SYNDUALITY Echo of Adaのクローズβテスト感想

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SYNDUALITY Echo of Adaは、先行放映していたアニメと世界観を共有するメディアミックス作品らしいです。らしい――というのは、私がそのアニメをまるで知らなかった、未視聴だから。

ゲーム作品としては、複数のプレイヤーが存在するマップ上で、《AO結晶》という鉱物資源などを回収して帰還するサバイバルTPSです。敵としてモンスターが配置されていますが、プレイヤー同士で争うこともできます。

内容的には人を選ぶといいますか、ゲームとして面白いタイプではないので、収集と拡張要素を上手くアピールできるかみたいな側面は強いと思います。そして、そんな投機的なこと、出来るだろうか……とも。

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難易度は低め、内容も薄め

TPS――いわゆる三人称視点シューターなんですが、戦闘の基本部分はかなり初心者向きで、自機も敵機も動きが遅く、操作系もシンプルです。

登場モンスターの攻撃力はHPの25%程度を削るのですが、攻撃頻度は相当に低いので、全体的に脅威度は低いです。3体、4体同時に襲われて、ようやくやる気になるレベルだと思います。

サバイバルゲームなので、帰還できずにやられるとロストなんですが、ゲームに多少慣れているなら、他のプレイヤーによる攻撃か、バグ絡みのアクシデント以外でロストする可能は殆どないと思います。

私は5時間くらいプレイしてましたが、ロストしたのはゲーム自体がクラッシュしたときの1回だけでした。

他プレイヤーについても、現時点でPvPを仕掛けてくるのはかなりの少数派です。北方は自治エリア(COOP用)になっているのもあり、変に絡んできて自衛のために始末すべきか迷ったケースはあったものの、実際に攻撃してきた相手は1名だけでした。

取りあえず、そいつを返り討ちにした後の残骸を漁ったら、他プレイヤーのナビを5体も持っていたので、数は少ないんですが、突発的に被害者が増える形にはなっていそう。

ぶっちゃけ、襲う側が圧倒的に有利なので、相手が雑に殴ってこなければ、私もやられていたとは思います。

現状、ゲームとしては味がしないレベルなので、何かしらのアクシデントがないと駄目だとは思うんですが、駆け引きがない、雑なPvPで盛り上がるとも思えないですし、マップ上でのランダムイベント、協力が必要なボス等を充実させないと、PvEとしてはスタートラインにも立てないでしょう。

劣化プラスタ片が常に枯渇

金銭の基本である《AO結晶》というものが低純度~高純度で存在し、後はクラフト用の回収素材がマップ上に色々と配置されています。

《AO結晶》は純度によって換金効率があまりに違いすぎるので、低純度のものは持ち変える価値もないです。クローズβテストなので緩めにしてそうですが、金銭面では困ることがないですし、高純度だけ回収して、低純度はその場に放置という形になります。

積載量が機体の装備によって変化するんですが、最大クラスにしても7000前後なので、無駄なものを持ち帰る余裕はないです。

クラフト用の素材についても、まぁまぁ揃うのですが、唯一《劣化プラスタ片》だけは異様に枯渇します。ゲーム内での要求が飛び抜けて多いくせに、スポーン率が他の素材と同じなのが原因なので、恐らくは他のプレイヤーも《劣化プラスタ片》だけないパターンになっていると思われます。

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サーバーが弱い

というか、途中から弱くなりました。

テスト初日は普通に動いていたのですが、臨時メンテが入った2日目からはゴムバンドが多発しており、クライアントがクラッシュしたのもこのときでした。

クライアント自体は比較的に安定しているし、極端に重いということもないのですが、ネットワーク原因でネットワーク原因であまりにカクカクするので、いまにもゲームが落ちそうな世紀末感が漂っています

サーバーの維持費をギリギリまで切り詰めるテストなのかもしれませんが、現状では不快感が先行しており、とても人気が取れる状態とは思えません。

三半規管が弱い人だと、3D酔いを誘発させる原因にもなりそう。

ナビの言動もなんかおしいのですが、これもサーバー側の問題なんでしょうか? ありもしない記憶を元にしゃべっている気がします。初めて来た場所なのに、前にやられたとか言い出したりします。

タルコフライク故の限界

現時点で戦闘して楽しいタイプではないので、PvPとしては微妙ですし、PvEとしてもコンテンツ不足で微妙です。

「PvPが苦手な人にも……」みたいな雰囲気は感じますが、そもそもPvPが純粋に好きなタイプはこのゲームを面白いとは思わない可能性が高いです。損得抜きにプレイヤーを邪魔できれば満足な人以外は、そもそも対人するメリットを感じないでしょう。

直接的な元ネタだろう「タルコフ」も同じではありますが、ゲーム内における蓄財や収集がメインになってくるので、相当に人を選びます。

また、実銃を集めて悦に入る人はいても、架空ロボットのパーツを集めて喜ぶ人は更に少数派だと思われます。せめてアニメが大ヒット、ロボットが大人気とかなら可能性があったでしょうが、ちょっと厳しいと言わざるを得ません。

操作しているのがロボットなんだから、「タルコフ」の制約になっているリアル系FPS故の挙動などは撤廃できるわけなのに、それに取り組まなかったことにゲームデザインの甘さがあります。

このサイトで取り扱っているロボ系シューターというと「タイタンフォール2」しかありませんが、それのタイタン戦を100とすると、本作は30くらいの出来しかないと思います(かなり甘めに裁定して)。

なので、このゲームが命脈を保てるとしたら、美少女アンドロイドのカスタマイズしか残されていないのですが、こちらもデザインが無機質なので万人受けするかは怪しいです。

私はいつものパターンでデフォのまま

アニメとの乖離もあるので、アニメ視聴組への訴求力もちょっと落ちそう。

コンテンツとしての売りが乏しいため、相当にユーザーフレンドリーでないと、長期的なサービス展開は困難かと思います。

ゲームの成否なんて、最終的には運とタイミングではあるものの、現状では運の勝負に持ち込めるラインにも到達していません。立て直しをよっぽどしっかりやらないと、CBTが国内の最大風速で終わる可能性大。

正式リリースは無料課金系になるんでしょうが、タルコフライクとの相性が良いのかも不明。プレイを止める導線だけは大量にあるので、頭数を確保するのは割と困難です。

私は課金系のゲームをあんまり――というか、人生で「艦これ」と「原神」しか触ったことがないんですが、少数から厚く取る形で存続できるものなんだろうか。

内容的には中国人とか相手の方が受けが良さそうなので、そっちに舵を切った方が安パイというか、割とそれ以外に道はないとは思うのですが、褒章まわりで独自性を出していけるのかがカギになるかと思います。

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匿名
匿名
1 月 前に

バンオンってだけでダメそう(純度120%の偏見