MTG: 「FINAL FANTASY」のドラフト攻略

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スクウェア・エニックス社の有名JRPG「ファイナルファンタジー」とのコラボ。MTG x FinalFantasyにおけるドラフトの所感と攻略について。

ここ1年のセットでは最もレアの当たり外れが大きいセットなので、総合して運の要素が出やすいです。お互いのレアが噛み合うかどうかで、勝敗が左右されるパターンが多く、除去を厚くして相手の勝ち筋を潰すのが正攻法となっています。

なお、除去の評価が異様に高いので、クイックドラフトのBOTが形を無視して除去を取りまくる傾向にあるようです。

概要

前代未聞のレア格差

レアが非常に強力です。しかも「龍嵐録」のようにレアが満遍なく強いのではなく、「ダスクモーン」以上に当たり外れが極端な闇鍋状態。

素直に強いレアを軸にデッキを構築するのが第一なんですが、ゲーム中にレアを引けるかどうか、引かれるかどうかで勝敗が決まることが多いです。

ドラフト卓ごとのレア格差も大きいので、同卓対戦ではないMTGアリーナでは、尚更に運に左右されます。統計的にも勝率が伸びにくい環境なので、諦めの心も大事です。

除去の重要度が異様に高い

相手のレア、一部のアンコモンを対処できないと本気で負けるので、出現率の高いコモンの除去、打ち消しの重要度が過去のセットよりも高いです。

また、除去は1対1交換にしかならないので、息切れ防止のドローも強力。召喚獣のアド損をケアしたり、除去合戦になった後のゲーム展開を助けてくれます。

飛行やアンブロ生物が強いこと、レアの制圧力が高いのでライフはゴリゴリ削れるものの、意外とコントロールチックな環境になっています。

青赤スペルはその代表的なデッキで、2マナで展開した《サハギン族》を《雷魔法》などでサポートして殴り勝つ攻防一体のデッキとなっています。

街による多色化

主に緑、青に街のサブタイプを参照するカードがあります。街の大半が多色向きの土地なので、それらを揃えつつ、流れてきたボムレアを受けられます。

街コントロールと呼ばれるアーキタイプであり、主に緑軸、青軸で利用します。

青軸の場合、青赤や青黒の4マナ以上の非クリーチャー呪文に寄せる場合も多いのですが、緑だと街コントロールが大本命となっています。

主だったアーキタイプ

中心色評価方向性

(アゾリウス)
Bアーティファクトの利用のアグロ
飛行を揃えておきたい

(オルゾフ)
Bジョブ選択主軸のグッドスタッフ
除去が強く使えるのが利点

(ボロス)
Aジョブ選択主軸のアグロ
白を主体として安上がりに強い枠

(セレズニア)
B白緑ミッドレンジ
表向きは横並べ推奨だけど……

(ディミーア)
B除去コントロール
墓地利用より4マナ以上のスペルが主軸か

(イゼット)
A4マナ以上のクリーチャーでない呪文
純粋パワーが頭一つ抜けている

(シミック)
Bランプ、街コントロール
基本的には3色以上になる方が良い

(ラクドス)
B除去コントロール
大量の除去とウィザードトークンの利用が理想

(ゴルガリ)
B墓地にあるパーマネントの数参照
切削を強く使え、多色化も受けられる

(グルール)
C長期戦志向のランプなのに、除去とドローが弱い
多色化推奨だけど、それだと青緑軸の方がベター
アーキタイプ一覧

基本はレア込みで2色にしたいのですが、街ベースで多色化するパターンもあります。青赤のスペル主体が最有力で、青の質が全体的に高いので、卓の受け入れ人数も多いです。

各色の状況

今回の最有力カラーであり、主軸にしたときのハズレの無さが魅力です。

《サハギン族》と《迷惑なタコ、オルトロス》は後に4マナ以上のスペルを使用すると、フィニッシャーになれる2マナクリーチャーです。《パラメキア皇帝》などと合わせて、青赤で使うのが最良ですが、青絡みであれば広く使える頻出カードです。

単純に強い3マナ圏《竜騎士の飛竜》や《チュートリアルバトル》もあって、コモンだけでもテンポ良く展開できる優秀なパーツが揃っています。展開したクロックを4マナ以上のスペルでサポートするというのが自然と勝ちパターンに繋がります。

街軸によるコントロールの受けもあるので、多色化の受けもあり、卓の許容人数も多めの安定択です。

優秀なアーティファクト、特にジョブ選択の強さに支えられている色です。

「ジョブ選択」は過去に存在した「生体武器」や「ミラディンのために」に相当するギミックです。装備品に1/1トークンが付いてきて、クリーチャーのように使えます。

飛行を付与できる《「竜騎士」の両手槍》、殴り合いになると+2/+1に相当する修正が掛かる《「白魔術士」の杖》の2枚看板で、序盤のクロックと、後半のダメ押しを兼ねています。

除去がマナ加速になる《白聖石》はダブルシンボルなのがネックですが、後半における装備の付け替え、大型生物の展開に役立ちます。

リミテッド環境の黒では毎度おなじみのパターンですが、除去の強さが本質の色です。

コモンから3種類の選択肢があり、アンコモンも含めると更に除去の種類が充実しています。

場に残しておけないレア、アンコモンがかなり多い環境なので、除去の厚さでそれらに対応できる点が最大の強み。黒のウィザードトークンも長期戦になると利いてきます。

マナ加速を得意とする街のための色で、多色化によって戦闘力が増します。

大型のポン出しは黒除去、白除去の良い的ですし、青のフライヤーを止める能力も低いので、緑単色だと微妙になるのですが、多色化によって戦力を増強できます。

青緑をベースにするのが安定しますが、多色化して除去、ボム等を詰め込めるなら何でも良いです。

《召喚:フェンリル》は任意の基本土地をサーチしつつ、タフネス3と相打ちでき、およそ2対1の交換ができる優秀なカードです。強いレアが無かったときには素直に取れます。

一部のカードだけが強い、少数精鋭の色です。個人的には最弱なので、メインカラーにはしたくないです。

《チョコメット》、《「侍」の刀》、そして継承史の《稲妻》は盤面を取るにも、相手のライフを詰めるにも優秀なカードですが、赤のカード全体を見るとアンプレよりのカードがかなり多いです。

4マナ以上の非クリーチャー呪文が妙に多いので、青赤になっていないとテンポ的に微妙だったり、除去が通らなかったりと安定しません。

除去についてもボムに対処しきれない場合が多いので、赤がメインになるなら、畳みかけるようなデッキ構成にしたいところ。

今回のボムレア

今回はボムが多い割に、ハズレレアも多いということで、運ゲー感が半端ない。レアが満遍なく強かったら、ピックしていて楽しいのですが……。

簒奪者、アーデン

定着するとほぼ勝ちで、墓地から色々と蘇ってきます。

8マナと重いのですが、そこまでの長期戦になると除去も枯渇しているのが罠。相手が最後の1枚をずっと抱えているようなら、《簒奪者、アーデン》のことが多いです。

サッズ・カッツロイ

シンプルに多機能すぎる男。土地も呼べるし、《召喚:デブチョコボ》も持ってこれる。

おまけにアタックした時に+1/+1カウンターをばら撒くため、除去しても損なのに、除去せざるを得ないという《鏡割りの寓話》にも似た強さを持っています。

バハムートのドミナント、ディオン

単体で5/5飛行になるので、放置すると大変なことになります。

表面の時点で強いですし、除去が基本的には飛んでくるんで、裏返ることは殆ど無いものの、裏面になってもとんでもなく強いです。

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