MTG: 「パイオニアマスターズ」ドラフト攻略

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エクスプローラーとパイオニアの差異を埋めるためのアリーナ限定セット「パイオニアマスターズ」におけるドラフト攻略です。

再録系のセット特有のふわっと感が全体的に漂っており、近年の尖ったドラフト環境とはどこか異なる空気があります。

昔はレアだったカードが多数アンコモンで収録、中にはコモンまで落ちた凄い奴もいて、そんなカードたちが環境の主軸となったアグロ vs 門コントロールという環境になっています。

概要

急激なレアリティ変化

過去のカードの再録で構成されていますが、再録に際してレアリティが変化したカードが何枚かあります。クリーチャーのアンコモン落ちは昨今の情勢を考えれば分かると思います。もはや10年前のレアは今のアンコモン以下になっています。

中には昔はレアだったけど、コモンになってしまったという極端なパターンもありますが、流石に元レアだけあって強力なカードが多いです。これらを活用できる白赤、赤黒は有力なデッキカラーとなっています。

門は土地が持つサブタイプで、門を参照するアンコモンのカードが各色に存在しています。門は各パックに1枚は確定で入っているので、色を気にしなければ数を集めるのは難しくありません。

ギルド門(一例)

重要なのは門の数を参照する側が拾えるかで、拾えた枚数によってデッキパワーがかなり変わります。強いコントロールが組めますが、卓に一人、二人が限度です。また、低速なコントロールになるので、脇を固めるカードも必要になります。

門デッキにおいて《燃え立つ門》は強力な全体除去になり、1発で盤面を塗り替えることができます。タッチ赤でも飛んでくるので、敵がコントロールしている門の枚数は考慮しておいた方が良いです。

変則的なパック

ドラフト用パックの15枚のうち、1枚がボーナスシートになっており、その枠が時期によって変化します。過去にあったタルキール・リマスターと同様の仕様です。

  • プレインズウォーカー: 12月10~24日
  • スペル:12月24日~1月7日
  • 信心:1月7日~21日

これにともなって一部のカードが変わります。コモン、アンコモンのカードも変わるので、ドラフト的にはこちらの方が影響すると思います。

ゴブリンの踵裂き

《ゴブリンの踵裂き》は赤系のデッキで頻出する主力のコモンですが、次のローテーションからは外れてしまいます。赤系が僅かに弱体化するかもしれません。

主だったアーキタイプ

コモンからマルチカードが存在するので、それの強弱によって成否が分かれている部分があります。また門の影響によって、3色以上にした方が良いカラーが多数含まれています。

中心色速度評価方向性

(アゾリウス)
B飛行アグロ
攻撃面がマルチカードに依存

(オルゾフ)
C小型クリーチャーの死亡利用
純粋にパワー不足

(ボロス)
A果敢アグロ
軽量に仕上げたときの爆発力が高い

(セレズニア)
B授与特化
大振りなので展開が極端

(ディミーア)
B低速コントロールなので3色にしたい

(イゼット)
A果敢テンポ
3色で門になることも

(シミック)
Cランプなので不安定
多色化推奨

(ラクドス)
A除去が優秀で大型の壁に強い
3色で門になることも

(ゴルガリ)
B墓地利用
単純なグッドスタッフになることが多い

(グルール)
Bパワー4参照
クリーチャーが平成サイズなのが災い
アーキタイプ一覧

各色の状況

赤 > 白、青、黒 > 緑

赤がコモンの優秀さで頭一つ抜けていますが、後は緑がちょっと弱いくらいで比較的に横並びの環境です。

マルチがコモンから存在するので、その強さに依存している側面があり、特定の色と組んだ時だけ極端に勝率が落ちるケースがあります。

主力アンコモン

《停滞の罠》は今回の白では最も強力な除去ですが、ダブルシンボルなのが災いすることも多いです。

《天界の執政官》は昔レアでしたが、時代の流れによってアンコモン収録です。実際、リミテッドでもアンコモンのエースって感じの性能です。

主力コモン

《イロアスの英雄》は元レアだけあってコモンになると強力です。オーラのコスト軽減があるので、白緑との相性が良いのですが、白赤でも単純なアタッカーとして使えます。

今回の青はかなり防御的な色で、敵の行動を遅らせるのに秀でています。アタッカーは難しいものの、他色をサポートするのに適しています。

主力アンコモン

《つぶやく神秘家》は地上を止めつつ、1/1飛行のアタッカーを生み出せるので、テンポ~コントロールまで広く使えます。《ギルド会談》は門デッキのキーカードで、長期的にアドバンテージを稼げます。

主力コモン

主力のアンコモン

《夜の咆哮獣》は元々レアだけあって、かなりのパワーを持っています。授与が4マナと軽いのが強みで、1/1飛行などに付けて優秀なフィニッシャーになります。

主力のコモン

《オブ・ニクシリスの残虐》が飛びぬけて強く、タッチでも使えるので、早い段階でピックしても腐りにくいのが良いです。

コモンに優秀なカードが揃っているのもあって、パイオニアマスターズのドラフトでは最有力のカラーとなっています。基本はウィニー向けなのですが、《燃え立つ門》は門コントロールの重要パーツで、コントロールでも戦えます。

主力アンコモン

10年前レベルの中に混じっている《鎌爪の猛竜》は流石に強いです。時代の流れを感じさせます。

何度か言及していますが、《燃え立つ門》は門コントロールでは全体除去になるので、グリクシス(青黒赤)などで強力に機能します。

主力コモン

優秀なコモンが揃っており、クリーチャーの横並べ戦略に秀でいます。

《リムロックの騎士》は構築でも使われていた優秀な出来事クリーチャーで、英雄的を効率的に誘発させて打点を稼げます。《魔女の印》もルーティングしつつ、修正を与えられる優秀な呪文です。

主力アンコモン

《カル・シスマの恐怖、殺し爪》は定着すれば、凄まじい展開力に繋がりますが、パワー4以上のカードが拾えるかに若干左右されます。

主力コモン

《管区の案内人》は任意の門を探すことができ、長期戦に強い優良コモンです。4マナ域に繋がるのでパワー4参照でも役立ちます。

今回のリミテ番長

昔のカードだけあってとんでもないレアは少ないです。神話レアになると本気出してきますが……。

ヘリオッドの指図

少し重いですが、瞬速で+2/+2は破格のシャクリ性能を持ちます。白赤、白青で使うと、決定力が跳ね上がります。

エレボスの鞭

全体に絆魂という回復し放題な状態を生み出し、墓地からクリーチャーを吊り上げることができるエンチャンです。

動き出しが遅いのが欠点ですが、膠着状態などではまずエンドカードになります。

なお、ミラーマッチになるとお互いのライフが増えすぎて大変なことになります。

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