2023年の年末付近のスタンダード環境のまとめです。
《魂の洞窟》を入手したことによって、前環境から存在していたセレズニアランプの勢力が大きく拡大し、それとそれをメタったデッキを中心に環境が形成されています。
環境はかなり高速化し、ランプ以外のコントロールは殆ど見なくなりました。
スタンダードの大きな大会が無かったこともあり、凄いチームデッキなんかも登場せず仕舞いでした。
目次
一覧
Tier1
- セレズニアランプ
- エスパーミッドレンジ
単純にデッキパワーの高さから環境を定義しているデッキです。共に前環境から存在していますが、強力な追加パーツを得たので、立ち位置を強固にしています。
Tier2
- 赤単
- ラクドス発見
- バント毒性
デッキパワーはそこまで高くないものもありますが、Tier1に対して有利だったりで、それなりの採用数を持つデッキです。
Tier3
- シミックアグロ
- ディミーアアグロ
- ゴルガリミッドレンジ
- ディミーアミッドレンジ
- アゾリウス兵士
- アゾリウスフラッシュ
- セレズニアエンチャントレス
- ラクドスブリーチ
- エスパーレジェンズ
- 4Cローム
あまり見かけないけど、偶には存在するデッキたちです。
大ぶりなアクションが極端に強い時代なので、それへの対策ができるテンポ系のデッキが多いです。4マナのカードすら採用率が減りつつあって、環境の高速化が続いています。
エスパーミッドレンジから色を外した派生パターンみたいなデッキも多数存在します。
有力アグロ
赤単
デッキリスト
Deck
4 Monastery Swiftspear (BRO) 144
18 Mountain (ANA) 7
4 Kumano Faces Kakkazan (NEO) 152
4 Play with Fire (MID) 154
4 Bloodthirsty Adversary (MID) 129
3 Feldon, Ronom Excavator (BRO) 135
3 Squee, Dubious Monarch (DMU) 146
4 Lightning Strike (DMU) 137
4 Witchstalker Frenzy (WOE) 159
3 Charming Scoundrel (WOE) 124
2 Goddric, Cloaked Reveler (WOE) 132
2 Sokenzan, Crucible of Defiance (NEO) 276
3 Mishra's Foundry (BRO) 265
2 Phoenix Chick (DMU) 140
Sideboard
3 End the Festivities (VOW) 155
4 Lithomantic Barrage (MOM) 152
1 Twisted Fealty (WOE) 154
4 Furnace Punisher (ONE) 132
3 Urabrask's Forge (ONE) 153
構成パーツは変わっていないものの、セレズニアランプの増大によって、相性的に有利で浮上してきました。セレズニアランプ側も対策を厚く取っていますが、速度的に《太陽降下》が効きにくいのも赤単の強みです。
半面、絆魂を採用したミッドレンジ全般にはパワー負けしやすいので、永遠にTier1にはなれないかもしれないデッキです。
バント毒性
デッキリスト
Deck
4 Skrelv, Defector Mite (ONE) 33
1 Island (ANA) 3
3 Skrelv's Hive (ONE) 34
4 Crawling Chorus (ONE) 8
2 Annex Sentry (ONE) 2
4 Jawbone Duelist (ONE) 18
4 Venerated Rotpriest (ONE) 192
1 Otawara, Soaring City (NEO) 271
3 Bring the Ending (ONE) 44
1 Plains (ANA) 1
4 Serum Snare (ONE) 68
4 March of Swirling Mist (NEO) 61
3 Fading Hope (MID) 51
1 Spara's Headquarters (SNC) 257
4 Seachrome Coast (ONE) 258
2 Adarkar Wastes (DMU) 243
2 Yavimaya Coast (DMU) 261
3 Razorverge Thicket (ONE) 257
1 Eiganjo, Seat of the Empire (NEO) 268
3 Mirrex (ONE) 254
3 The Seedcore (ONE) 259
3 Experimental Augury (ONE) 49
Sideboard
2 Disdainful Stroke (KHM) 54
3 Negate (STA) 18
2 Charge of the Mites (ONE) 6
2 Annex Sentry (ONE) 2
2 Destroy Evil (DMU) 17
4 Knockout Blow (SNC) 20
セレズニアランプに対して有利という1点で復活してきたクロックパーミッションです。ガードが甘いデッキには赤単並みの速度が出せて、且つ打ち消しも構えられると、ランプには絶対負けないマン。
ただし新しいパーツを得た訳でも無く、ミッドレンジ系のデッキ全般に対して不利です。赤単に対しても力負けします。
セレズニアランプの立ち位置次第であり、それの勢力が弱まったら連動して環境から消えるだろう運命を背負っています。
有力ミッドレンジ
エスパーミッドレンジ
デッキリスト
Deck
1 Tishana's Tidebinder (LCI) 81
3 Raffine's Tower (SNC) 254
1 Seachrome Coast (ONE) 258
4 Darkslick Shores (ONE) 250
1 Otawara, Soaring City (NEO) 271
3 Shattered Sanctum (VOW) 264
3 Subterranean Schooner (LCI) 80
3 Underground River (BRO) 267
1 Island (ANA) 3
1 Takenuma, Abandoned Mire (NEO) 278
4 Raffine, Scheming Seer (SNC) 213
1 Eiganjo, Seat of the Empire (NEO) 268
1 Cut Down (DMU) 89
2 Ertai Resurrected (DMU) 199
3 Go for the Throat (BRO) 102
3 Preacher of the Schism (LCI) 113
2 Adarkar Wastes (DMU) 243
2 Restless Anchorage (LCI) 280
3 Make Disappear (SNC) 49
4 Deep-Cavern Bat (LCI) 102
1 Caves of Koilos (DMU) 244
3 Dennick, Pious Apprentice (MID) 217
