MTG: ドラフトデッキの組み方 セレズニア騎乗編(サンダージャンクションの無法者)

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セレズニア騎乗デッキは「サンダージャンクションの無法者」のドラフトにおけるTier1構築の代表です。新メカニズムである騎乗を軸として、優秀な白の除去、緑のファッティを詰め込めます。

騎乗のクリーチャーを使って、序盤から圧を掛けていける構成になるのが理想ですが、騎乗ロード等が集まらなくても、緑軸の多色コントロールに逃げることもできるので、爆発力と受けの広さを両立しています。

ミシック付近のアリーナで7勝となるとレアが2、3枚は絡まないと厳しいですが、勝率的には最も安パイな組み合わせが白緑だろうと思います。

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参入のきっかけになる主力クリーチャー

アンコモン以下なので頻出しますが、見逃したら返ってはこないだろう主力カードの紹介です。

除去の枚数も重要なんですが、兎に角クリーチャーの質が高いので、下手に呪文を入れるよりも、クリーチャーの頭数を揃える方が強い場合が多いです。

先手になったときの安定性、後手になったときの壁役として、2マナのクリーチャーが6~7枚くらいは欲しいです。

群れと話す者、ミリアム

非常に強力なロード系クリーチャーで、攻撃に際して乗騎に+1/+1カウンターを付与します。条件が乗騎が攻撃することだけで、騎乗能力は使わなくても良いのが強いです。攻撃させ通してしまえば、ミリアムが除去されても効果が残ります。

マルチカラーなので初手に取ると選択肢が狭くなる欠点があるものの、片方が緑なので最悪タッチでも使えます。人気カラーの主力カードなので、見逃したらもう帰ってこないと考えた方が良いです。

集いのグリフ

こちらは乗騎の数を参照して自身が強くなるタイプの部族カード。絆魂、飛行なので、乗騎に寄せたときには、1枚で勝負を決めるだけのカードパワーを持ちます。

爆発力はあるのですが、《群れと話す者、ミリアム》みたいに取りあえず出して強いタイプではないので、序盤に取ると駄目だったときのリスクがありますし、かといって見逃すと下がセレズニアに染まるしで、取るべきか取らざるべきかジレンマを抱えている1枚です。

雲飼い

乗騎がいると、リアニメイトになる強力なアンコモン。セレズニア以外のカラーでも使う強力な1枚で、マナベースがある程度整っているならタッチでも採用されると思います。

荒野無頼団の緑刃

場に出た時に砂漠をサーチできるクリーチャー。他色のタッチを容易にする上に、自身がそこそこ強いので、将来的な受けを広げることができるナイスアンコモン。

棘林のアルマジロ

理想的にはゴルガリの形で使いたいけれど、カードパワーが高いので、お守りとして持っておいて損はないです。

訓練されたエイリンクス

3マナ以降のクリーチャーが優秀なせいで2マナ圏のクリーチャーは陳腐化しやすいのですが、その中では数少ない例外の一つ。

先手になったときに効果的なクリーチャーで、マウント能力がかなり高いです。継続的に占術を使えるのも便利で、ボムへのアクセスを助けてくれます。

騎乗デッキの2マナ圏としてはベストに近いので、できるだけ数を集めたいところ。これ込みで6、7枚くらい2マナクリーチャーがあると、立ち上がりが安定します。

地味にデッキの構成を左右するパーツで、2マナ圏が十分に取れなかった場合は、多色コントロールに寄せていくことになります。

主力の呪文

例によって除去系の呪文の重要度が高いのですが、除去からクリーチャーを守れる《蛇皮のベール》と《盾、構え》も重要です。

後手になったときに敵のマウントを躱したり、重たい除去を躱して攻守を入れ替えたりと多用します。

除去も相手のボムを対処するために必要でして、使いどころが重要です。

鞍上からの投擲

最近はインフレが進んでいる一方格闘の最新カードです。自身の乗騎クリーチャーを対象にすると、永続的な+1/+1も付いてくる強力な1枚です。

当初は安上がりでしたが、段々とピック優先度が上昇しており、コモンなのに取りにくい状況になっています。

蛇皮のベール

構築でも実績がある軽量のコンバットトリックで、カルドハイムからの再録です。

「サンダージャンクションの無法者」は除去が多い環境なのですが、インスタントの確定除去は4マナ相当です。大ぶりな除去から、ボム級のカードを守れれば、一気に盤面が有利になります。

