取りあえずミシックまで上げたので、エルドレインの王権を含む最後のスタンダード環境における所感のまとめです。
先月でフォーゴットン・レルム探訪のカードはあらかた揃えたので、改めてスタンダードのランク上げをしまして、ミシックの順位付きまで上げた段階での内容になります。
前環境からの変化
「エルドレインの王権」に比べてカードパワーが低く、影響力の低かった前セット「ストリクスヘイブン」と同じくして、「フォーゴットン・レルム探訪」も新しいアーキタイプを生み出す力は持ちませんでした。
ただし既存のアーキタイプの強弱には影響していて、主に緑絡みのデッキを強化しています。
「裕福な亭主」、「レンジャークラス」、各種ミシュラランド(クリーチャーになれる土地)の影響です。どれも緑を含んでいるので、緑系のデッキが概ね強化されました。
真っ先に注目を集めたのはナヤウィノータでしたが、弱点が多いこともあって8月中旬の時点ではやや衰退しています。代わりにグルールアドベンチャーや、スルタイ根本原理が勢力を伸ばしており、ミシック帯の最大勢力になっています。
特にグルールアドベンチャーの系統は数が多いです。
タッチ黒、タッチ青のバリエーションも含むと4割はグルールと当たります。これにティムールルーカ、ナヤクラリオンが入るので、アドベンチャー系のデッキだけで恐らくは過半数を超えています。
前環境では落ち目だった出来事系デッキですが、やっぱり強いぞエルドレイン。
なお、「カルドハイム」登場時に増加した単色系のデッキについては、現環境ではほぼ絶滅しています。一応、緑単だけは残っているものの、グルールアドベンチャーやスルタイ根本に対して不利なので、スタンダードローテーションまで上位は難しいと思います。
Tier1
環境を定義しているデッキたち。
- グルールアドベンチャー(タッチ青、黒含む)
- スルタイ根本原理
- ナヤウィノータ
ランクマッチBO3で当たる半分くらいはこれらのデッキで構成されています。
先にも触れたとおり、グルールアドベンチャーがかなり増えています。ナヤウィノータは対策され尽くしたのか、ミシック帯のBO3ではあんまり見かけなくなりました。
スゥルタイ根本原理は主導権をグルールアドベンチャーに渡した気がしますが、それでもコントロール系の最有力であり、他のコントロールを概ね駆逐しています。
今後もこの3つがゲームの中心ではあると思います。
Tier2
メタ次第でワンチャンありそうなデッキたち。
- ディミーアローグ
- ティムールルーカ
- ナヤクラリオン
- イゼットテンポ
- 緑単
ディミーアローグはナヤウィノータに有利、スルタイ根本に微有利なので、それなりに当たります。ただしグルールアドベンチャーには不利なので、それが多いと勝ちきれないです。
ティムールルーカは特別に有利な相手もいないし、特別に不利な相手もいない。安定して強いので割と上位が狙えそう。あんまり人気がないのですが、マナベースを弄ってマナフラ受けを増やせば目がありそう。
緑単は現環境で残った最後の単色デッキですが、新しいミシュラランドによって単色にするメリットが薄れており、爆発力があるグルールなどに不利なのが辛いです。
ランク上げの記録
リミテッドでカードをおよそ集め終わったので、取りあえずスタンダードを回すことに。最初はオリジナル、後からスゥルタイ根本を使用しました。
宝物サクリファイス
先月がリミテッドでカード集め主体だったので、新しいスタンダード環境にようやく取り組んだわけですが、最初くらいはオリジナルで何か……と思ったので、下記のようなデッキを組んでみました。
フォーゴットン・レルム探訪で追加された宝物をフィーチャーしたデッキです。
基本的には赤黒のサクリファイスです。「フェイに呪われし、コルボルド」のためだけに緑をタッチしています。
コルボルドが場にいる状態で宝物を生け贄にマナを出すたびに+1/+1カウンターが乗り、1枚ドローなので凄いアドバンテージを稼げます。上手くいけば……。
結果としては、ダイヤまでは楽にいけたし、頑張ったらミシックも平気そうだけど、トップメタのデッキにはやっぱり辛い。
宝物で出したクリーチャーが処理されたときの損失が大きいのと、インスタントの除去が少ないので、思っている以上に不器用でした。クリーチャーデッキと殴り合いになると存外に弱かったので、アクロス戦争は4枚やったな……って。
当方、ほぼ無課金故にスタン落ちしそうなカードにレアワイルドカードを割きたくなかった。せめて3枚は必要だったなって思います。
スゥルタイ根本
今月のランク報奨がいつもより多いので、取りあえずミシックにはしておきたい。楽してミシックに到達したいという欲求が抑えきれなかったので、結局、ダイヤ2からはスルタイ根本に切り替えました。
アグロデッキが大幅に数を増やしたので、軽い全体除去として「死に至る霞」を採用するパターンが増えています。
よくあるリストから特に変わったことはしていませんが、ランプカード「狼柳の安息地」x4を軽量除去に差し替え、代わりに「クアンドリクスの栽培者」x2を採用して、後半にマナを加速するようにしてます。
栽培者は相手のマナクリがチクチク殴ってくるのを抑止できるのと、5マナの時に除去構えで根本へと繋げられるのが利点です。役に立っているような、立ってないような……。
スゥルタイ以外のコントロールがほぼいないからこれでも大丈夫なだけで、 「狼柳の安息地」 の方が良いような気もします。
土地を例によってケチっているわけですが、スゥルタイに切り替えてからはスイスイ進んでミシック到達。やっぱりデッキパワーは大事なんだなって思いました。
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