ピクミンのナンバリングタイトルも遂に4作目。ピクミン4に登場するピクミン種の簡単な解説です。
ピクミンの種族によって得意不得意があります。取りあえずはお勧め構成で良いのですが、慣れてきたら状況に合わせて連れていくピクミンを変えてみるのも良いかと思います。
ピクミンの種族ごとにDPS(時間当たりのダメージ量)や耐性があり、強敵との戦闘に特化にしたり、運搬に特化したりできます。
こと戦闘面ではピクミン4から登場した《氷ピクミン》の影響が大きく、火力重視の《紫ピクミン》とは異なる強さをもっています。耐性に優れた《ヒカリピクミン》と合わせて、本作のピクミン三銃士となっています。
早見表
DPSは時間あたりのダメージ量で、張り付き攻撃を行っているときの数値です。数値が高い方が敵のHPを素早く削れます。
種族 | DPS | 備考 |
---|---|---|
赤ピクミン | 25 | 火耐性 |
黄ピクミン | 16.7 | 遠投、電気耐性、採掘4倍 |
青ピクミン | 16.7 | 水耐性 |
氷ピクミン | 8.3 | 冷気、浮遊 |
岩ピクミン | 14.5 | 刺突耐性、圧迫耐性 |
羽ピクミン | 8.3 | 飛行 |
紫ピクミン | 25 | 運搬10倍、衝撃波 |
白ピクミン | 8.3 | 毒性 |
ヒカリピクミン | 16.7 | 耐性(火、電気、水、冷気、毒) |
犬ピクミン | 46.7~160 | 参考 |
ゲキカラ時(岩以外) | 33.3 | 変化は全ピクミン共通 |
ゲキカラ時(岩) | 5 | 通常時よりDPS低下 |
状況によって耐性持ちのピクミンを起用することになりますが、こと戦闘だけなら《氷ピクミン》と《紫ピクミン》が優秀です。《紫ピクミン》は単純にパワフル、《氷ピクミン》は当人のDPSこそ低いものの、凍結で張り付きの時間を拡張してくれます。
DPSが低いピクミンでボスと戦うときには《ゲキカラスプレー》を使いましょう。
《ゲキカラスプレー》を使うと《岩ピクミン》以外はDPSが33固定になるので、DPSが低いピクミンほどに打撃力の向上幅が大きいです。《氷ピクミン》+《ゲキカラスプレー》が最適解な相手は多いと思います。
逆に張り付きができない《岩ピクミン》に《ゲキカラスプレー》を使うと、攻撃力が低下してしまうので逆効果。《岩ピクミン》の数が多いときには《ゲキカラスプレー》は温存した方が良いです。
犬ピクミンこと《オッチン》はカミツキの攻撃力はピクミン以上なんですが、《オッチン》は1匹しかいないので最終的な攻撃力ではピクミンたちに軍配が上がります。犬がいっぱいいたら、いよいよゲーム崩壊である。
赤ピクミン
和名 | アカネピクミン |
攻撃力 | 15 |
攻撃頻度 | 0.6秒 |
耐性 | 火 |
DPS | 25 |
シリーズの定番として最初に仲間になるピクミン。火炎全般に耐性があり、後半では火種を移動させるギミックを利用できます。
ギャグマンガのフランス人みたいなとんがった鼻が特徴。
戦闘においては、この鼻のような部分を突き刺して使うので攻撃力が高いらしいです。DPS(時間当たりのダメージ量)は《紫ピクミン》と並んでトップタイです。
《紫ピクミン》が希少で自然と数が増えないこともあって、危険が伴う戦闘では潰しが効く戦力として頼りになります。《紫ピクミン》よりも俊足なので、運搬についてはもちろんのこと、戦闘時にやられにくいという利点もあります。
特に《ゲキカラスプレー》も乏しい序盤のボス戦では重宝します。
中盤以降は戦闘力が必要になる場面がそこまで多くないのですが、後半でも火種の運搬がありますし、存在感は薄くなるものの広く使われることになる種です。
黄ピクミン
和名 | ミミヅキピクミン |
攻撃力 | 10 |
攻撃頻度 | 0.6秒 |
耐性 | 雷 |
特殊 | 遠投、穴掘り4倍速 |
DPS | 16.7 |
《赤ピクミン》と同じで初代から登場しているピクミンです。
初代ピクミンでは、バクダンを見つけるとハイになって奇声を発する爆弾魔のピクミンでした。
シリーズ毎に能力が変更され、後に電気耐性を獲得、本作からは穴掘りも得意となりました。
体に小さな羽のような器官があり、これによって投擲時の飛距離が長いという点のみが、初代から継続している特性です。ピクミン2の「愛の歌」でも歌詞になっています。