3 Faerie Mastermind (MOM) 58
2 Sheoldred, the Apocalypse (DMU) 107
2 Gix, Yawgmoth Praetor (BRO) 95
2 Plaza of Heroes (DMU) 252
1 Destroy Evil (DMU) 17
Sideboard
2 Destroy Evil (DMU) 17
1 Path of Peril (VOW) 124
2 Cut Down (DMU) 89
2 Duress (ONE) 92
1 Loran of the Third Path (BRO) 12
2 Obscura Interceptor (SNC) 209
2 Disdainful Stroke (KHM) 54
1 Negate (STA) 18
2 Tishana's Tidebinder (LCI) 81
前環境から存在している3色ミッドレンジです。イクサランでは《大洞窟のコウモリ》を獲得し、打ち消しが通りにくくなった点をカバーしています。
また採用率に差はあるものの、《分派の説教者》や《地底のスクーナー船》《ティシャーナの潮縛り》といった新戦力も獲得しました。代わりに、展開速度に劣る《婚礼の発表》や《放浪王》が抜けつつあります。
これは赤単や、毒性が増えたことを受けての変化です。
《策謀の予見者、ラフィーン》が採用されているという共通点こそあるものの、セレズニアランプ対策に寄せるか、赤単対策に寄せるかで、構成パーツが変わってくるので、今度も様々なバリエーションが出てくると見られます。
ラクドス発見
デッキリスト
Deck
4 Bloodtithe Harvester (VOW) 232
5 Swamp (ANA) 5
2 Mountain (ANA) 7
3 Go for the Throat (BRO) 102
3 Preacher of the Schism (LCI) 113
3 The Cruelty of Gix (DMU) 87
1 Takenuma, Abandoned Mire (NEO) 278
4 Haunted Ridge (MID) 263
3 Sulfurous Springs (DMU) 256
2 Sokenzan, Crucible of Defiance (NEO) 276
3 Blackcleave Cliffs (ONE) 248
4 Deep-Cavern Bat (LCI) 102
2 Gix, Yawgmoth Praetor (BRO) 95
2 Cut Down (DMU) 89
4 Trumpeting Carnosaur (LCI) 171
3 Restless Vents (LCI) 284
3 Sheoldred, the Apocalypse (DMU) 107
1 Lord Skitter, Sewer King (WOE) 97
4 Geological Appraiser (LCI) 150
3 Cavern of Souls (LCI) 269
1 Aclazotz, Deepest Betrayal (LCI) 88
Sideboard
2 Duress (ONE) 92
2 Lithomantic Barrage (MOM) 152
2 Cut Down (DMU) 89
1 Anoint with Affliction (ONE) 81
2 Liliana of the Veil (DMU) 97
2 Brotherhood's End (BRO) 128
2 Graveyard Trespasser (MID) 104
1 Extract the Truth (SNC) 78
1 Abrade (LCI) 131
発見の能力をもった《地質鑑定士》と《嘶くカルノサウルス》を生かしたデッキで、《魂の洞窟》のおかげで大ぶりなアクションが取りやすくなりました。
狙っていることはランプと大差ないものの、こちらは序盤からクロックを出すので、アグロに対して有利性があるわけです。
《大洞窟のコウモリ》と《分派の説教者》を得たことも大きく、地上から殴るデッキには滅法強いですし、《最深の裏切り、アクロゾズ》や《キックスの命令》でライフゲインを更に増やせます。
更にダイナミックなアクションを取ってくるセレズニアランプには不利ですが、それがメタられすぎて身動きが取れない状況になってきたので、じわじわと勢力を拡大しています。
有力コントロール
セレズニアランプ
デッキリスト
Deck
3 Atraxa, Grand Unifier (ONE) 196
3 Forest (ANA) 9
3 Plains (ANA) 1
1 Island (ANA) 3
1 Swamp (ANA) 5
4 Archangel of Wrath (DMU) 3
4 Topiary Stomper (SNC) 160
3 Invasion of Zendikar (MOM) 194
4 Herd Migration (DMU) 165
4 Sunfall (MOM) 40
4 Leyline Binding (DMU) 24
4 Spara's Headquarters (SNC) 257
4 Jetmir's Garden (SNC) 250
4 Ziatora's Proving Ground (SNC) 261
1 Boseiju, Who Endures (NEO) 266
1 Depopulate (SNC) 10
4 Up the Beanstalk (WOE) 195
4 Cavern of Souls (LCI) 269
1 Mountain (ANA) 7
1 The Celestus (MID) 252
2 Temporary Lockdown (DMU) 36
Sideboard
2 Lithomantic Barrage (MOM) 152
3 Knockout Blow (SNC) 20
1 Destroy Evil (DMU) 17
1 Temporary Lockdown (DMU) 36
1 Jace, the Perfected Mind (ONE) 57
1 Destroy Evil (DMU) 17
2 Negate (STA) 18
1 Disdainful Stroke (KHM) 54
2 Chrome Host Seedshark (MOM) 51
1 Depopulate (SNC) 10
《魂の洞窟》を得たことで、打ち消しに対して耐性ができた点が大きいです。青系のコントロールは大物が対処できずに勝てないので、半ば環境から駆逐される状況になりました。
当初は《嘶くカルノサウルス》を搭載した天使、恐竜の両構えタイプもいましたが、結局は《偉大なる統一者、アトラクサ》1本が主体となっています。
間違いなく最もメタられているデッキであり、セレズニアランプに強いというだけで赤単、毒性が復活しているくらいには大きな影響力があります。それ故に苦手なデッキと当たりやすいので、勝ち切るのが難しい立ち位置なのも事実です。
主敵がアグロになったこともあり、メインから全体除去を増やし、サイドの赤単対策が分厚くなっている傾向にあります。
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