原神: 冒険者ランク40まで進めた後での感想とか

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深境螺旋も一応突破したので、現時点での簡単な評価などを残しておこうと思います。簡単に言えば、長所と短所がはっきりしていて、良い部分は良いし、駄目な部分は駄目という粗さがある作品になっています。

ゲームの最終目標が巨大すぎるので、現時点で完成するのかすら未知数。オープンワールドとしては良くできているものの、サービス延命のためのアレコレと、ガチャのせいでゲームの評価を落としています。

ゼルダの伝説 BotWと比べてしまうと見劣りするものの、一般的なオープンワールドゲームの水準は超えているので、ちゃんと完成した形で、買い切りのスタイルで出せば良かったのに……。

オープンワールドとしての完成度は高い

基本無料のオープンワールドで、ここまで作られていたら十分すぎる出来だと思います。年間に何本か出ているような普通のオープンワールドゲームは、未完成の未完成である現在(v1.0)でも超えており、完成までこぎつければ、相当な規模のマップになるでしょう。

バートルのゲーマー4分類のうち、特にエクスプローラー型のプレイヤーには強く刺さる内容になっています。マップ上に存在する宝箱のギミックは相当数であり、探索する楽しさを満足させてくれます。

問題はこの規模のマップをコンスタントに広げていけるのか? ――というところで、予定されている7国を実装するまでに3年は掛かるだろうなと思っています。それまで話題を維持できるかは、開発というよりも、運営の手腕次第だと思います。

なお、ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド(BotW)の影響を多分に受けていることは周知の事実ですが、「青は藍より出でて藍より青し」とはいきませんでした。

BotWは一度通りかかったら地形を覚えてしまうレベルの作り込みが行われており、高低差や視線の誘導も巧みです。リリースから2年経っても対抗馬すら現れていないのが現状で、それと比べるとどうしても見劣りします。

このゲームも開発の規模は相当大きい筈ですが、やっぱりオープンワールドって作るの大変過ぎでは?(サイパン2077も延期してますし……)。

元素システムが粗削り

7つの属性を使って戦うのですが、その絡みが分かりにくい割に、敵を倒す爽快感がないという問題を抱えています。敵のリアクションが弱いこともあって、アクションゲームとしては及第点を付けにくいです。

炎、氷、雷、水、岩、風、草と7つの属性があります。これは元ネタのBotWから拡張したものでしょうが、それをゲーム中で活用できておらず、チュートリアルも弱いです。

無駄に要素が多くて取っ付きにくいのに、辿り着くところが炎、水、氷の属性攻撃をぶっぱするだけの内容に収斂していきます。

例えば、雷と氷の属性を重ね合わせると、敵の物理耐性を下げるバフが掛かるんですが、それを生かせるような機会が存在しません。ゴーレム系の的は物理耐性が高いのですが、だったら最初から属性攻撃だけをしていれば良いじゃん……となってしまう。

また、炎のシールドを纏っているから、水属性以外だとほぼダメージが通らないような敵が突然出てきて普通に困ります。パーティー4枠でキャラクターは全て単色なので、どうやっても何かの属性が足りなくなるし、戦闘中にメンバー変更もできない仕様で何故そんな真似を……。

アクションゲームにおいて、露骨な引き算になる戦闘要素は、テンポ阻害の原因になるので止めた方が良いと思います。

とはいえ、ちょっと弄れば形になりそうな部分ですし、元素チャージや付着も一本化したり、武器等に定着させるなどの発展形がいくらでも考えらえるので、今後のアップデート次第では、改善される可能性はあるかと。

レベルデザインと、致命的な素材不足

今後のコンテンツ追加速度が怪しいためなのか、割と致命的なレベルで素材不足が後半に発生します。およそ冒険者ランク25~30のときに、宝箱をおよそ開けきる流れですし、サブクエストも大体終わります。

チャレンジの項目を見る限り、マップ探索の終わりや、深境螺旋の6層突破時点でレベル70~80になっていることを想定しているみたいなんですが、私が6層を突破したときって、最高レベル50とかだったような……。

スマホの操作性を考慮したのか、想定レベルはかなり高めになっているようですが、それに到達できるようなドロップがないし、マップ探索が終わったあとの変化に掛けるので、この辺りでプレイヤーの大量離脱が起きるのは想像に難くありません。

全体計画の30%も出来ていないうちからリリースする形になったことが原因なんでしょうが、今後の拡張が遅くなるから、作為的に絞っている雰囲気が濃厚に漂っています。

ゲームの規模的に考えて、何かしらの対策は必要とはいえ、ドロップしょぼすぎるハクスラとか、長期的に続けているビジョンが見えないので、何かしらの方向転換を図らないと、ゲームの完成までプレイヤーが残るのか分かりません。

普段ソシャゲとか全くしないのですが(艦これ以来5年ぶりくらい)、原石を1、2個敵から落とすようにして、報酬をガチャに収束させる方が、オープンワールドの方向性とも合致して良い気はしますけどね。

当たり前だけどストーリー蜜柑

v1.0においては、序章、第一章と実装されていて、第一章の途中で終わっている状態です。各キャラクターの単独シナリオも第一章があればマシ、現時点だとまったく出番が無いキャラクターまでいます。

シナリオ全体としては、特にひねりがあるわけでもなく、マンガチックな乗りで進みます。その一方で妙な生臭さや、古臭い悪役も出てきて、中国人の創作センスってこんなんなんだなぁ……って異文化の触りを感じられます。

その一方で狙い過ぎたような声優起用とか、どこかで見たようなキャラクターとか、日本のオタク文化には異様に精通しておる。分かるような、分からないようなカオスさが、形容しがたい歯触りの悪さを生み出してはいます。

翻訳が雑なこともあってテキストの完成度はあんまり高くないし、今後もキャラゲー以上のものは期待しない方が良いだろうな……という雰囲気は強いです。

セキュリティ問題

消えないセキュリティソフト & 中国政府が関わってきたら情報を渡す条文でいきなり炎上してました。

アンチチートと、ウィルスは紙一重。昔の無料オンラインFPSだと、この手の話は良くあったので、私はあんまり気にしてなかったです。昔はWindowsの安定性も低かったので、OSごと始末される最悪のケースもあったので……。

割と良くあることなのに、ここまで大きく着目されたということは、それだけ中国政府の信頼性が低く、それに属する会社や組織が警戒されているということなんでしょう。

中国では国民に信用スコアを振り分けて、それによって就職等が左右されるという、創作の世界みたいなディストピアがガチで形成されています。実際に中国に行ってみたら、何ヘクタールにも広がる畑のど真ん中にビルが建っていて、農民が強制されて住んでいるという凄い光景が見られます。

中国とはそういう国ですから、それに一企業が逆らうとかできるわけもないし、それで開発を攻めるというのは酷じゃないかと、個人的には思いました。まぁ、あんまり気にしていないせいか、どうして炎上したのか良く分かってないんですけどね……。