謹賀新年 2024年にプレイしたゲームの感想と総括

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何かしらの投稿を作りたいと思いつつも、何も書くことないからスルーしてしまったゲームがメインの感想と雑レビューのまとめ2024年度版です。

本年度はリメイク・リバイバル系のタイトルが多くて、やや不作よりの年でした。何よりもゲーム界隈全体で政治的なポジショントークが酷い年だったと思います。

個人的なGOTYは「パルワールド」です。次点が「黒神話:悟空」になります。各作品に付与されている点数の目安は以下のとおりです。

  • 10点: 史上最高(100年に1度)
  • 9点: 10年に1度の水準
  • 8点: 年間トップクラス
  • 7点: 十分におすすめできる
  • 6点: 普通水準で、おすすめできる
  • 5点: 普通水準
  • 4点: 明らかな失敗が見て取れる
  • 3点: 良い部分がほぼない
  • 2点: 失敗では済まされない
  • 1点: 史上最悪(100年に1度)

総合評価は小項目の平均ではなくて、飛び抜けた良さがあるか、万人向けするデザイン、難易度なのかで変わってきます。特異性があると高くなります。

8番出口

ストーリー3点
グラフィック5点
サウンド4点
ゲーム性6点
作り込み5点

実際には2023年にリリースされていますが、プレイしたのが2024年の正月だったのでここに入れています。

3D間違い探しというシンプルさが評判になり、様々なクローンゲームが2024年にリリースされています。アイデア勝負の1発狙いという特性上、これを越えるクローンを作るのは困難で、続編に相当する「8番のりば」も何か違うゲームになりました。

過度な期待は禁物であるものの、話題のついでにプレイする分には悪くないと思います。

パルワールド

ストーリー3点
グラフィック6点
サウンド5点
ゲーム性7点
作り込み7点

色んな意味で話題になった2023年度のビッグヒットコンテンツです。国内だと異様にアンチが多く、触れずらいコンテンツとなっています。

中身はARKの派生作品であり、そのARKが完全に没落しているので、その後釜になれるかが今後の課題だと思います。ARK2は今年発売の筈だったのに、遂に発売延期の告知すらない状態に……。元は2022年に発売予定だったのに、このまま闇に葬られる可能性すら出ています。

パルワールドはそんなARKの面倒くさい要素、残酷な要素を軽減し、万人受けするようにシフトしたオープンワールドRPGです。明らかなパロディゲームなんですが、料理の仕方が絶妙で、ありそうで無かったゲーマー向けのゲームとなっています。

その一方でインディー特有の技術的な問題があり、どうしても粗削りな印象は拭えません。コンテンツの補充は凄いんですが、細部に拘っている感じではありません。

また戦闘まわりは大きな改善、ブラッシュアップが必要そうです。

ペルソナ3 リロード

ストーリー5点
グラフィック6点
サウンド7点
ゲーム性7点
作り込み6点

無難オブ無難なるペルソナのリメイク作品です。オリジナルのペルソナ3、およびフェスはプレイ済み。

改めてプレイするとかなり時間が掛かるゲームで、後のメタファー買ったけど積みゲー化に繋がることになりました。年末のRPGラッシュに向けてのテストも兼ねてデータベースまで作ったのに、何の投稿もしなかったという後悔が残っています。

サイト内でもたびたび言及していますが、やっぱりゲーム媒体というのは、ストーリーテリングが弱くなる傾向があります。また人を選ぶような内容は、ハズレたときの時間的な損失が大きくなるので、長期的に見てIPの価値を損ねる可能性が出てきます。

いよいよタイパが問われる時代になってきたので、無駄を省く構成が求められる気がします。

ELDEN RING SHADOW OF ERDTREE

ストーリー4点
グラフィック5点
サウンド5点
ゲーム性5点
作り込み5点

新しい企画が通らなかったのか、突如として登場したエルデンリングの有料DLCです。本編は50時間くらいで終わって、記憶の彼方に消えており、起動したときに「ここどこ?」ってなりました。

汎用の日本刀、血の出る刀、エクスカリバーみたいな剣、巨大な盾という装備でしたが、どういう経緯でこれに落ち着いたのかも不明瞭。最悪、DLC突入の条件が未達の可能性もありそうでしたが、それは問題なしでした。記憶にはないけど、条件のボスは倒していたらしい……。

