昨今のPCゲームにおけるチーター事情 前編

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増えるチーター

PCゲーミングにおいて最大のネックは何かと言われれば、まず思いつくだろうチーター問題が近年深刻化しています。特に昨年はチーター関連の話題に事欠かず、色んな意味で酷い年でした。昔タイタンフォールの開発元リスポーンが、チーターのウィンブルドンと冗談めかしていましたが、まさにそんな事態が巡って来ようとは。

理由はいくらか考えられるのですが、

  1. 中国が豊かになってゲームが一般的になってきたが、リテラシーに問題がある人物が多い
  2. アーリーアクセスやデバッグ不足等の不完全なリリースが常在化しており、クライアントのセキュリティがお座なりになりやすい
  3. ゲームの利益率が低下しているので対策予算が取れない

この辺りが主因ではないかと思っています。新たなるゲーム市場を求めて中国での展開に躍起ですが、PCゲームにおいてはそれのせいでチーターが増えるという始末。10年前だと韓国人のチーターが少し多かった印象ですが、最近はそうでもないですし、リテラシーに関しては時間と共に意識が改まるのを待つしかないのかも。なんだかんだで10年もすれば落ち着くとは思うのですが、現在進行形だとそうも言ってられない部分があるというのが本音です。

今年チーターで話題になった有名ゲーム「PUBG」こと、プレイヤーアンノウンバトルグラウンドなどは、上記1、2を完全に満たしており、且つゲームシステムとしてもチーターに対して脆い側面を持っています。そして2017年度のPCゲームに関しては、それに限らずどのゲームもチーターが飛躍的に増大していました。私もPCゲーム歴十年を超えようとしていますが、まぁここまで酷い状況は久々 ――いや、初めてかもしれません。

チーターの厄介なことは相手も隠そうとすることで、警察もないし、裁判所もないし、被害者側で立証することも不可能な点です。PCFPS経験者だったら一目で分かるようなチーターでも擁護する人間が出てきますし、現実的じゃない位の潔癖症の人が横から出てきて、証拠を出せと食って掛かって場外乱闘になったりします。露骨にチーターが増え始めると皆が疑心暗鬼になり、些細なことでもいざこざが起こるのが面倒臭いです。

PCゲーミングにおいては、野良の初心者にチーター扱いされてようやく一人前みたいな部分もあるのですが、チーターの証明に関してもPCゲームにおける大きな課題でしょうか。たとえ動画が残っていて、バレバレすぎる動きをしていても、確証を取る方法が相手の家に押しかかるなり、ネカフェでオフ会を開くなりしかないので、割とエネルギーを要します。私みたいにネットが普及する前にはオフ会に……みたいな流れを辿ってきた人なら別ですが、赤の他人と会うのに抵抗がある人も多いでしょうし、証明関連はどう扱えば良いのか今だ定まっていないと思います。

古今チーター事情

無駄にやってきたゲームが多いので、比較的知名度が高いものや、チーターが問題かしたものに絞って、過去のゲームとチーターに纏わる事情を纏めようと思います。実は前年度からこういうことを書き残しておきたかったんですが、先延ばし先延ばしになってしまいました。先にも述べたとおり確証を取るのは不可能に近いので、そういうものだと納得して貰うしかないですし、割と主観が入っているので注意。

Codシリーズ

まぁ昔からチーターがそこそこ居たシリーズです。作品毎に開発側の対応、対策力が異なるため、作品毎にその数が増減するのが特徴。一番少なかったのはBO2で間違いないですが、総じてトライアーク系等はチーター対策に強い印象があります。

といっても、最新作にあたるBO3は最初の方だけちゃんとしてたって感じで、中期にはチラホラ露骨な奴が現れてました。BO2のときにPC版だけ専用サーバーだったんですが、それの性で予算超過してアクティビジョンに圧力を掛けられたという噂がね……。とはいえそのBO3もゲームを止めてしまう程の被害にはなっておらず、最低限の対応はしていたように思います。対応が数ヶ月遅れとかで、BO2に比べてフットワークは相当悪くなりましたが、重度の奴はVACバンしているだけまだマシ。BO2は同じチーターに2回会うことがなかったので神対応です。こういうところが、現在のPC版Codで明らかに売上げが高くなる所以なんでしょう。なんで来年のCodはトライアーク製なので、PC版でも多分そこそこ売れるでしょう。

本家本元だったIW開発のMW系等は、BO系等に比べるとチーターが多い傾向にあり、シリーズの流れを位置づけたMW2も大規模レイオフ騒ぎ以降チーターが急増してました。黎明期だったニコニコ動画では、チートの赤枠映っている状態で配信している奴までいる始末。なんだコイツってマジでびびりました。私以外に数十人くらいは視聴者がいたんですが、突っ込む奴が他に居なかったのでよく覚えています。多分、ゲーム事態を知らなくて、常に赤枠で壁の向こう側とか把握できてるのが普通だと思われてたんですかね。

また抜け殻となってしまった開発チームの次作Cod:MW3も割とチーターは多かったらしいです。らしいというのは、私が早期にゲームを投げてしまったからですが、開発力の落ち込みがセキュリティに悪影響を与えた例でしょうか。

そして、ここからが割と本題ですが、最新作のCod:WW2はチーターが横行しすぎて殆どゲームが崩壊してます。そしてまるで改善できるように思えないという絶望感をひしひしと感じられます。そもそもゲームがバグだらけでセキュリティとか言う段階になっていないのが苦しい。同じ開発元のCod:AWもそうだったんですが、PCゲームの開発実績が乏しいせいか、PC版は特有のバグがてんこ盛り状態。AWではレーザーの発射レートが倍になってましたし、WW2に至ってはチーター報告しようとすると、ゲームクライアントがクラッシュして落ちます。