当初は簡単に流れてくる安めのカードでしたが、環境の整理が進むと、コモンなのに取れない高めのカードになりました。見逃すとまず返ってきません。

法による束縛

多数存在している白の確定除去でも最強クラスの1枚。4マナと重いものの、1/1傭兵トークンが付属しているので、攻防一体なのが強みです。

逃走のまやかし

ブリンクによる除去耐性と、相手クリーチャーの除去を兼ね揃えた1枚。サイズの小さいシステムクリーチャーへの対処が苦手ですが、上手く使えば1対3交換くらいできるので非常に強力。

盾、構え

《盾、構え》は白のコンバットトリックで、「団結のドミナリア」からの再録です。

除去耐性を付与しつつ、絆魂でライフレースを優位にします。《蛇皮のベール》よりも戦闘に強くなっていますが、追放除去が躱せないので安全性は若干低下しています。

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デッキ実例

実際に7勝できたデッキ集。緑絡みでタッチしやすい関係からか、純正タイプはかなり少ないです。そして驚異のロクサーヌ率……。

ここに掲載しなかった分も含めて、7勝したデッキの半分くらいは《彗星の学者、ロクサーヌ》が入っていました。7勝デッキの片道切符みたいなクリーチャーなので、拾えた時には是非とも組み込みたいです。

純正(ミシック7-1)

デッキ例
デッキ
1 鞍(あん)上(じょう)からの投(とう)擲(てき) (OTJ) 185
1 盾(たて)、構(かま)え (OTJ) 34
2 雲(くも)飼(か)い (OTJ) 28
1 頑(がん)固(こ)な穴(あな)掘(ほ)り悪(あっ)鬼(き) (OTJ) 184
2 無(む)法(ほう)者(もの)の医(い)者(しゃ) (OTJ) 23
2 訓(くん)練(れん)されたエイリンクス (OTJ) 36
2 躍(やく)動(どう)するフェリダー (OTJ) 5
9 平地 (ANA) 1
1 オルテカの現(げん)象(しょう)織(お)り (BIG) 3
1 オアシスの庭(にわ)師(し) (OTJ) 246
1 指(し)名(めい)手(て)配(はい)のグリフィン (OTJ) 38
1 群(む)れと話(はな)す者(もの)、ミリアム (OTJ) 221
1 導(どう)路(ろ)の塔(とう)門(もん) (OTJ) 254
2 スターリング社(しゃ)の鍵(かぎ)守(まも)り (OTJ) 32
1 素(そ)朴(ぼく)な農(のう)場(じょう) (OTJ) 265
1 集(つど)いのグリフ (OTJ) 200
1 忠(ちゅう)実(じつ)な馬(うま)、フォーチュン (OTJ) 12
6 森 (ANA) 9
1 神(しん)秘(ぴ)の縛(いまし)め (OTJ) 19
1 エリエットの子(こ)守(もり)唄(うた) (OTJ) 10
1 法(ほう)による束(そく)縛(ばく) (OTJ) 18
1 手(た)綱(づな)付(つ)きの大(おお)角(づの) (OTJ) 7

珍しい純正タイプ。

1敗したときは《オルテカの現象織り》ミラーになったので良く覚えています。お互いにクリーチャーが並び放題で突破できず、デッキ切れを心配していた矢先に、全体除去を喰らって壊滅して負けました。

2色なのに《オアシスの庭師》が入っているのは、《オルテカの現象織り》でコピーしたかったからです。対象はトークンだけなので、勘違いだったわけですが……。

タッチ赤(ダイヤ7-0)