久々にやると操作性の悪さが異様に気になりましたが、特に目新しい要素もないので、取りあえずは本編と同じくらい評価です。

一応、オープンワールドのセオリーを学んだのか、マップ設計が改善されたようには思いますが、本編の時点で露呈していた技術不足は相変わらずで、創意工夫のできなさがゲームの発展性を阻害しています。レベルデザインも大味で、万人受けするものではありません。

Nintendo World Championships ファミコン世界大会

ストーリー3点
グラフィック5点
サウンド5点
ゲーム性4点
作り込み5点

任天堂がファミコン時代に出したゲームの一部を切り取って、わざわざタイムアタックにした謎のパッケージです。マリオのコース速解きなんかが有名どころ。

ファミコン時代のゲームなので、容量的にも本編丸々入っていても良いだろうと思いますが、妙な切り取りをしているので、あえてこれでやる意味も無さそう。

あくまで当時を知っているおじいちゃん向けのタイトルです。その当時にまだ生まれていない、普段からゲームをしている私みたいな人が手を出すと、極めて飽きやすいと思います。

黒神話:悟空

ストーリー4点
グラフィック7点
サウンド6点
ゲーム性6点
作り込み7点

中国の古典「西遊記」を題材としたアクションアドベンチャーです。開発も言及していますが、新生「ゴッドオブウォー」のクローン作品で、分かりやすい類似性が随所に見られます。

昨年度に登場したフロムクローンの「Rise of P」に近い立ち位置ですが、開発の規模が明らかに異なり、最初で最後になるかもしれない中国産AAAを目指したタイトルになっています。

多くのプレイヤーを悩ませそうなのは、ストーリーテリングの悪さだと思います。西遊記の内容を知っていること前提になっているのは不味かったですし、内容が露悪的すぎて好みが分かれる部分が多々あります。

また、これは本作に限った話ではなく中国系の作品全般に言えることなんですが、文章に無駄が肉付けが多すぎて、本筋の部分がボケボケになる悪癖が酷いです。有名どころだと原神なんかもそうだと思うんですが、これって現代中国語それ自体の問題なんでしょうか。

開発経験の不足から本家GOWに比べると粗が目立ち、アクションが単調だったり、レベルデザインの問題が目立つものの、要所要所に輝く部分もあります。質の問題はありますが、物量に関しては大作中の大作でした。

実況パワフルプロ野球 2024~2025

ストーリー4点
グラフィック6点
サウンド6点
ゲーム性6点
作り込み4点

2022年が評判だったので、本編は10年ぶりくらいに手を出しました。パワプロというだけなら「パワプロくんポケット1&2」以来なので3年ぶり……くらい?

未完成版を掴まされるという夏の苦い思い出になりましたが、今となっては過去の思い出です。もちろん悪評が立つリスクを分かっていて強行発売したのは問題ですが、私が熱心なプレイヤーではないのもあり、まぁまぁ遊べるくらいの評価になっています。

現行バージョンはバグ修正、バランス調整が進んでいるらしいので、何かしらの大きなアプデが来たら再開することもあるかもしれません。

ファミコン探偵倶楽部 笑み男

ストーリー4点
グラフィック5点
サウンド5点
ゲーム性3点
作り込み4点

スイッチになってから旧作が地味にリメイクされていた大昔のビジュアルノベルの完全新作です。旧作は世代が違い過ぎるので、触れたこともありません。

内容は結構ひどいというか、ストーリーに問題があって、ヴィジュアルノベルとしても失敗しています。原因はターゲット層への受けを考えた結果なんですが、その結果として酷いご都合主義になり、主人公である探偵が空気化しました。

探偵役が空気になっている推理小説は少なくないですが、流石に主人公の行動が無意味になっているビジュアルノベルは不味いです。もう選択肢が無い方が遥にマシになります。

そもそもの開発計画に明らかな失敗があると、外からでもはっきり分かるタイプのゲームでした。

ゼルダの伝説 知恵の借り物

ストーリー4点
グラフィック6点
サウンド6点
ゲーム性6点
作り込み7点

「ゼルダの伝説 夢を見る島」のリメイクを担当したスタジオが、リソースを流用して作成した完全新作タイトルです。主人公はゼルダ姫になり、剣による戦闘が制限されました。

