会社のアクティビジョンと開発チームが対立、Codの生みの親を含むリーダークラスの開発者の80%が離脱するという事件もありました。発売後、開発のIWは抜け殻状態となり、以降の作品群の芳しくない評価へと繋がっていきます。

Black Ops(2010)

453167本

前作MW2において発売日1ヶ月遅れというやらかしを決めたスクエニでしたが、本作からは字幕版の発売日を9日遅れまで短縮するなど体勢の見直しを進めました。

販売数はMW2から5万本詰みましたが、カウントされていない海外版、PC版の勢力が一気に減少しているので、実際のプレイヤー人口はMW2には届いていないと思われます。待望の続編という立ち位置だったMW2程の熱量はなく、リリース後の評判も地味でした。

AAA作品だったMW2より規模は縮小し、あか抜けないゲームにはなりましたが、手堅い作風で後のシリーズ展開に繋げたという功績の大きい作品です。当時のナード向けという雰囲気の割に、今だに根強い人気を誇っています。

後にCod1軍へと昇格したこともあって、低価格のDL販売でジワジワと売り上げを伸ばし、海外ではシリーズで最も販売数が多いと言われています

Modern Warfare3(2011)

483150本

古参勢からかなり不評だったのがMW3です。MW2の発売後に大規模レイオフが発生し、開発のIWはもはや抜け殻の状態だったので、クオリティは大丈夫なのかと不安がられていましたが、蓋を開けてみたら案の定……。

AAAらしい完成度、洗練されたアニメーション、音響を持っていたMW2から全てがグレードダウンし、当初はMW2.5と呼ばれていたものの、やがてMW1.5の方が適当だとまで言われる始末でした。

ゲームバランスも滅茶苦茶であり、EMPを連打、ステルス爆撃の応酬という悲惨さに、古参プレイヤーは目を白黒する羽目になりました。毎回クソゲーと呼ばれるCodの中でも、本気でクソゲー扱いされていた代表作です。

中核スタッフを殆んど失ってしまったIWの凋落をまざまざと見せつけることになりました。

同時期にBF3が発売されたこともあり、PC版の人口は激減したのですが、これがPC版のCodは売れないという風聞を生み出す一因でもあります。

Black Ops2(2012)

580268本

カウントされている実売数で国内トップの作品です。元は10万ほどあったXbox360版の売り上げは低迷しており、PS3に人口が集中しています。またWiiU版もこっそり発売され、Xbox360と大差ない売り上げを持ちました。

カジュアルFPSとして完成度が高く、幅広い層の人気に支えられた良作で、別開発のMM2(2009)と並ぶシリーズの人気作だと思います。「またピネだ」のミームで有名な作品なので、FPSプレイヤー以外にも意外と知られています。

ピネガキ達の迷台詞をダイジェスト字幕付きでお送りする謎の動画

明確にCall of Dutyの1軍チームが入れ替わった作品で、予算的にも明らかにTreyarcが優遇されているのが見て取れます。

PC版もMW3が与えたダメージが大きく、MW2と比べると明らかに過疎化していましたが、それなりの盛況を収めます。半年後でも同時接続1万5千あったので、何とかマッチが成立していました。

Ghost(2013)

404331本

ModernWafare3の失敗からか、シリーズを変えてのリリースとなった作品です。同時期に発売されたBF4と人口を奪い合うことになったので、売り上げが伸び悩んだのですが、ゲームの評判も芳しいものではありませんでした。

あまりに出来が酷いので、BO2への出戻り組が多発してしまい、アクティブ人口が旧作に抜かれる始末です。MW3以降の新体制でIWトップを務めた人物は本作を最後に退任しており、恐らくは度重なる失敗に対する引責辞任だと思われます。

なお、PC版は当初バグまみれで悲惨な状況であり、ロビー画面ですらガクガク状態でした。恐らくはネットワークの同期をメインループでやっているのが原因だったんですが、移植担当は素人かと私も瞑目しました。

Advanced Warfare(2014)

262402本

Call of Dutyを作る第三のスタジオとして設立されたSledgehammer Gamesの処女作です。近未来を題材としており、兵士を補助するジェットパックが登場しました。

独自性が強く出ていて輝く部分もあったのですが、開発体制が確立されていなかったのか、武器のバランスは滅茶苦茶だし、パッチノートが間違いだらけという凄いゲームでした。

Black Ops3(2015)

383209本

前作BO2から更に未来へと時間を移し、スポーツ系FPSへと舵をきった作品です。前年度にリリースされたTitanfallを強く意識した作風で、今ならスポーツ系FPSがいけると思ったのかもしれません。

売り上げについては、BOCWが出るまではBO系統では歴代最低であり、コア層にしか受けませんでした。私はかなり気に入っていたのですが、スポーツ系FPSのたどり着く場所とも言えます。

Infinity Warfare(2016)

186097本

売り上げが激減しており、この当時のCod作品としてはあまりにも悲惨な結果となりました。

海外ではRIP CODの標語がトレンドワードになり、公式の配信では罵詈雑言が飛び交う世紀末となった作品です。過去にはCodの生みの親が率いる1軍チームだったIWの名声はいよいよ地に落ちたのですが、意外とゲーム内容は普通でした。