デッキ例
デッキ
1 雲(くも)飼(か)い (OTJ) 28
1 蛇(じゃ)皮(び)のヴェール (OTJ) 181
6 森 (ANA) 9
1 ハードブリスルの略(りゃく)奪(だつ)者(しゃ) (OTJ) 168
1 擦(す)り減(へ)った絶(ぜっ)壁(ぺき) (OTJ) 251
7 平地 (ANA) 1
1 盾(たて)、構(かま)え (OTJ) 34
1 プレーリードッグ (OTJ) 24
1 集(つど)いのグリフ (OTJ) 200
1 プロスペリティの巨(きょ)頭(とう) (OTJ) 25
2 アニーの加(か)入(にゅう) (OTJ) 191
1 手(た)綱(づな)付(つ)きの大(おお)角(づの) (OTJ) 7
1 開(かい)拓(たく)地(ち)の探(たん)求(きゅう)者(しゃ) (OTJ) 13
2 群(む)れと話(はな)す者(もの)、ミリアム (OTJ) 221
1 辛(しん)抱(ぼう)強(づよ)い自(し)然(ぜん)主(しゅ)義(ぎ)者(しゃ) (OTJ) 174
1 巨(きょ)大(だい)ビーバー (OTJ) 165
1 失(うしな)われた十(じっ)手(て) (BIG) 23
1 鞍(あん)上(じょう)からの投(とう)擲(てき) (OTJ) 185
1 忠(ちゅう)実(じつ)な馬(うま)、フォーチュン (OTJ) 12
1 逆(さか)棘(とげ)の辺(へん)境(きょう)林(りん) (OTJ) 253
1 落(らく)星(せい)の学(がく)者(しゃ)、ロクサーヌ (OTJ) 228
1 神(しん)秘(ぴ)の縛(いまし)め (OTJ) 19
1 訓(くん)練(れん)されたエイリンクス (OTJ) 36
2 山 (ANA) 7
1 放(ほう)浪(ろう)するフクロネズミ (OTJ) 176
1 躍(やく)動(どう)するフェリダー (OTJ) 5

帰ってきた十手こと《失われた十手》が入っています。地味ではあるんですが、土地をアンタップできる機能が非常に強力で、敵プレイヤーの油断を誘って勝ちに貢献してくれました。

《アーニーの加入》と《彗星の学者、ロクサーヌ》の2枚コンボも凶悪でしたが、何だかんだで1回しか決まらず。

タッチ赤(ミシック7-1)

デッキ例
デッキ
1 荒(こう)野(や)無(ぶ)頼(らい)団(だん)の先(せん)駆(く)者(しゃ) (OTJ) 173
1 サボテンチュラ (OTJ) 158
1 未(み)達(たつ)への旅(たび) (OTP) 3
1 百(ひゃっ)発(ぱつ)百(ひゃく)中(ちゅう)のカクタスフォーク (OTJ) 199
1 野(や)蛮(ばん)な一(いち)撃(げき) (OTP) 53
2 オーメンポートの自(じ)警(けい)団(だん) (OTJ) 21
1 蜃(しん)気(き)楼(ろう)の台(だい)地(ち) (OTJ) 262
1 駅(えき)馬(ば)車(しゃ)の警(けい)備(び)兵(へい) (OTJ) 30
1 スターリング社(しゃ)の鍵(かぎ)守(まも)り (OTJ) 32
1 棘(とげ)林(ばやし)のアルマジロ (OTJ) 182
2 法(ほう)による束(そく)縛(ばく) (OTJ) 18
1 躍(やく)動(どう)するフェリダー (OTJ) 5
2 擦(す)り減(へ)った絶(ぜっ)壁(ぺき) (OTJ) 251
2 タンブルウィードの増(ぞう)大(だい) (OTJ) 187
1 収(しゅう)集(しゅう)家(か)の檻(おり) (BIG) 1
1 蛇(じゃ)皮(び)のヴェール (OTJ) 181
1 盾(たて)、構(かま)え (OTJ) 34
1 巨(きょ)大(だい)ビーバー (OTJ) 165
1 獣(けもの)繋(つな)ぎの荒(こう)野(や)無(ぶ)頼(らい) (OTJ) 154
2 聖(せい)なる乳(にゅう)牛(ぎゅう) (OTJ) 16
1 集(つど)いのグリフ (OTJ) 200
5 平地 (ANA) 1
1 山 (ANA) 7
8 森 (ANA) 9

