MTG: ドラフトデッキの組み方「赤緑ミッドレンジ」編(ファウンデーション)

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ファウンデーションのドラフト環境において、最もアグロ戦略に適しているのが赤緑ミッドレンジです。マナクリーチャーから3マナ、4マナのクリーチャーを高速展開し、火力などでバックアップして殴り倒します。

先手の《ラノワールのエルフ》からのぶん回りムーブが魅力なんですが、緑のカード配分が特殊なので、ピックの流れが悪かった時に逃げ道が少ないことが欠点です。

長期戦がファウンデーション環境のトレンドなんですが、そんな器用なこと緑にはできません。

参入のきっかけになるカード

緑が割と不遇の立ち位置なので、参入するならレアから入る方が無難です。《漁る軟泥》や《魂を紡ぐもの》《森林の物漁り》などが代表的です。

魂を紡ぐもの
漁る軟泥
森林の物あさり

赤の除去から入るパターンも考えられます。その後、強力な緑のアンコモンなどが大量に流れてきた場合には狙い目です。結果的に緑単に近い構成になるのですが、対人ドラフトにおいては緑が不人気な割にポテンシャルがあるので、有用なローグアーキとなっています。

「ファウンデーション」の緑は普段の緑よりも攻撃的なのが特徴です。壁役になるクリーチャー不足で、長期戦を得意とする他色とは相性が悪いです。それなりにカードパワーはあるのですが、格闘除去が大振りで使いにくいこともあって、本領を発揮するのが難しい色だと思います。

赤緑はそんな緑の脳筋ぶりを最大に生かせるアーキタイプで、3マナ、4マナの地上クリーチャーのサイズ感、打点の高さで早期の決着を目指せます。赤は除去を少し添えるだけ。敵の飛行も止めにくいので、やられる前にやるという攻撃的なミッドレンジとなっています。

小型のマナクリ

ラノワールのエルフ

主力となる中型(3~4マナ)を早期に展開するためのブースター役です。ここから参入するのは止めておいた方が良いですが、赤緑に行けそうなら高めに取った方が良いです。

変えが利かない部分があるので、緑のコモンで積極的に取りたい唯一のクリーチャーかもしれません。

勇敢な追跡者、ルビー

「エルドレインの森」からの再録です。《ラノワールのエルフ》がいるので相対的に評価が下がりますが、4マナジャンプに繋がるのは強力です。

ネシアンの角甲虫

「テーロス還魂記」からの再録です。パワー4以上のクリーチャーがいるとサイズアップしていくので、ロケットスタートできなかった際の次善策になります。3ターン目には3/3になります。

主力の中型クリーチャー

勝敗の成否を分けるメインアタッカーです。《ラノワールのエルフ》の採用枚数によっては、マナカーブを無視して厚めにするのも手です。10枚くらいあっても問題ありません。

3マナ圏 (4枚以上)

待ち伏せる狼
熱心なトリュフ嗅ぎ
眷属のレインジャー

《ラノワールのエルフ》の枚数によって調整したいですが、4枚くらいは最低ライン必要だと思います。

安めに拾えるのに貢献度がどれも高いです。相手が青だと2ターン目に《熟慮》を撃ってくる場合が結構あるので、《待ち伏せる狼》がアドバンテージを稼いでくれることも。

あとはトランプルが付いているクリーチャーは、雑なチャンプを許さないのが強みです。

4マナ圏 (4枚くらい)

戦歌の狂戦士
エルフの再生家
哄笑するこそ泥

《哄笑するこそ泥》は先に3マナが出ているなら、およそ5/4でターンを終えられますし、護法が付いているので除去に強いです。同じコモンでも《混沌蒔き》や《樹上の罠紡ぎ》より優先されると思います。

5マナ圏

血まみれ角の略奪者

ミッドレンジ環境におけるナイスコモンで、《ショック》内蔵なのはやっぱり強いです。ちょっと重いけども最後の決戦で役立ちます。

補助スペル群

赤の除去 (重要度:A)

噴出の稲妻
削剥
焦熱の殲滅

《噴出の稲妻》は飛行を軽く焼けるし、ダメ押しで本体4点もあるので強力です。コモンですが人気が高いので速めにピックする必要があります。

赤の有力なカードから入って、緑がガラガラだから赤緑になるというのが本線なので、この辺りが取れているかはピック指針として重要な気はします。枚数が足りなかったら緑の格闘や、バットリで補うことになりますが、理想的には赤の除去が大量にある方が良いです。

踏み荒らし (重要度:C)

トリプルシンボルであることが欠点ですが、今回の緑は不人気故に単色に近い形に寄せられるので、強いデッキであれば難なく撃てます。受け身に使えない欠点はあれど、環境的には追い風が吹いています。

とはいえ、デッキを選ぶカードなので早期に取ると裏目になりがち。緑が濃くなった3パック目に流れてくるのを待つべきだけど、ロマンがあるので誘惑も強いです。

デッキ例

例によって実際に7勝できたときのデッキです。

ミシック 7-2

かなりコントロール人気が広がって、白青黒が込み合うようになった後のものです。

  1. 《漁る軟泥》
  2. 《漁る軟泥》
  3. 《焦熱の殲滅》
  4. 《伐採の一撃》

――と隣三軒が緑は絶対にやらないアピールしてきたので、早い段階で緑路線になった回です。《漁る軟泥》が2枚もあるんですが、早期に決着が付いていたので、あんまり役に立ってません。

全体的に打点が高かったので、勝ったときは6~7ターンくらいには終わってました。

《踏み荒らし》は3パック目に流れてきたので拾ったんですが、ダメ押し能力をいかんなく発揮してくれました。

ダイヤ 7-1

  1. 《焦熱の殲滅》
  2. 《這いまわる落書き屋》
  3. 《伐採の一撃》

――という流れだったと思います。赤の流れが悪すぎてどうしようかと思っていましたが、2パック目で《苔生まれのハイドラ》と《優しいインドリク》x3が流れてきて、ほぼ緑単になりました。

緑は不人気だけどパワーはあるというのが功を奏した形です。

ほぼ緑だけど実質的に除去まみれで、レアは絶対許さないマンでした。

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