内容的には2D版の「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム」を目指してそうですが、新規開拓というターゲット設定と、コアの仕組みであるカリモノの相性が悪いのです。

カリモノは任意の石、家具、敵などを目の前に呼び出すアクションです。

例えば石を呼び出して盾にしたり、それを持ち上げて敵にぶつけることができますが、工程が増えるのでテンポが悪くなります。召喚した生物は自動的に戦ってくれますが、これだとプレイヤーは暇になり、無駄な待ち時間も発生します。

これをゲームとして面白くするなら、それを補うくらいの戦術性、パズル要素、ケレン味が必要でしたが、それだとゴリゴリのゲーマー向けになっていきます。開発側はリンク変身を入れて戦闘にメリハリを付けたのでしょうが、これだと道中が面倒になっただけの2Dゼルダです。

全体的に不一致があるというか、開発計画に問題があるというか、アプローチが失敗していて、高く飛べなかったゲームだと思います。

サイレントヒル2 リメイク

ストーリー6点
グラフィック7点
サウンド5点
ゲーム性5点
作り込み6点

大昔に発売されたサイレントヒル2の現代リメイク版です。

カメラが背面から追いかけるTPSになり、現代のサバイバルホラーらしい形に生まれ変わりました。元がPS1世代のゲームなので、ビジュアル面での進化は著しいものがあります。

その一方で古いゲームのベタ移植になりすぎた部分もあり、ゲームの解像度に対してクリーチャーデザインに華がないことや、マップデザインの冗長さも気になります。ゲーム性が薄味なので、周回するのも辛いです。

やはり古いゲームには古いゲーム故の粗さがあるので、良質な移植ではあるものの、やや物足りなさを感じる結果になっています。

ドラゴンクエスト3 リメイク

ストーリー5点
グラフィック6点
サウンド7点
ゲーム性5点
作り込み5点

往年の有名作ドラゴンクエスト3のリメイク版です。妙にお金が掛かっていそうなグラフィック、音声の追加と、時代に合わせてビジュアル面が強化されています。

一応、SFCのドラゴンクエスト3はプレイ済みですが、昔過ぎて殆ど覚えていない状態です。勇者の性格は適当にやったら「ずのうめいせき」になってました。MPが増えるのでギガディーンが連発できるから、なんだかんで悪くなかったと思います。

基本的には味付けが変わったドラクエ3なんですが、時間が無かったのか粗削りで、強行発売してしまった感は強いです。

例えばSFC版にくらべて味方のHPが異様に伸びますが、回復が弱いので困る場面が多かったです。

敵の強さもインフレしている気がします。エンカウント時に出現する敵の数が明らかに多くて、やたらと2回行動してきます。全体攻撃の多用もあって、モンスターの無個性化が進みました。

追加要素が少ないのは、すでに発表済みの1&2へのネタを残すためなんでしょうが、戦士、武闘家が死んでるので、次回作までには何かしらのテコ入れが必要だと思いました。個人的には、転職 + モンスター仲間は1&2で追加されるんじゃないかと予想してます。

MiSide

ストーリー5点
グラフィック6点
サウンド6点
ゲーム性4点
作り込み6点

実はありそうであんまりない萌え系3Dホラーゲームです。2Dは結構あるんですが、3Dになると滅多に出てきません。

話の内容はふわっとしていて、細部まで考えられている感じではありません。下手にSF要素が入っているせいで混乱しますが、色々と辻褄が合わない部分があるので、純粋なオカルト作品だと思われます。オチが弱いので少し肩透かしに感じましたが、ヒロイン展示会で形にしている印象です。

形だけのホラーなので、それ故に万人向けになっているとも言えます。

ビジュアルとターゲットがハッキリしているので、刺さる人が分かりやすいゲームではあります。

近日中?

インディージョーンズ

正月中にやっておきたい。

メタファー

クリアまで80時間と聞いて怖くなったので、買ったはいいが放置中。去年もハリポタを放置したまま2年経過しているので、このまま眠ったままになる可能性も高し。

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