ビッグスコアのカードはドラフト向きではないカードが多いのですが、数少ない例外である《収集家の檻》が入っています。

結果はかなり上振れ気味というか、低マナ域も不足していて、後手が続いたら、それだけであっさり負けそうな完成度の低さ。騎乗も数が揃っていないし、2マナ圏の枚数も足りないしで、《収集家の檻》がやたらと引けたので、勝てたようなものです。

タッチ青赤(ダイヤ7-1)

デッキ例
デッキ
1 躍(やく)動(どう)するフェリダー (OTJ) 5
1 落(らく)星(せい)の学(がく)者(しゃ)、ロクサーヌ (OTJ) 228
5 森 (ANA) 9
1 逆(さか)毛(げ)群(むれ)の歩(ほ)哨(しょう) (OTJ) 156
1 無(む)法(ほう)者(もの)の医(い)者(しゃ) (OTJ) 23
1 浸(しん)食(しょく)された渓(けい)谷(こく) (OTJ) 256
1 島 (ANA) 3
1 スターリング社(しゃ)の鍵(かぎ)守(まも)り (OTJ) 32
1 乱(らん)伐(ばつ)者(しゃ)、ボニー・ポール (OTJ) 196
1 獣(けもの)繋(つな)ぎの荒(こう)野(や)無(ぶ)頼(らい) (OTJ) 154
1 剛(ごう)胆(たん)な馬(うま)小(ご)屋(や)主(ぬし) (OTJ) 169
1 タンブルウィードの増(ぞう)大(だい) (OTJ) 187
1 逆(さか)棘(とげ)の辺(へん)境(きょう)林(りん) (OTJ) 253
1 指(し)名(めい)手(て)配(はい)のグリフィン (OTJ) 38
1 山 (ANA) 7
1 盾(たて)、構(かま)え (OTJ) 34
1 全(すべ)ての鍵(かぎ)、おたから (BIG) 21
1 瑞(みず)々(みず)しいオアシス (OTJ) 261
1 町(まち)荒(あ)らし (OTJ) 186
1 エリエットの子(こ)守(もり)唄(うた) (OTJ) 10
1 孤(こ)立(りつ)した小(しょう)峡(きょう)谷(こく) (OTJ) 260
2 荒(こう)野(や)無(ぶ)頼(らい)団(だん)の緑(りょく)刃(じん) (OTJ) 172
1 ハードブリスルの略(りゃく)奪(だつ)者(しゃ) (OTJ) 168
6 平地 (ANA) 1
2 神(しん)秘(ぴ)の縛(いまし)め (OTJ) 19
2 蛇(じゃ)皮(び)のヴェール (OTJ) 181
1 鞍(あん)上(じょう)からの投(とう)擲(てき) (OTJ) 185
1 プレーリードッグ (OTJ) 24

騎乗が形にならなかった+ボムが優秀だったので、多色コントロールに逃げた構成です。

4色になった割にクリーチャーが足りてないので、《指名手配のグリフィン》すら入っています。

とはいえ《彗星の学者、ロクサーヌ》と《乱伐者、ボニー・ポール》というボムレアの2大巨頭が両方入っているので、長期戦になったら勝ちも同然。

《全ての鍵、おたから》は後半に引くとライブラリーアウトしそうなくらいにドローできて、2回くらいはそれが主因として勝ってます。ひ弱過ぎて環境にはあっていないのですが、刺さったら強いカードっぽいです。

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