ついにPC版のプリダウンロードも始まって、後はリリースを待つばかり。
ベータだと話題にできないレベルの地味さがBO1を彷彿とさせましたが、今年のTreyarc(開発チーム)は、Cod3以来の逆風状態なのが問題。
本来開発担当だったスレッジハンマーゲームズが崩壊して、発売を1年前倒しにされるし、コロナ直撃で開発リソースが取れないわ。もしかしたら、ベータレベルまで仕上げられただけで有能なのかもしれない……。
そんないざこざを含むBlack Opsシリーズの振り返りになります。私がPCFPS10年選手なので、基本PCベースの話が多いと思います。
Black OPS
ブラックオプスシリーズの第一作。東西冷戦を題材にしており、2010年11月に発売されました。
基本的なテイストは前年のModean Warfare2(Infinity ward製)をベースとしています。個性が際立つMW2とは毛色が異なり、割と保守的なバランスなのは、今も昔も変わりません。
良く言えば無難、悪く言えば無個性で地味。
それゆえににInfinity Wardが健在のころには目立つことができませんでしたが、まさか数年後にはフランチャイズの顔になるとは……。
爆発物耐性のフラックジャケット、ショック対策のタクティカルマスク、怯み耐性のハード(のちのタフネス)が初出しており、プレイヤーの守りが固い分だけ膠着しやすいデザインでした。
PC版においては、MW2で削除されたサーバーブラウザが採用されており、私よりも年上の方には受けが良かったようです。また4コアCPUへの最適化が行われており、2コアのCPUでは明らかなパワー不足が見られました。
今でも4コアである程度大丈夫、安定させるなら6コアなので、10年経ってもゲームアルゴリズムは大きく変わっていないのかもしれません。
ちなみに売り上げがCODフランチャイズTOPらしいです。いくつか海外の集計サイトを回ってみましたが、BO1がトップだったり、BO2がトップだったりで一致しないものの、5年くらい前に売り上げトップだったMW3は首位陥落しているみたいです。
Black OPS2
Codフランチャイズの顔役に取って変わった作品で、作風もそれを反映したのか、独自路線へと走っています。
これまでのTreyarc製Codは、MWのクローンであるWaw、MW2のクローンであるBOと、前年のInfinity Ward作品を大人しくしたような内容でした。通例どおりなら、MW3のクローンになる筈だったのですが、そのMW3が大不評だったので、同じ流れにはしづらかった。
装備システムとしてピック10を採用しており、MW3にあった新規要素は軒並み削除されました。またBOが地味過ぎた反動なのか、近代的な派手さを身に着けており、大分カジュアルな作風へと変わりました。
突出して何かのゲーム要素が目立っていたという事もないですが、強いて上げるのならFALのフルオートカスタムが流行ったことでしょうか。基本的にはバフパッチが繰り返されていて、スタジオの作風だなとは思いました。
国内ミームにおいては、ピネガキで有名な作品で、オンライン環境が広く浸透してきた証左とも言えます。国内では盛り上がった最後のCodかもしれません。
ただシリーズのマンネリ化が進んでおり、人気作だったMW2程の勢いは取れませんでした。
なんか海外の集計サイトによっては、最も売れたCodタイトルに輝いていることもありますが、国内人気ではMW2 > BO2だったのは間違いないと思います。
Black OPS3
前年度のCall of Duty Advance Wafareを踏襲して、3次元移動を追加したシリーズ3作品目。ストーリーラインが少し繋がっているくらいで、もはや同一のナンバリングとは言えない作品になっています。
同スタジオの前作品BO2がMW3を無視していたのとは対照的に、AWやタイタンフォールの影響を明らかに受けています。どちらかと言えば、タイタンフォールのクローンなのでしょうが、突飛な作風だったそれをCodの枠組みに落とし込もうというアプローチが見られます。
タイタンフォールはMW2でお家騒動を起こしたCod本家本元チームが、その後にEA資本で設立した別スタジオRespawnの処女作です。Infinity Wardのディレクター職以上が8割移籍しており、ゲーム開発の流れとしては、MW2→タイタンフォールが本流だったりします。
BO3ではそんなタイタンフォールの仕組みをいくらか踏襲していますが、自由度の高さなどに制約を設けて、いくらか保守的な方向へとシフトしています。MW2とBOの関係に凄く酷似していて、タイタンフォール程の華やかさや自由度はないけども、訳わからん殺しや敷居の高さはセーブされています。
