スパイダーマン(領界路の彼方)における青黒デッキの主力カード、および完勝したときのデッキ例です。
悪人による部族シナジーを利用したデッキで、悪人がいれば黒の除去が強く使えます。また黒のレアがかなり強いので、それを無理なく採用できるのが利点です。
一番人気の白緑と色が被っていないので、対人ドラフトの場合は自然と青黒になる場合が多いです。
目次
主力の悪人たち
青黒のカードを拾っていると、自然と悪人まみれになるので、そこまで意識する必要はないものの、部族参照のカードを活用すると打点が伸びます。
空飛ぶオクトボット(重要度:A)
空飛ぶオクトボット
(1)(青)
アーティファクト・クリーチャー - ロボット(Robot)・悪人(Villain)
1/1
飛行あなたがコントロールしていてこれでない悪人(Villain)1体が戦場に出るたび、このクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置く。この能力は、毎ターン1回しか誘発しない。

悪人が出る度に+1/+1カウンターを置いて巨大化するフライヤーです。青黒だと自然と悪人の数が増えるので、5/5くらいのサイズには容易に到達します。
地上は蜘蛛の天国なので、軽量の到達持ちを突破できる3/3まで育つと頼りになります。
青黒がベストですが、白青でもある程度は機能するので、初手付近でもピックしやすいです。
モービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイア(重要度:A)
モービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイア
(2)(青)(黒)
伝説のクリーチャー - 吸血鬼(Vampire)・科学者(Scientist)・悪人(Villain)
3/1
飛行、警戒、絆魂(青)(黒),あなたの墓地にあるこのカードを追放する:あなたのライブラリーの一番上にあるカード3枚を見る。そのうち1枚をあなたの手札に、残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。

悪人を参照するようなカードではないですが、単純に強い主力クリーチャーです。
除去されなければ絆魂付きのフライヤー、除去されてもカードアドバンテージを取れるという優秀な1枚で、10年前だったらレアだったかもしれません。
最悪、墓地に落としても良いので切削、諜報、謀議との相性も良し。
環境的にマルチカラーをタッチ採用しやすいものの、白青以外だとタッチしにくいので、意外と枚数が重なる傾向にあります。
立身出世の犯罪者、トゥームストーン(重要度:B)
立身出世の犯罪者、トゥームストーン
(2)(黒)
伝説のクリーチャー - 人間(Human)・悪人(Villain)
2/2
これが戦場に出たとき、あなたの墓地にある悪人(Villain)カード1枚を対象とする。それをあなたの手札に戻す。あなたが悪人呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。

悪人を墓地から拾える上に、後続のマナコストを軽減できます。
黒だと悪人に困ることは少ないので、取りあえずでピックしておいても損はないです。
鉤爪の泥棒、プラウラー(重要度:B)
鉤爪の泥棒、プラウラー
(1)(青)(黒)
伝説のクリーチャー - 人間(Human)・ならず者(Rogue)・悪人(Villain)
2/3
威迫(このクリーチャーは2体以上のクリーチャーにしかブロックされない。)あなたがコントロールしていてこれでない悪人(Villain)1体が戦場に出るたび、これは謀議する。(カード1枚を引き、その後、カード1枚を捨てる。あなたが土地でないカードを捨てたなら、このクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置く。)

悪人が出るたびに諜報ができ、存外にサイズアップしてくれます。《蜂群人間、スウォーム》のような大混乱を持ったカードや、墓地から利用できる《代々の犯罪者、ビートル》を捨てると良いです。
とはいえ、単純にサイズアップしてくれる《空飛ぶオクトボット》の方が優先されると思います。
ミステリオの幻(重要度:B)
ミステリオの幻
(1)(青)
クリーチャー - イリュージョン(Illusion)・悪人(Villain)
1/3
飛行、警戒このクリーチャーが攻撃するたび、カード1枚を切削する。(あなたのライブラリーの一番上にあるカード1枚をあなたの墓地に置く。)

見た目は地味なんですが、継続的に切削できる警戒、飛行なので攻防に渡って地味な仕事を手伝ってくれます。
《代々の犯罪者、ビートル》のような墓地から使えるクリーチャーを墓地に落とせますし、《悪意ある科学者、ドク・オック》の条件達成も容易になります。
長期戦に強い《無慈悲なるエンフォーサーズ》と並んで、2マナ圏を埋める際の優先コモンです。
悪意ある科学者、ドク・オック(重要度:C)
悪意ある科学者、ドク・オック
(4)(青)
伝説のクリーチャー - 人間(Human)・科学者(Scientist)・悪人(Villain)
4/5
あなたの墓地に8枚以上のカードがあるかぎり、これの基本のパワーとタフネスは8/8である。あなたがこれでない悪人(Villain)をコントロールしているかぎり、これは呪禁を持つ。(これは対戦相手がコントロールしている呪文や能力の対象にならない。)

