ゲーム時事ネタ: 揺れる中国のゲーム事情

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中国共産党未曾有暴走によって中国における各種規制がここ1か月で激増しました。

もともと国民に評価を付けているようなヤバい国だったのですが、いよいよディストピアになってきていて、ゲームについても影響が大きそうです。

まぁ私は政治とかに全然詳しくないのですけども、自由って大切なんだなぁって思います。

日本への影響は主に企業がメインでしょうが、もしかしたら中国人チーターの跋扈に歯止めがかかるのかも。

最近の中国

ここ1年だけでも以下のようなことがありました。

  • 英語と中国語の混合表記を禁止する
  • 男性アイドルを禁止する
  • BLを禁止する
  • 仮想通貨を禁止する
  • 半年間新作ゲームを認可しない
  • 8月から新作ゲームを認可してない
  • 未成年のゲームは平日1時間、休日3時間に制限
  • 未成年のゲームは休日の1時間だけに制限強化
  • 12歳未満のゲームは禁止
  • 中国のゲーム会社がSteamなどをボイコット
  • 子供に悪影響なので、ゲームにおいて
    • 女性的に見える男性を禁止
    • 反社会的な内容は禁止
    • プレイヤーに善悪を選択させるのも禁止
    • 歴史改変の要素がある内容は禁止
    • 日本文化を賛美する内容は禁止
    • 宗教の表現も禁止

――まぁ憧れないですけどね。

最近政府主導の「北京国際ゲームイノベーション会議」にて、北京政府の指導員も交えた企業向けカンファレンスでの指針だったらしいので、日本国内でいうところの「東京ゲームショウ」よりも確度は高そうです。

日本の場合、この手の企業指針って政府に口出しされる前に先んじる意図があるのですが、中国企業はこれくらいはやらないと駄目だと考えている時点で危うい。どの程度、これが維持されるか不明ですが、今後の政府指針と大きく違うこともないでしょう。

外から見ていると時代錯誤というか、戦前の日本みたいと言いますか、破滅しそうな国がいつもきめるナショナリズムという麻薬に走っている風に感じられます。

最近の中国って大手の不動産投資会社が倒産しそうになっていたり、大手の電力会社が破産したり、石炭が無くて計画停電を繰り返していたりで、なんか危ない噂しか流れてこないのですが、あまりに規制強化に必死過ぎて何かあったんじゃないかを疑うレベルです。

終わったかもしれない中国のゲーム業界

夏に入ってから中国の締め付けは強烈になっており、ここ半年の間だけでもテンセントは2回に渡って大幅な株価下落を経験しています。

テンセントは日本からすると馴染みのない名前ですが、世界規模での時価総額を誇った大企業です。最近だとポケモンユナイトはテンセントが開発しています。

しかしながら、そんなテンセントは元々中国共産党政府の覚えは良くありませんでした。テンセントのCEOは中国人でも、その株式の大部分が欧米の会社になっており、税金逃れのために会社の本籍もイギリスです。つまり中国でのゲーム事業を牛耳って利益を上げつつも、本国に収める税金は多くありません。

そういった事情が政府広報に名指しで批判される遠因となり、中国におけるゲーム産業の先行きの暗さを内外に知らしめることになりました。

そもそも中国のゲームについては国内のメーカーだろうが、国外のメーカーだろうが中国政府の認可が必要です。この認可は非常に煩雑らしく、過去には半年に渡って新作が許可されなかったこともあります。そのため中国のゲーム会社は認可を回避してゲームを販売するため、STEAMなどの海外プラットフォームを利用するというグレーな手法に頼っていました。

Google、Youtubeなどの媒体は言論統制のためにブロックしている中国ですが、何故かStemaについてはガバガバだったのです。しかしながら2020年にはSteamの中国版が登場し、そういったグレーゾーンとしての機能が期待できなくなりました。グローバル版のSteamがいつまで許されるのか怪しい状況になったのです。

つい先日の21年の9月には中国のゲーム会社200以上が連名によって、海外のPCプラットフォーム(Steam、Epicなど)をボイコットする声明を発表しています。どうにも中国共産党からの圧力が掛かった故の踏み絵に見えます。そんなことしたら海外展開がほぼ不可能になるのですが、背に腹は代えられないという意思が感じられます。

この一例を見るだけでも現在の中国において、政府から掛けられている圧力の強さが窺えます。先に挙げた 「北京国際ゲームイノベーション会議」 の流出資料はデマだという話もあるのですが、将来の成功を潰されているプラットフォーム規制の方が企業にとってよっぽどマイナスですから、表現規制の方も真実かなと思えるわけです。

未成年のゲーム接触を極端に制限している状況で、更に子供に悪影響だからと表現規制をモリモリ盛り込んでおいて、国内マーケットが今後広がっていくとも思えない。中国共産党政府が言論統制を続ける限り、中国のゲームマーケットの先行きは明るくないように見えます。

すでに出ているゲームについては、なにかしらの対策を取って、なるべく現状維持で進めようとする――とは思いますが(例えば未成年のプレイをそもそも禁止するなど)、新規にリリースする場合に果たして、その表現規制がどうなるのか不透明過ぎます。

2014年にようやく家庭用ゲーム機の禁輸措置が解除された中国だったのですが、再びそのような閉鎖的な状況へと戻っていく可能性も少なくないし、緩やかに衰退していく未来が色濃くなってきました。

日本で影響が出そうなこと(ハード編)