DPSもまずまず高く、《赤ピクミン》などの66%を持ちます。序盤を過ぎれば火力不足は手数で補えるので、色んなことができて連れ歩きに便利なピクミンだと言えます。
青ピクミン
和名 | ミズアオイピクミン |
攻撃力 | 10 |
攻撃頻度 | 0.6秒 |
耐性 | 水 |
DPS | 16.7 |
初代から登場するピクミンの種族です。口のように見えるエラがあり、水中のオタカラを運搬できる特性を持っています。
2作目では溺れるピクミンを救助する能力を得ましたが、その後にはく奪されて今に至ります。救護の高い志は失われました。
水に耐性があるということで、ギミック解法としての運用がメインなのですが、DPSも平均的な水準にあるため、要所で《ゲキカラスプレー》を使えばボス相手にも十分に戦えます。
今作では《オッチン》がピクミンを水上運搬でき、後半になると水中のオタカラを運搬できるようになるのですが、そもそもとして水絡みのギミックがかなり多いので、効率面で起用する機会は多いです。
能力的には地味というかよくよく不遇と言われるピクミンですが、実はそこまで不遇じゃない気がします。
氷ピクミン
和名 | コオリヤドリピクミン |
攻撃力 | 5 |
攻撃頻度 | 0.6秒 |
耐性 | 冷気 |
特殊 | 凍結効果 |
DPS | 8.3 |
ピクミン4からの新規となる氷属性のピクミンです。
《岩ピクミン》と同じヤドリピクミンの一種であり、謎のピクミンが氷に寄生して、自分の体として操っています。冷気への耐性、接触した相手を凍結させる、水に浮くなど特性はそれ由来です。
数を揃えることで水面を凍結させて、水越しの運搬を実現できます。ただし《青ピクミン》ほどの汎用性はなく、ギミック利用の機会はそこまで多くありません。
むしろ戦闘面での貢献が大きく、本作での最強ピクミンの筆頭候補です。
DPSは最低クラスであり打撃力は無いのですが、凍結の効果が非常に強力です。敵の動きを止めることで、攻撃する時間を稼いで効率よく敵を倒せます。
《ゲキカラスプレー》との相性も最高です。
《ゲキカラスプレー》は全てのピクミンが同じDPSになるので、素のDPSが低い《氷ピクミン》などは伸び幅が大きくなります。《氷ピクミン》の場合はDPSが4倍になり、且つ凍結で攻撃時間を伸ばすので、凍結が通る相手には圧倒的な破壊力を持ちます。
凍結したボスなどを倒すと、死体が残らずにエキスに変換されるのも追い風です。使った《ゲキカラスプレー》がすぐに返ってくるので、ずっと《ゲキカラスプレー》のターンができます。
凍結がオーバーキルになるので全部を《氷ピクミン》にする必要は無さそうですが、戦いに困ったときには積極的に起用すると良いでしょう。
洞窟にて入手しやすいピクミンですが、氷オニヨンの入手は遅れ気味なので、序盤は犠牲にしないようにしたいです。
岩ピクミン
和名 | イワヤドリピクミン |
攻撃力 | 40 |
攻撃頻度 | 2.75秒 |
耐性 | 刺突、圧迫 |
特殊 | 張り付き不可 |
DPS | 14.5 |
岩に寄生して体として動かしているヤドリピクミンです。
頑丈なボディを持った防御系のピクミンであり、刺突や圧迫によるダメージを受けません。硬質の体を生かして、ガラス類の破壊で道を開けることができます。
攻撃力もかなり高いのですが、代わりに敵に張り付くことができません。敵の前でバタバタするので、普通のピクミンよりも攻撃頻度が下がります。
瞬間火力はあるのですが、DPS自体はやや低めの部類です。
《オッチン》のトッシンとは相性が良いです。瞬間的に大ダメージを与えられるので、トッシンしてすぐに離脱という動きが強いです。大量に連れておけば、中ボス程度なら瞬殺できます。
半面、《ゲキカラスプレー》との相性はかなり悪く、DPSもかなり低下します(14.5 → 4)。これは《岩ピクミン》は、敵に張り付いて攻撃ができないためです。
串刺しにしてきたり、踏みつぶしてきたりする敵への安心感がありますが、得意不得意がハッキリしたピクミンなので、状況に合わせて数を調節する方が効果的なピクミン種だと思います。
羽ピクミン
和名 | モモイロトビピクミン |
攻撃力 | 5 |
攻撃頻度 | 0.6秒 |
特殊 | 飛行 |
DPS | 8.3 |
空を飛ぶ能力を持った運搬特化のピクミンです。足場の状況に影響されず、効率よくオタカラなどを運べます。
