あけましておめでとうございます。
――と、書きつつ投稿したかった2022年度にあったゲーム関連の話題についての振り返りです。
ゲーム以外の部分だと、元首相の暗殺事件、戦争、五輪、ワールドカップ、物価高とあまりに激動すぎる1年だったのですが、ことゲーム界隈では存外平和な1年でした。
来年は今年から延期された大作ソフトも相次いで発売されるので楽しみです(主にゼルダ)。
実は5個くらい出そうと思ったんですが、ぱっと思いついたのが4個しかなかったです。
マイクロソフトによるアクティビジョン買収
最初の報道が出たのが2022年の2月だった筈なので、殆んど1年前の話になりますが、アクティビジョン・ブリザード社が、マイクロソフト社に買収を持ちかけました。
アクティビジョン・ブリザード社は去年からの内部不祥事によって株を下げている状態で、運営に疲れたCEOがゲーム産業から手を引きたい。そんなCEOがアクティビジョン・ブリザード社の株を処分する先として目を付けたのがマイクロソフト社でした。
昨今、ゲーム産業に対してやたらと挑戦的になっているマイクロソフトですが、国内では完全に空気なXBOXも、お膝元のアメリカでは大きな影響力を持っており、この買収事業によって家庭用ゲーム機のシェア競争に影響が出てくると見られます。
代表的なアクティビジョン・ブリザード社のゲームとしては、
- Call of Duty
- ディアブロ
- ハートストーン
- オーバーウォッチ
- クラッシュ・バンディクー
- Destiny
――などが挙げられ、特に年間で最多の売り上げを誇るCall of Dutyシリーズの影響は大きく、買収にまつわるイザコザでは度々話題に上っています。国内では完全にピークアウトしてしまった感のあるシリーズですが、特に世界最大のゲーム市場である北米の人気が高いです。
目下の競合企業であるソニーはかなり否定的な立場ですが、ゲーム業界については静観か、消極的な賛成が多数派になっています。
買収完了を2023年の夏を予定していたものの、連邦取引委員会(略FTC)なども訴訟を起こしており、暫くはこれ関連の続報が色々と出てくるかと思われます。
PS5値上げ
発売から2年が経過したのに全く普及が進んでいないPS5でしたが、9月15日より希望小売価格を変更し、通常版が6万円(税込み)となりました。およそ5000円の値上げです。
そもそもの価格設定が高すぎるので、値下げしない限りは普及しないだろうと思うのですが、まさかの値上げで一時は話題を集めていました。
しかも、重度のインフレによって値上げするに相応しい北米市場では価格据え置き。
元々、Xboxの勢力が強い北米なので下手に値上げしたら、価格競争で太刀打ちできないからというのは分かりますが、やっぱり機体設計とか、販売戦略に無理があったと思わざるを得ないです。
国内事情におけるゲーム機の普及帯は3万円前後なので、あと2年くらいは低調なままじゃないかと思います。物価上昇を鑑みても、4万くらいまで下げてようやく勝負の土台に乗れるってところじゃないでしょうか。
まぁ、いつになるのか分かりませんが、そうなった頃には次世代Switchが出てきて国内は再び制圧されて終わりって気はします。
よっぽど無茶苦茶しないと、ここから打開という流れにはならなさそう。
スプラトゥーン3が国内売り上げ記録を更新
2020年に発売したどうぶつの森の持っていた3日間の売り上げ本数を塗り替え、国内最速の立ち上がりを記録したゲームです。どうぶつの森が出ときからSwitchの販売数が増えているのでその分だけ上乗せされたという感じでしょう。
中身についてはスプラトゥーン2から大きな変更はなくて、なんか開発現場がドタバタしてんのかなって印象ですが……。
国内においてはSwitchのシェア率があまりに高すぎるのと、任天堂のゲームばかりが売れる状況になっており、いよいよ任天堂の天下が確固たるものになった感があります。
Xboxに釣られて発表して、常に後手後手に回っているPS5と違って、Switchは販売戦略もしっかりしていました。
まずは新しい物好き、コアゲーマーを狙うためのタイトルを集中投入し、その後家族向けを増やしていくという――コンシューマハードを売るなら当然取るべき手法をしっかり守っており、この路線を継承するなら次も外さないだろうと思います。
迷走するスクウェア・エニックス
例年よりも多めにソフトを出してきた印象のあるスクウェア・エニックスですが、その悉くが不発に終わっており、大丈夫なのか心配になる状況です。
- バビロンズ・フォール
- チョコボGP
- FFオリジン
- ドラクエX オフライン
- スターオーシャン6
- ディオフィールド
- ハーヴェステラ
- ヴァルキリーエリュシオン
- ドラゴンクエストトレジャーズ
――などなど、列挙抜けが相当ありそうですが、リメイクやリマスターを除いてもリリースされた本数が多く、その割にはどれも話題になっていない。そして売り上げも芳しくはない状況で終わっています。
ジャンルが違うといっても発売日が妙に被っている場合も多く、例えばバビロン、チョコボGP、FFオリジンが1週間ごとにリリースされており、同じ会社から出すなら調整してずらせよと。
タイミング的に決算に間に合わせるための強行軍なんでしょうが、流石に……。
チョコボGPは1年で打ち切り的なサービスの縮小、バビロンズ・フォールに至ってはパッケージ販売しておいてオンライン専用なのに、1年も経たずにサービス終了の告知まで出ました。
まぁプレイヤーが絶望的に少なかったらしいので、むべなるかなってところですが、流通に残っているパッケージについては今年の3月を持ってゲームとして機能しなくなるので、在庫を抱えているショップは大変だったと思います。
昨今の情勢だと迂闊に福袋に入れることもできないでしょうしね。
スクウェア・エニックスは昨年より前からも度々約束されたクソゲーを出してきましたが、開発体制がどうなっているのやら。適当にプロジェクトを承認して、適当に終わらせてるんだろうか。
FF16も今のPS5の普及率じゃまぁペイできないと思うので、苦難の道はこれからも続きそうです。
個人的に2022のゲームニュースはフォールガイズの無料化ですねw自分みたいに無料化したその日からやり出した新規勢も多いし(その人がフォールガイズにハマったかは別)。
それは置いといて、ちゃんと採用出来そうなニュースは、EPICがショップデザインとかプライバシー法違反で5億2000万ドルくらいFTCとやらに金を払って和解したらしいですね。機能限定アカウントのやつもそれが関係してるらしい。