中国人らしきチーターが暴れ回って、それがバンされない性で更にチーターが増えての悪循環。壁越しにピッタリAIMがくっついてるレベルの露骨な奴だけでもそうなのだから、こっそり使ってる奴がどれだけいるか分かりません。間違いなく最もチーターが多いCod作品になると思います。ぶっちゃけた話、すでに逃げた人が多すぎるので、もうここから盛り返すのは不可能かもしれません。スレッジハマーが次に何を出しても、Cod:IW並の爆死が確定したような気も……。いや、正直コンシューマでも売上げ下がるんじゃないかと思いますが……。

BFシリーズ

最新作のBF1でのチーター大量発生が一番の問題。過去のシリーズでもこうも多くなかっただろうと思わせる発生率。そもそも私のBF1に対しての評価が全然高くない訳ですが、PCFPS全体としてもチーターによって止めを刺された作品でしょう。

何が原因かと言われれば、多分Punkbusterの廃止です。今となってはVACとか、BattleEyeとか、後発のアンチチートにシェアを奪われている感がありますが、Punkbusterは割と老舗のアンチチートツールであり、10年くらい前のFPSでは割と普通に実装されていました。CodやBFもこれを採用していることもあり、特にBFだと一作前のBF:ハードラインまではこれを使っていました。

んで、BF1では廃止になったんですが、その結果がこれだよ。

一応fairfightという謹製のアンチチートは継続して採用しているんですが、それだけでは不味かった模様。fairfightはサーバー側で動作するアンチチートで、ゲームを実行しているクライアント側がノーガードだからね、仕方ないね。

なんでこんなことになったのか分かりませんが、評判の悪さでは定評のあるEA+DICEなので、予算をケチったとかが濃厚。この惨状を反省して、次はちゃんと実装するようにしてくだしあ。なんかBFBC3らしいので、ちゃんと対応してくれないとBF1以上に困りそう。

タイタンフォール2

最近で私が一番嵌まったFPSことタイタンフォール2ですが、チーターは普通に居ました。居ましたというか、いつまで経っても消えませんでした。まぁ露骨な奴+隠しているつもりの奴が結構いて、運が悪いときだと1時間に1回位のペースで遭遇してたんじゃないでしょうか。レベル一桁だったバレバレチーターが、G20(プレステージ20回)になってもバンされてなかったので、取り締まりに関してはザルだったと思います。

前作の初代タイタンフォールでも、末期になるとタイタンのヘルスが自動回復するチーターとかが居ましたが、総合的に見るとタイタンフォール2の方が遙かに増えてます。初代タイタンフォールも、タイタンフォール2もfairfightのみだった筈ですが、やっぱりお隣の国が……。

とはいえ、そこまで大きな問題にはならなかったのは、ゲーム側の特性がチーターを抑制しやすく、立ち回りでチーターに対抗しやすかったのがあげられるでしょう。タイタンの存在が最大の抑止力になっており、ゲームの仕様を理解していないチーターくらい軽く蹴散らせました。そのチーターに関しても、最初は誤魔化してるんですが、それでも勝てないから段々露骨になってきて、ようやく「キミ、チーターだったのか」と分かる珍しいパターンも。チーターなのに且つ弱いという意味不明な合わせ技を実現していました。PCFPSを10年やってて新体験だよ!

近年のゲームデザインとしては珍しい敷居の高さ、セオリーの多さが還って防御になっていたという珍しい例です。とはいえ、今後成功するFPSを作るという命題においては、このゲームのような方向性は茨の道に違いなく、色んな意味でこれを参考にするのは間違っているかもしれません。

サイトがようやく形になってきたので、少しくらい新しい投稿をと思いましたが、長くなって、ちょい息切れ気味なので次回に続きます。

最近、どう考えても以上増化しているPCゲームにおけるチーターに対する考察の後編。今回は最近流行のサバイバル系ゲームに焦点を当てています。考えれば、考えるほど泥沼化している気がする奴がチラホラ。

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『昨今のPCゲームにおけるチーター事情 前編』へのコメント

  1. 名前:怒りのドイツ兵 投稿日:2018/01/10(水) 22:06:57 ID:7eaea315c 返信

    BF1は本当に何を思ってPunkbusterを廃止したのか謎ですね
    PunkbusterだけでなくサーバープラグインのRCONも廃止したので手の打ちようがありません
    RCONが生きていれば国籍フィルターで中国IPを弾くとか、
    有志制作のアンチチートプラグインを導入するとかでレンタルサーバーはどうにかなったかもしれないんですが…
    自分で管理する気がないならせめてユーザーに対処を丸投げくらいはしてほしかったですね
    元々良い印象はありませんでしたが、BF1でEAとDICEに対する評価は地に堕ちました

    • 名前:gamememo 投稿日:2018/01/11(木) 20:36:33 ID:bfd83e9e4 返信

      なんかサーバーサイドに関しては昔から雑でしたからね。人数偏ったときのオートバランスすらないとかでしたし……

  2. 名前:ななし 投稿日:2018/01/11(木) 00:46:11 ID:376d8172c 返信

    中国のネカフェだとチートが入ってるPCしかないとか…
    初心者がプレイすると、それが普通の仕様だと勘違いするパターンまであるとか…