バトルフィールドの国内売り上げのまとめ(2005~2023)

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先にCodの売り上げまとめを作ったときに、一応集計しておいたので、それをまとめた投稿です。

例によってPC版の国内販売数が含まれていませんが、各タイトルの比率については、概ねPC版も同じになるとは思います。Codと比べてPCの売り上げ比率が高いので暗数が大きい点には注意。

世界的に見るとCod vs BFで善戦しているのが日本市場でした。結局、BFが売り上げで勝ったのはBF1のみでしたが、それだけでもBF派が強い土壌だったと言えます。

もうすぐベータだからBlackOpsの振り返りを書こうと思ったら、過去に同じことをしていた。 リライトするにしても情報をまとめたいと...

データ

販売数一覧

タイトル国内売上最大比発売日
1942--2002/9/13
Vietnam--2004/3/14
2--2005/7/7
Modern Combat73283%2006/04/27
2142--2006/10/20
BadCampany8176030%2008/6/26
1943--2009/7/8
BadCampany214365553%2010/3/2
320603476%2011/11/2
423758187%2013/11/7
Herdline11249341%2015/3/17
1272167100%2016/10/21
V20946477%2018/11/15
20426453924%2021/11/19
  • 国内パッケージの集計です
  • DL版は含まれていません
  • 海外パッケージの輸入は含まれていません
  • PC版は一切含まれていません
  • 1次ソースがファミ通なので、販売数が少なすぎて集計に入っていない可能性があります

同年タイトル比率

2011年以降に発生しているFPS王者対決の記録です。

BF3 vs MW3

BF4 vs Ghost

BF1 vs IW

BFV vs BO4

BF2042 vs Vangard

バトルフィールド2

推定2万本

後にバトルフィールドシリーズの国内市場を形成するきっかけになった1本。ただし国内で正規流通しておらず、PC版しか存在しません。

当時はPC版にもパッケージが存在していましたが、世界的に見るとPCゲームの市場は小さく、世界でも200万程度でも大ヒット扱いされていました。国内においては、2万本程度は売れているものと見られます。

バッドカンパニー2

143655本

シリーズの大規模化、正式な復活を決定付けた1本で、フロストバイトエンジンによる破壊表現が新基軸として盛り込まれました。

しかし、なんでも破壊できてしまうことがゲーム性として障害になっており、あまりにも大味すぎるゲームでもありました。それを反省したのか、後のシリーズでは破壊できるもの、できないものが混在する形が普通になりました。

PC環境においては、あくまでスピンオフ扱いで、ゲーム性の違いは本家じゃないから仕方ない――みたいな扱いをしている人が結構いました。BF3のときに発生する「こんなCodかぶれはBFじゃない」の萌芽です。

バトルフィールド3

206034本

正式なナンバリングタイトルの復活ということで、期待を大きく集めた一方、こんなのBFじゃないと批判を集めた作品です。BF2の路線と違い過ぎたので、これじゃBad Campany3だと去っていった古参が結構いました。

当時のFPSで王者だったCall of Dutyを意識しており、新旧の仕組みが混在していて混乱していた側面もあります。後世の評価だとBF4までの過渡期みたいな印象を持たれていそうです。

バグも多くて、文字化けしたDirectXエラー画面を何度も見る羽目に。マルチバイト環境への対応などがまだまだ前時代的だったゲームです。

国内でのパッケージ販売数は20万本ですが、PC版の勢力が大きいゲームなので、実数はもっと大きいと思われます。PC版だけが64人対戦を実現しており、明確に優位性がありました。

バトルフィールド4

237581本

ゲーム中にマップが大きく変化するギミックを追加された次世代BFとして開発されました。それ故にバグの多さには定評があり、クライアントのクラッシュが頻発しました。メニュー画面が開けない、まともにリザルト画面を見たことないという人がいるレベルの酷さでした。

PC版では環境依存で更に不安定な上に、スペックの要求水準が高めだったので、リリース当初はかなりの不評を集めました。前作BF3もなかなかの不安定さで、何度DirectXエラーを見たか分かりませんが、BF4になって更に強化されたポイントです。

Codとぶつけるため、11月に強硬発売したのが大きく災いしたのだと思います。不具合修正のためのギガパッチの嵐、後に発売されたGTX900系の優秀さなどから、後々に評価を取り戻したタイプです。開発側の負担を無視、ユーザーを軽視して金儲けに走るEA Gamesの悪いところがすでに出ています。

ゲーム内容もBF3から大きな変化が無かったので、あまり芳しいものではありませんでしたが、DLCによる拡張などで現代戦FPSの定番のポジションになりました。

バトルフィールド1

272167本

トレーラームービーが非常に良好であり、マンネリ感が強くなっていたカジュアルFPS界隈で高く評価されました。その一方でゲーム性はあんまりであり、BFシリーズの欠点である大味さが目立つ結果となりました。第一次大戦らしさがゲームに反映されていたとも言い難いです。

サーバーやサービス体系の改悪もあり、EAらしいといえばEAらしいです。

また、次作のBFVのときにポリコレだと大爆発しましたが、黒人兵士が大々的に描かれているのは歴史修正主義だと批判する声も少数ありました。歴史的な事実として、第一次大戦のときは人種差別が当然のように横行していたので、黒人を国防に関わることに起用することはありませんでした。

BFシリーズとしては、国内で最大の売り上げを記録しており、EAが突っかかる形になって始まったBF vs Codの年末商戦において唯一勝利した作品です。PC版の暗数を含めると、倍以上の大差をつけていると思われます。

なお、同年のFPSシェア争いで明確に勝っていたのは日本くらいで、本国のアメリカでは相変わらずCodの方が売れています。日本はBFが強い土壌であると分かります。

バトルフィールドV

209464本

BFシリーズ衰退の始まりとも言われる作品で、発売前に公開されたトレーラーがポリコレを前面に押し出したものなので大炎上しました。

実際問題、BFにポリコレが導入されたのはBF1からなんですが、現代的な価値観で判断する人が多いから炎上しなかったのだと考えられます。現代だと黒人兵士は普通ですが、女性兵士は普通ではないですからね……。

また関係者が「嫌なら買うな」と発言したのも有名で、ライバルだったBO4がストーリーなしと知って、CEOが勝ちを確信して喜ぶ発言 → ぼろ負けという即落ち2コマも決めています。海外の売り上げは悲惨な有様であり、1週間で半額セールにでるところもありました。

一方、国内売り上げはまずまずの数字で、海外とは大きな隔たりが発生しています。そもそも日本はBFが売れやすいお国柄ではあるのですが、実は外国の方が保守的な人が多いという実情がリアルに反映されています。

BF2042

64539本

知らない子。

BF1、SWBF2、BFVと、ユーザー軽視で信頼を失い続けた結果か?

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2 Comments
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ななし
ななし
6 日々 前に

結局一番遊んだのクソ箱でやってた1943とバッカン2だな~
BFBC2の蘇生するとチケットも増えるっていうバカみたいなバグで楽しんでた記憶がある

ななし
ななし
7 日々 前に

BF2とBFBC2が好きだった
今は戦場をお遊びにしている様な作風の軽さが受け入れられないし、
男女人種配分もバッチリです!みたいなノリで戦争扱ったらいかんと思うよ
フィクションすぎて事実・史実を軽んじてる