Cod BOCW： 弾速とバレルの影響

コメントで面白い話ができたので、弾速の効果とバレルによる影響をまとめてみました。

弾速はCod BOCWにおける新規要素です。同じエンジンで作られたMWには形式的に導入されていましたが、通常のマルチプレイでは無効化されていました(大規模とWarzoneでは存在する)。

結論としては、過去の大口径ほど影響は出ないし、SMG以外ではキルタイムの差を覆すほどの力は無いものの、それなりの数値にはしておいた方が良い。

SMGは弾速のせいでバレルへの依存性が高く、タスクフォースバレル最強一択であるということですね。

弾速の一覧

着弾遅延(MP半径)は、ミニマップの映る範囲のギリギリの敵に対する着弾判定の遅延時間です。ミニマップの映る範囲は38メートルで、AK-47などの武器が最大威力を保てるギリギリの距離になります。

弾速と遅延の関係は以下のようなラインを描きます。

弾速が極端に遅いと、劇的に着弾が遅れるようになりますが、極端に高速でも、あんまり意味がありません。

弾速が遅いサブマシンガン、ハンドガンに関しては、バレルを使って弾速を伸ばす必要性が出てきますが、そこそこの高速弾を使っているAR以上では、お守り程度の認識で良いと思います。

BOCWの着弾処理はクライアント判定なので、実戦においては800m/s、遅延3F前後から体感効果もほぼ無くなります。

バレルによる効果

長射程な武器の場合

弾速550m/sのXM4に、レインフォース(弾速1.4倍)、拡張(弾速2倍)、タスクフォース(弾速1.5倍)を付けた場合です。

例えば38メートルの距離でバレル無しと、最速状態で比較したとき、キル時間の差は2フレーム程度です。XM4の発射レートでは、1発外した時点で5フレームの遅れが発生するので、実戦で恩恵を受けられるケースは多くありません。

ラスト1発の差で負けたときに、最大40%の確率で勝てたかなぁ……くらいの違いなので、それで連キルが途切れなければ、ラッキーくらいの保険要素です。交戦距離が短くなると、更に影響が小さくなります。

同じ武器を使う場合には、弾速を上げておいて損はしないですが、異なる武器の優劣を左右するには、よほど極端な弾速差がないと駄目そうです。

なお、仮にXM4に大口径効果があった場合には、35%の確率で1発の差を跳ね除けます。38メートルより近い距離なら統計的にも大口径優先ですし、作為的にヘッドを狙える点を考慮すると、大口径効果＞弾速倍の力関係っぽいです。

短射程な武器の場合

弾速250m/sのMP5に、レインフォース(弾速1.8倍)、レンジャー(弾速2倍)、タスクフォース(弾速1.75倍)を付けたときの最速キルです。

SMGやHGは元の弾速が遅いのと、付けられるバレルの効果が強いのとで、ARに比べると変化が大きいです。38メートルの距離で6フレームくらいの違いが生まれます。

MP5の発射レートが857RPMなので、1発外した時のタイムロスは4.2フレーム。HPギリギリの戦いで、1発の差を跳ね除けられる――かもしれません。

SMGの交戦距離を考えると19メートルくらいが上限値ですが、その場合で3フレームの短縮です。550m/sのXM4に比べると、3倍ちかい恩恵があるので、かなり効果的なアタッチメントになっています。

一方で各バレル間の差については、XM4と同じで目立った差異はありません。SMGのバレルは弾速が伸びやすいのもありますが、400m/sを超えてしまうと、50m/sくらいは誤差にしかならない模様。

ダメージ増加、射程増化も付いている「タスクフォース」が鉄板ですが、リコイルの増加を極端に気にするなら、レインフォースを付けておけば良さそうです。

アサルトライフルと弾速

アサルトライフルのキルタイムに弾速遅延の影響を合成した最速のキル時間です。

AK-47だけ弾速が遅く、500m/sを割り込んではいるものの、必要十分の水準なので、武器の火力優劣には影響してないです。MX4以外とは125m/sの差がありますが、素の状態でもAK-47が火力最優。

サブマシンガンと弾速

最も弾速の影響を受けている武器で、バレルアタッチメントへの依存性も高いです。

例外はシリーズの通例としてサブマシンガン扱いになっているAK-74uで、ADSがAR並に遅い代わりに、弾速が500m/sあります。

多くのサブマシンガンは200m/sなので、弾速を伸ばせるバレルを付けることが前提になってきます。

レインフォースを付けた場合

レインフォースバレルは射程を18%増やし、弾速を1.8倍にしてくれます。

AK-74uの弾速が倍になっても、あんまり変化しないので、他のSMGに対しての優位性が無くなる形になります。

レンジャーを装備した場合

レンジャーのバレルを付けると弾速が2倍になります。

レインフォースバレルよりも40m/s程度弾速が増えますが、恩恵としての差は僅かなので18%射程の方が大事だと思います。数値だと0.3フレームとかです。気にしなくても良いです。

タスクフォースを付けた場合

ダメージ増加、射程+50%、弾速+75%の最強「タスクフォースバレル」を各SMGに付けた場合です。

リコイルが増加するものの、全てのステータスが増強されるし、弾速も大幅に増えるしで多くのSMGにとっての鉄板装備です。ただしアンロックがバレル系で最後という鬼仕様。

特に大口径効果が乗るMP5(15メートル以遠)、Milano(全距離)、Bullfrog(全距離)、MAC-10(全距離)にとっては火力も増えるので重要度が高い。KSPも最も射程が伸びるバレルなので必須。

サプレッサーとの相性も良くて、射程が縮む欠点を補ってくれます。

AK-74uも他のSMGに比べると相性が悪いですが、4HKの射程が伸びるので付けておいた方が良いです。

タクティカルと弾速

AUGの弾速がもっとも速い(750m/s)ですが、ここまで来ると1Fの差も付かなくなってきます。特に弾速を上げる必要もなさそうなので、バースト系は射程を伸ばす方が堅実だと思います。

ライトマシンガンと弾速

Stoner63の方が発射レートが高く、弾速が速くて、タスクフォースバレルとの相性も良い。恵まれ過ぎているので、最終的なポテンシャルは明らかに高そう。

ハンドガンと弾速

ハンドガンは弾速の影響を受けやすいし、バレルへの依存性が高いという点でサブマシンガンと共通しています。

タスクフォースを付けた場合

ダメージ増加、射程+40%、弾速+120%という最強「タスクフォースバレル」を装備した場合。

元の弾速が遅い武器が多いので、バレルによる改善効果も大きいです。最終的にはデュアルにすると思いますが、デュアルでも付けておいて損はありません。

なおショットガンは全武器で最も弾速が速い。