壁移動が追加されたことによって、新しいアクションを取れるようになりましたが、ベース部分は旧来のCodを踏襲しています。壁走りを使うアドバンテージはあんまり無いので、ブーストの方が重要なファクターだった記憶があります。
PC版においては、スナイパーライフルが強過ぎたので、末期はぴょんぴょんしながら「P-06」をぶち込み合う状況になりました。
新規要素のスペシャリストは強い割には目新しさがなく、不発気味で終わりました。スコアストリークと役割が被ってますし、もうストリークとキャラ紐づけでも良かったのではと思っていた記憶があります。
売り上げに関しては中堅どころで、なんだかんだで結構な本数が出ています。
Black OPS4
RIP CODで有名なInfinity Warfare(IW製)が前年に発売され、大不評だったことから大きな方向転換を迫られた4作目です。
AW、BO3、IWと連続して含んでいた3次元移動を削除され、それと整合性を取るために、4作目だけど3作目より時間軸が前という分かりにくいナンバリングタイトトルになっています。
元々はオーバーウォッチのようなゲームを目指していたそうですが、それをCodと共存させることに上手くいかなかったようで、結果的にロール要素は形骸化してしまいました。妙に縦長なマップが増える原因かと思います。
武器バランスの調整はPC版と、CS版で異なるようになっており、PC版ではSMG、SRが全体的に下方修正されていました。MODやスペシャリストに関しても、PC版の方が弱いパターンがいくつかあります。
これに関しては必要だったか怪しいとは思います。武器バランスとかゲームデザインの枝葉の部分に過ぎないので、そんなところ弄り回してもあんまり意味がないような……。プラットフォームの統一化が進みつつある時代に、真逆の行動を取ったパターンです。
まぁ保守的なTreyarcらしいと言えば、Treyarcらしいのですが……。
なお、本作はシングルプレイ・キャンペーンを搭載しない初めてのCod作品になっています。バトロワモードの搭載にリソースを取られたのが原因みたいですが、シングルの有無は売り上げに大きく影響し、歴代シリーズでもワーストクラスの販売本数になってしまいました。
また発売の1か月後には、同じくCodフランチャイズを持ち周りで製作しているスレッジハンマーゲームズでお家騒動が起こり、2020年にどこがCodを作るのか問題が噴出します。
それでなくても開発リソースが不足していたのに、白羽の矢が立ったTreyarcはBO4のコンテンツを追加する余裕も限られていくことになります。総じて開発サイドのゴタゴタぶりが伺われるタイトルでした。
BO Cold War
本日発売になるCodシリーズ最新作。
ナンバリングが外れて舞台は再び東西冷戦の時代へ。前年度にリリースされたMWが好評だったことを受けて、再びリバイバル路線を取っています。なかば親会社のActivisionがテーマを決めてるんでしょうが、まぁ他のゲームを参考にするというTreyarcいつものパターンです。
3つのスタジオが3年スパンで作っているCODフランチャイズにおいて、本来は担当だったスレッジハンマーゲームズがお家騒動で離脱。後を埋める形で、Treryarcが担当することになりました。
前作のBO4もゴタゴタしていた疑いがありますが、本年度も開発サイドのスケジュールが不安視されます。
前年のMW(2019)はコロナ自粛でむしろ恩恵を受けた側ですが、BOCWは開発段階からマイナスの影響が出ている筈なので、リソース不足なのは間違いありません。
おいおい追加で増やすにしても、無難すぎて冒険していない作りなので、話題を維持するのができるかどうか……。Infinity Wafareを除けば、各作品で何かしらのやらかし、常識はずれの要素を足してくるInifinity Wardとは対照的だなぁと思います。
MW2の方が盛り上がってたように見えるのは年齢層の違いだと思うけどな
BO2よりMW2のほうが盛り上がってたはないわ
BOCWでBot撃ちした感じ基本野良はXM4で良くね?他居る?って感想だった…
レートとキルタイムのバランス的にMWのm4みたいな感じがした。
α→β→製品版でしっかり改善してきてるのは評価点
だけどαの残念っぷりやβのパッとしなさを鑑みて逆に言えば元々が未完成にも程があったって事なので開発の遅れはかなり深刻なんでしょうねぇ
ps4版の話になってしまいますがCWβの頃からあったコントローラーが認識されなくなって本体の再起動が必要になるバグが製品版でも健在ですね
しかもキャンペーンの特定の箇所で確定発生するっぽくて現在キャンペーンがプレイ不能です
よっぽど開発リソースが足りなかったんでしょうね…