なお、PC版はマッチングが無理そうだったので、私もPS4版を買った記憶があります。

World War2(2017)

387047本

販売本数としては奇跡の復活を遂げたCodであり、前年度のIWから売り上げが倍増しました。しかし、ゲーム内容は微妙な出来栄えであり、ユーザーからの期待には応えられませんでした。

またゲームのリリース直後に開発トップが会社から逃げ出すなど場外乱闘も凄まじいものがあり、開発のSledgehammer Gamesは半ば空中分解状態になりました。

Black Ops4(2018)

511722本

私の肌間隔とは大分ズレがあるのですが、販売本数的には国内Codにおける中興の祖とも言える作品で、売り上げ本数が一気に絶世期に匹敵する数まで復活しています。

内容的には過去作BO3から空中機動を削除したもので、カジュアル路線に戻ってはいますが、下手にバランスが良かったので外連味がないのが欠点でしょうか。

Modern Warfare(2019)

255782本

往年の名作ModeanWarfareのリブートと銘打って発売されたのですが、売り上げは前年度のBlackOps4から半減しており、RIP Codで有名なCod IW以下の実績です。

コロナブーストありでこれなのは、恐らくはベータテストがあまりに微妙だったからだと思います。ハッキリ言って、マルチのマップを作った人は素人じゃないかと思いました。歴代ワーストクラスに酷かったです。

Black Ops Cold War(2020)

173463本

Sleagehammerのお家騒動の結果、1年前倒しになって発売することになった不遇の作品です。BO4のDLC開発を含めると、ほぼ1年の開発期間でリリースすることになっており、むしろよく出せたと言うべきかもしれませんが、国内での販売数は前年度のMW(RE)を下回る結果となりました。BO系統では歴代で最低の数字です。

なお、当初はマルチプレイ無料で出す計画でしたが、親会社のアクティビジョンが反対したので、いつも通り単独パッケージになりました。

Vangurd(2021)

71932本

知らない子その1。

開発のSleagehammer GamesはAdvanced Warfare2を作りたいと言っていたものの、アクティビジョンが許さなかったので、妥協の産物で生まれたとかいう噂。

同時期に販売元のアクブリで悪質なセクハラと、事件の隠蔽が明るみになり、海外で大炎上しました。後のMSによる買収へと繋がっていくきっかけとなった事件です。

Modern Warfare2(2022)

68864本

知らない子その2。ModeanWarfareのイメージが悪すぎてやる気がなかったのです。

売り上げ自体はかなり低迷しており、先のVangurd以下となりました。なお、販売本数の70%はPS4版であり、まだまだPS4が現役なのが伺えます。

Modern Warfare3(2023)

51877本

知らない子その3。

前年度ののMW2RまではPS4版の方が70%くらいのシェアだったものの、今作ではPS5版が66%まで増えています。

Black Ops6(2024)

セクハラ事件に端を発した企業価値の暴落、バッシングされたCEOの厭世観から、アクブリがマイクロソフト社に買収された後の初CODです。

Battle Passに対応しており、XboxとPCでは月額1000円とかなり値下がりしています。

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ななし
ななし
14 日々 前に

MW3、散々言われてるけどフルパ組んでEMPを途切れなく連続で出す「ロケットエンピツEMP」はやってる側はめちゃくちゃ面白かったよ
eスポーツとか武器バランスなんて意識しないで分かりやすい強武器とかバカつよストリークが合ったほうがパーティー系FPSとして楽しめるんだけどな~

ななし
ななし
14 日々 前に
に返信  ななし

禿同
特にキルストが弱過ぎる上に出すのにクッソモタモタしてるのが本当にしょうもない出す度に逆にストレスが溜まる
eスポはどうせGAとか言って独自の規制をするんだしバランス意識するだけ無駄過ぎる誰も得してない

ななし
ななし
16 日々 前に

bocwまでは買ってましたかそれ以降はベータだけで満足してたな

ななし
ななし
16 日々 前に

MW2019は海外ストアで予約してウッキウキでβ参加したら、そのあまりのクソさに拙い英語で「このゲームには金と時間を掛ける価値が無い」って返品理由を書いて予約取消した悲しい記憶

ななし
ななし
17 日々 前に

MW2019のシーズンゼロは歴代CoD最低レベルのマップ群と歴代最強クラスのショットガン725のせいで個人的ワーストなマルチプレイヤー体験だったのですが、Warzoneと追加マップで持ち直したのか世間と自分の間での評価のズレが激しいですね。これ以降消極的な立ち回りが強い味付けが続いて一気にCoD離れが進んだのですが、BO6のオムニムーブメントはブーストほどでないにせよ積極的に動き回るプレイヤーが喜びそうなシステムで少し期待しています。

ななし
ななし
17 日々 前に

ゲーム性に関しては間違いなくBO4が全盛だと思うんですけどその後の作品はwarzone準拠のもっさり挙動になってやらなくなったなあ
国内で全く話題にならなくなったのはPUBGからApexのヒットが大きいんですかね

ななし
ななし
17 日々 前に
に返信  ななし

あとBO4が思ったより売れてるように感じるのはキャンペーンがなかったせいで海外で売上が振るわなかった情報があるせいじゃないですかね