MTG: ドラフトデッキの組み方「黒赤サクリファイス」編(ファウンデーション)

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黒赤サクリファイスは「ファウンデーション」のドラフトにおける有力アーキタイプの一つです。ミッドレンジにおいて除去を厚く取れるのが利点であり、黒の大型クリーチャーで長期戦にもある程度は対応できます。

コモンだけで実現できるパクリファイスが「フォーゴトン・レルム探索」以来で実現できるのが大きな強みになっています(同環境では黒赤が単独Tier1でした)。

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参入のきっかけになるカード

設定されたアーキタイプとして、強襲の利用がありますが、あまり意識する必要はないです。アンコモンの《穿孔芸人》は相手に3点ペイライフを強要しますが、そこまで速攻に秀でた色ではないです。

むしろコモンだけで成立するパクリファイスが大事であり、安上がりに強いデッキになるのが強みのカラーリングです。他の色だとまず使えない《不本意な雇用》が追加の確定除去として採用できるので、除去を分厚く構成できる強みがあります。

また生贄を活用してアドバンテージを稼ぐ動きが強いので、中速デッキ同士の戦いに強くなります。パクリファイス抜きにしても、黒軸のデッキは生贄要員、サクリ台の両方が必要になるので、それをうまく配分できるかが成功のカギです。

黒や赤のレア、除去からピックを始めて、カードパワーの高いカードが集まりそう、パクリファイスを揃えられそうなときに黒赤を目指すと良いです。赤のカードパワーが低めなので、黒が濃いめの構成になるのが理想です。

主要なサクリ台

吸血鬼の大食家 (重要度:A)

自身がアンブロになるので強襲の達成が容易になり、且つ不要なクリーチャーをドローに変換できる有能な2/2です。除去に弱いものの、継続的に利用できれば盤面を強くできます。《組み直しの骸骨》があれば、毎ターンドローも実現できます。

比較的に色んなデッキに入るので、初手でも取りに行く価値がある、環境で最優のサクリ台です。

踊り食い (重要度:C)

生贄要員がいれば1マナで使える除去です。後半であれば5マナ追放除去としても使えます。

サクリ台としてはタイミングを選びますが、単体でも機能する除去なのが良いです。

飢えたグール (重要度:C)

継続的に利用できるサクリ台としては《吸血鬼の大食家》に次ぐ性能を持ちます。複数枚でも採用できます。

流石にサイズアップするだけのコモンクリーチャーを早い手順で取りたくないですが、《不本意な雇用》があるならピック優先度が高くなります。

貪欲な護符 (重要度:D)

最弱のサクリ台ですが、数がどうしても足りないようなら採用せざるを得ないアーティファクトです。

生贄がソーサリータイミングなのが弱みであり、採用するとしても1枚に留まるでしょう。《組み直しの骸骨》があったら、多少はマシですが……。

生贄要員

冥府の器 (重要度:B)

タフネス2までと単純に相打ちできて、4/3として帰ってくるので出し得なクリーチャーです。黒で3マナ4/3というだけで割と破格なので、早い段階でピックする価値のある1枚です。

不本意な雇用 (重要度:B)

黒赤ならば是非とも欲しいクリーチャーのコントロール奪取です。奪ったクリーチャーを生け贄に捧げれば、相手に返す必要がないので、確定除去+αとして機能します。

過去には「フォーゴトン・レルム探訪」のリミテッドでもありましたが、このパクリファイスがコモンだけで実現できるのは強力です。

問題はサクリ台がないと《不本意な雇用》は強く使えないことで、流石に汎用の除去よりは優先しないと思います。後で流れてくるサクリ台を期待してピックするときもありますが、枚数を取ると裏目になったときが怖いです。

逆に言えば、遅い巡目でこれが流れてくる = 他に黒赤はいない可能性が高い ――わけです。黒赤の込み具合を知る指針の一つでもあります。

寄生の賢者 (重要度:C)

様々な色で使われる汎用の1マナです。死亡時に1/1トークンに飛行が付いている点が良く、継続的に刻めるクロックになります。

流石に早い手順で取りたくはないものの、終盤に流れてくると嬉しい。下家が黒くなるのを防げるので、黒のにおいがあるときには取りあえず取ります。

泥棒ネズミ (重要度:C)

出すタイミングによって刺さり具合が変わるものの、確定でアドバンテージを稼げる1/1です。

流石に早い手順で取りたくはないものの、終盤に流れてくると嬉しい。下家が黒くなるのを防げるので、黒のにおいがあるときには取りあえず取ります。

単純に強いカード

穿孔芸人(重要度:A)

黒赤に割り当てられたアーキタイプの指標カードです。相打ちになると損なので、芸人自身は殴らないと思いますがが、味方を犠牲として継続的に3点のペイライフを要求します。

飛行との相性も良く、《寄生の賢者》から出てくるトークンが地獄のクロックになることも多いです。

マルチカラーなので早い手番で取ると無駄になる可能性もありますが、初手で取ってから赤黒を目指すきっかけとしては十分な性能を持ちます。

除去(重要度:B)

黒、赤共に除去が優秀なのに加えて、《不本意な雇用》も利用できると、デッキに採用できる除去の枚数に秀でています。

ミッドレンジ環境ではピンポイントで重要なカードを弾けるだけで大きな価値があるので、黒赤をやるなら除去は分厚くしておきたいです。

デッキ例

例によって実際に7勝できたときのデッキです。

初手が《運命を笑う者、アリーシャ》でした。1パック目の終盤に《不本意な雇用》が3枚来て、黒赤かぶりは無さそうでしたが、サクリ台が3パック目まで《吸血鬼の大食家》1枚だったので、割とヒヤヒヤしていました。

《速足のブーツ》は《運命を笑う者、アリーシャ》や《穿孔芸人》を守るためだけの採用です。相手のタップアウト待ちで出した《運命を笑う者、アリーシャ》が割と無敵状態になっており、単体で勝てるカードなって思いました。

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