とはいえ、ゲーム中で《羽ピクミン》に依存したステージは少ないです。多かったら《オッチン》が機能不全になるので、ゲームデザイン的に制約があるためでしょう。
ピクミン3から差別化のための調整もあって、かなり器用貧乏なピクミンになりました。
底なし沼への解答ではあるものの、底なし沼は最終盤に少し出てくるだけです。《羽ピクミン》のオニヨンも入手が遅いので、活躍の場はダンドリチャレンジという印象も強いです。
DPSは《氷ピクミン》や《白ピクミン》と並んで最低水準。それらと違って火力を補う能力もありません。ボス戦などでは積極的に《ゲキカラスプレー》を活用しましょう。
蜘蛛系のボス相手には継続的に殴りやすいので、《ゲキカラスプレー》込みで活躍してくれます。
紫ピクミン
和名 | ヨコヅナピクミン |
攻撃力 | 15 |
衝撃波 | 100 |
攻撃頻度 | 0.6秒 |
耐性 | – |
特殊 | 重力効果、運搬10倍 |
DPS | 25 |
「《紫ピクミン》ただのデブー♪」の替え歌で有名な強ピクミン。全身が筋肉の鎧で覆われたヨコヅナスタイルなので、実はただのデブではない。
投擲時の衝撃波によって範囲ダメージを与えられ、張り付きのDPSも《赤ピクミン》と並んでトップタイ。中型の原生生物までなら、投擲時に発生する衝撃波で100ダメージを広範囲に与え、それがボス敵《アメボウズ》を倒すキーにもなります。
優れた攻撃性能に加え、1匹で10匹分の運搬能力があるので、ダンドリチャレンジなどで登場した際には、これの活用が急務です。
動けるデブではないので、チーム1の鈍足で隊列が間延びする欠点があるものの、AIが優秀になった昨今のピクミンではあんまり影響しないでしょう。
《紫ピクミン》が100匹乗っても大丈夫――な《オッチン》がいるも追い風です。
《紫ピクミン》のオニヨンは相当後に出てくるし、最速クリアのルートだとエンディングで初登場する位ですが、洞窟の中で増やす機会が多いので、周回して頭数を増やしてみるのも一興です。
戦闘面では《氷ピクミン》に並んで重要な存在で、極論すると《氷ピクミン》と《紫ピクミン》だけで構成するのが良いのかな……と思います(あと《ヒカリピクミン》
白ピクミン
和名 | シロブシピクミン |
攻撃力 | 5 |
攻撃頻度 | 0.6秒 |
毒 | 550 ~ 1000 (耐性しだい) |
耐性 | 毒 |
特殊 | 俊足、毒性 |
DPS | 8.3 |
俊足を生かした運搬能力と、敵に食われたときに毒を与える変則的なピクミンです。和名にあるブシはトリカブトを意味する附子。
「ペロッ……これは、トリカブト!」
と、原生生物に食べさせることで、大ダメージを与えることができます。
とはいえ《チャッピー》1体に《白ピクミン》1体、《コウテイデメマダラ》相手になると《白ピクミン》15体の犠牲が必要になるので、割に合う犠牲とは言い難いです。
《白ピクミン》のオニヨンが最終盤の登場なのもあって、毒を持つ敵への耐性目当て、足の速さを生かして運搬するのが主な役割かと思います。
DPSも《氷ピクミン》や《羽ピクミン》と並んで最低レベルなので、ボスなどに対しては《ゲキカラスプレー》を使って火力を補った方が良いです。
ヒカリピクミン
和名 | トコヨノヒカリピクミン |
攻撃力 | 10 |
攻撃頻度 | 0.6秒 |
耐性 | 火、電気、水、冷気、毒 |
特殊 | 自動帰還 |
DPS | 16.7 |
ピクミン4から登場した新種のピクミンで、夜の間にのみ出現します。
夜パートのクリア時に、隊列にいる《ヒカリピクミン》の5分の1が《ヒカリのタネ》になり、洞窟などで呼び出せるようになります。
単純なDPSだけなら《黄ピクミン》や《青ピクミン》と同じなのですが、この世のものではないため、大抵のものに耐性を持っています。洞窟内で耐性持ちのピクミンが足りなくなった場合などのピンチヒッターとして起用すると無駄になりません。
溜め攻撃で敵をスタンさせる能力を持つので、数を揃えれば大抵のボスを楽に倒せます。数もストーリー進行で自然と増えるので、ある種の救済ピクミンとなっています。
《ヒカリのタネ》という消費アイテム依存ですが、かなり有能なピクミンなので、困ったら頼ってみるのがお勧めです。
早見表のピクミン、犬ピクミンではなくオッチンだと思います。
忘れられて無いですよ。
ヒカリピクミンさん、忘れられる