中国での販路が広がりだしたところに、この措置ですから中国国外のゲーム会社にも影響が出るでしょう。

例えば任天堂のNintendo Switch、ソニーのPlaystation5なんかもそうです。国内だと失敗扱いされているPS3よりも売れていないPS4なんですが、それでも世界レベルで見ると販売数がPS3より多いのは、中国などの新しいマーケットが開拓されたからに他なりません。

それまでも密輸入という形で中国に流れていましたが、正規に流通しているかはゲーム販売に大きく影響するでしょう。

またゲームとは直接関係しませんが、中国での仮想通貨制限も今後影響してくると思います。

中国国内ではマイニング自体が禁止される流れでして、高騰しているグラフィックボード(PCゲームなどに使われる基幹部品)も少しは値下がりするかな……と思います。現行のマイニング機器についてはアンダーグラウンドに潜りそうですが、新たにマイニング機材を新設するリスクが増大したので、ある程度の抑止は期待できます。

グラフィックボードの値上がりもひどいことになっているので、今後の価格推移には注目したいところです。

日本で影響が出そうなこと(ソフト編)

そもそも妙なところで制限があるのが中国で、元々アルファベットと中国語を混ぜて使うことを国内では禁止していました。正しい中国語が使われなくなるからとか言われていますが、それって敵性語の排除なんでは……。

先の 「北京国際ゲームイノベーション会議」 で使われたと言われている資料では、日本文化をよいしょすることも禁止になるようで、元々あったナショナリズムが更に強化される形になるようです。それでなくても認可が下りないゲーム審査がますます厳しくなるのは疑いようもなさそうです。

すでに中国国内のゲーム会社から連名でボイコットを受けているSteamについては、全ユーザーの5%に相当する数の中国語アカウントが減少しました。これは全ての中国語アカウントの15%に相当し、月間のアクティブユーザーから換算すると600万人以上がSteamを立ち上げなくなったことになります。

これは日本語を選択している全Steamユーザーの倍以上です。

恐らくは未成年の規制強化が影響したものと見られますが、今後この流れが続く可能性も高いです。中国では国民に信用スコアを付けて、それによって公共機関のサービスなどが変化するという仕組みを採用しています。中国共産党政府にどう思われるか分からない危険を冒してまで、ライトユーザーが定着するか怪しい状況になっています。

そもそもグローバル版のSteamがいよいよ規制される可能性も少なくないのですが、危険を察したとみられる中国人のゲーム離れが起きている以上、中国向けにゲームを販売している国内メーカーでもマイナスの影響が出ることは大いに考えられます。例えばカプコンとか、コーエーとかですが、特にコーエーに関しては信長の野望とかがモロに表現規制にぶつかる故。

日本で影響が出そうなこと(チーター編)

昨今の対人PCゲームにおいて、もっとも大きな懸案事項がチーターの存在です。

過去にはチーターの99%が中国人と発言する業界人も出てくるくらいに中国由来のチーターは多いのですが(実際には99%ってことはなく、一種のビッグマウスだったとみられます)、今回のゲーム規制各種によって数を減らすのではないかと思います。

いや、本気で酷いんですよ中国人のチーター。

BFシリーズを初めとするEA傘下のゲームがボロボロなのはよく知られていますが、それ以外でも中国人のチーターは体感で分かるレベルで多いです。中国ネームを見たら気を付けろってレベルで多い。Cod BOCWも深夜帯になるとチーターと当たりまくりで、ちょっと前にシアターで追跡調査をしたことがあったのですが、40%の確率でチーター交じりのマッチングでした(サンプル数が少ないので参考程度に)。

なんていうか、普通に萎えます。

例えばチーターが少ないことでは定評があるフォートナイトなどは中国隔離+隔週パッチ更新でセキュリティが固いから成立しているわけで、中国の規制強化がチーター抑制に繋がってくれれば良いのですが……。

VPNという回避手段があるので、悪質な連中は無理でしょうが、ライト層のチーターが排除できるだけでも遭遇率は下がる……かもしれません。

私は2010年以前の今よりは遥にマシだったPCゲーム環境を知っているので、その頃の情勢に戻ってくれないかなと正直思います。本格的にチーターが増え始めたのは、2015年とかその辺りからだったと記憶していますが、今の情勢が普通では無かったと一応言っておきたいです。

コメント

  1. 匿名 より:

    BF1が4以前のプラグインを廃止してゴミみたいなレンサバだけになった結果、
    公式非公式問わずあらゆるサーバーにチーターが跋扈したのが2016年。
    さらにPUBGが起爆剤になってチーター問題がより一層過激になった印象がありますね。
    韓国産基本無料FPSを経てBO無印やBF3に移民したPCキーマウじじい世代からするとここ数年のPCFPS事情は相当苦しいです。

  2. 匿名 より:

    2010年以前は、2015年以降はという点に引っかかる感覚を感じたのですが、高速インターネットの普及、ネットショッピングの普及、スマホの普及などの推移とも相関しているかもしれませんね。科学の世界(特定の分野だけかもしれませんが)でも2015年から、ネットの普及とスマホの普及、論文へのアクセスのしやすさに大きな変化が起き、それに伴い研究論文の発表数が急激に増え続けているというような情報をどこかで見た覚えがありますし。現在もネットの普及もPCの普及も世界的には右肩上がりで推移してますし。
    「フリーダム・ハウス」という所がネットの自由度をランク付けしてますが、日本は11位とかなり高いのですが、しかし一方隣国はと考えると、共産圏は隔離するのが正解ですよねぇ。