墓地に8枚のカードがあると8/8になり、他に悪人がいると呪禁になるという条件付きの大型クリーチャーです。
切削、謀議、諜報の数が重要なので、どのデッキでも良いとはなりませんが、デッキ構成によっては守りの要になります。
策謀の始末人、ヴァルチャー(重要度:C)
策謀の始末人、ヴァルチャー
(5)(青/黒)
伝説のクリーチャー - 人間(Human)・工匠(Artificer)・悪人(Villain)
4/6
飛行これが攻撃するたび、ターン終了時まで、あなたがコントロールしていてこれでないすべての悪人(Villain)は飛行を得る。

全ての悪人に飛行を付与するフィニッシャーなんですが、最初から飛行を持ったクリーチャーが多いので、意外と不発に終わることが多いです。
テンポ環境なので軽い悪人を優先したいですが、ワンチャンあるので1枚くらいは忍ばせておきたい気もします。
脇を固める呪文
黒の除去(重要度:A)

スコーピオンの毒針
(1)(黒)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは-3/-3の修整を受ける。


ヴェノムの飢え
(4)(黒)
ソーサリー
あなたが悪人(Villain)をコントロールしているなら、この呪文を唱えるためのコストは(2)少なくなる。クリーチャー1体を対象とする。それを破壊する。あなたは2点のライフを得る。


スポットのポータル
(2)(黒)
インスタント
クリーチャー1体を対象とする。それをオーナーのライブラリーの一番下に置く。あなたが悪人(Villain)をコントロールしていないかぎり、2点のライフを失う。

レアの影響力が高い環境なので、それに対応できる除去の価値が非常に高いです。黒の除去はどれも優秀なのであるだけ詰め込むと良いです。
黒軸だと自然に悪人が揃うので、そこまで意識する必要はないですが、悪人があると強く使えます。青黒だと悪人まみれになるので、自然と除去が強く使えます。
青の補助(重要度:B)

アメイジング・アクロバティック
(1)(青)(青)
インスタント
以下から1つまたは両方を選ぶ。・呪文1つを対象とする。それを打ち消す。


不安定な実験
(1)(青)
インスタント
プレイヤー1人を対象とし、あなたがコントロールしているクリーチャー最大1体を対象とする。そのプレイヤーはカード1枚を引く。その後、そのクリーチャーは謀議する。(カード1枚を引き、その後、カード1枚を捨てる。あなたが土地でないカードを捨てたなら、そのクリーチャーの上に+1/+1カウンター1個を置く。)


苦悩する学生生活
(3)(青)(青)
インスタント
以下から1つを選ぶ。・宿題をする ― カード3枚を引く。

除去があるならそちらが優先ですが、足りない分を補ってくれる青の呪文群です。
《不安定な実験》は謀議1回でサイズアップできるので、上手く使えばクリーチャーを返り討ちにできます。《アメイジング・アクロバティック》はブロッカーを排除できるのが地味に強力で、打ち消し込みで決勝打になることもあります。
実際の構築例
例によって完勝したときのデッキです。
純正青黒

《モービウス・ザ・リヴィング・ヴァンパイア(エントロピーの飢え、ティアレ)》が3枚も取れたので、青黒に一直線。
除去の枚数が不足気味でしたが、クリーチャーの質は良好です。
《ピーター・パーカーのカメラ(現象レコーダー)》はあんまり指標が良くないレアで、この構成だと良くもなく、悪くもなくという感じでした。
青黒タッチ白

クロノ除去が取れなかったので、タッチ白にして除去を補っています。
《ピーター・パーカーのカメラ(現象レコーダー)》はこちらも使っていますが、追放エンチャントが2倍なるので、こういう構成だとかなり役立ってくれました。
青黒タッチ赤白

青の枚数がかなり減少しており、青もタッチに近いです。
白2枚、青4枚、赤1枚と黒以外はばらけていたものの、フェッチが3枚取れたのでいけるだろうと。
切削が多いので白の枚数を増やして墓地に全部落ちるのを防いでいるのですが、逆に青が全部落ちてしまって苦労した記憶があります。
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