2023年度にプレイしたゲームの感想と総括

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思い出しつつ纏めるのに時間が掛かりましたが、エンディングを見て、ひと段落したものみ評価として点を付けています。

2023年はかなり当たり年で、ここ数年の不作を一気に解消した年でした。

取りあえず、年間TOPは「ゼルダの伝説 ティアーズオブキングダム」です。現在、終わっていないゲームもいくつかありますが、それらも5~6点のラインから出ることはまずないと思うので、前後することもないかと思います。

特にサイトで扱わなかったゲームも半分くらい含まれていますが、一部の小規模タイトルとか、パーティーゲーム、対戦ゲームは省きました。忘れているタイトルもありそう……。

今年はやったゲームに何かしらの投稿を必ず作るのが本サイトの目標です。

  • 10点: 史上最高(100年に1度)
  • 9点: 10年に1度の水準
  • 8点: 年間トップクラス
  • 7点: 十分におすすめできる
  • 6点: 普通水準で、おすすめできる
  • 5点: 普通水準
  • 4点: 明らかな失敗が見て取れる
  • 3点: 良い部分がほぼない
  • 2点: 失敗では済まされない
  • 1点: 史上最悪(100年に1度)

総合評価は小項目の平均ではなくて、飛び抜けた良さがあるか、万人向けするデザイン、難易度なのかが大きく影響しています。

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ファイアーエムブレム エンゲージ

ストーリー3点
グラフィック5点
サウンド7点
ゲーム性7点
作り込み5点

エッジが強すぎて前作よりも評判が悪いけど、ゲーム的には原点回帰して、相当良くなったシリーズ最新作です。

指輪の要素が良くも悪くも大きな影響を持っており、温故知新のゲームデザインとなっています。指輪のせいで難易度が上がっているとも言えるし、下がっているとも言える。ゲームの知識、運用ノウハウによって、プレイ感覚がかなり変わります。

気付きを得ると急激に面白くなるというか、裏技を探すのが面白いタイプのゲームです。自由度があって意外と応用が利くので、変なプレイでも通用するのも魅力。

グラフィックも3Dモデリングに難があるものの、アニメーション部分が相当に進歩しました。サウンド周りも、耳に残るスコアが多いです。

欠点は、明らかに一般受けはしないだろうキャラクターデザイン、そしてストーリーの酷さです。ファイアーエムブレムのストーリーなんて、生みの親が抜けてから50歩100歩なのですが、それにしたって酷い部分が見受けられます。

バイオハザードRE4

ストーリー5点
グラフィック8点
サウンド5点
ゲーム性6点
作り込み7点

バイオハザードのリメイクであるREシリーズ第3弾。旧作では人気の高かった「バイオハザード4」のリメイクになります。基本は「バイオハザード4」を踏襲しつつも、現代風のアレンジを加えて昇華させています。

開発のノウハウ蓄積が進んでいるのか、REシリーズでは最も完成度が高いのも特徴です。シリーズの始まりであるRE2からすると、カットシーンの取り方一つにしても洗練されています。ケレン味と、リアリティを高いレベルで両立させました。

ゲームの基本部分が1本道のアドベンチャーなので、あまりに高い評価を付けることはできませんが、堅実な作りなのが良いです。やることをやり切った感があり、今後のシリーズ展開にも期待が持てます。

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スターウォーズ ジェダイ・サバイバー

ストーリー5点
グラフィック6点
サウンド6点
ゲーム性5点
作り込み6点

前作「スターウォーズ ジェダイ・フォールン・オーダー」の続編であり、3部作の2番目にあたる作品です。前作をやっていないと、人間関係がイマイチ分からないと思います。

ゲーム慣れしていないカジュアル層が多そうなタイトルの割に難易度が高めだった前作からすると、色んな部分で易しくなっており、遊びやすい続編にはなっています。

その一方で、やりたいことをやった後の続編ということで、ゲームの扱いに困っている感は随所に見受けられます。

前作ではイベントのみだった「ダースベイダー」との戦闘が実装されたのですが、まさか倒してしまうわけにもいかないし、下手に苦戦の演出もできないし……。スターウォーズの定番はしっかり押さえているものの、それ故に平凡なゲームから抜けられないジレンマに嵌っています。

Wo Long:Fallen Dynasty

ストーリー5点
グラフィック6点
サウンド5点
ゲーム性6点
作り込み6点

中国の三国志を題材にした死にゲーなんですが、戦闘がかなりスピーディーになっており、操作も同スタッフによる「仁王」シリーズよりも簡略化されました。

何より、プレイヤー以外のキャラクターが戦闘に関わってくる演出がかなり多く、死にゲーなんだけど、カジュアル路線を念頭においた作りになっています。入門作としては結構良いのですが、それ故に中途半端になってしまった感はあります。

また「仁王」に比べて難易度が下がったとはいえ、やっぱり一般には勧められない難易度です。下手に簡略化したから作業感も強くなっています。「仁王」に比べてハクスラ的な要素も薄まっているので、それを期待したプレイヤーからの評価も伸び悩んだ気がします。

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ゼルダの伝説 ティアーズ・オブ・キングダム

ストーリー4点
グラフィック7点
サウンド7点
ゲーム性8点
作り込み9点

オープンワールド系のゲームにおいて歴史に残るだろう前作「ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド」の続編です。

良い部分については、前作BotWと同じであり、広大なフィールドと探索の面白さ、ゲームプレイと一体化した物理演算などですが、洞窟探索という新要素や、モンスター素材の利用法拡大など、サバイバル系RPGのエッセンスを多分に追加しました。

またダンジョンの作りは大きく改善しており、BotW以前のゼルダ水準に近づきました。もちろん「時のオカリナ」や「ムジュラの仮面」レベルではありませんが、試練の祠のクオリティも含めて、入念な調整が見て取れます。

反面、フィールド上のギミックは弱くなっており、特にだだっ広いだけの地下世界は苦痛でした。暗闇自体がオープンワールドと相性が悪く、景観を悪くすので冒険感を減退させます。宝探しにしても導線が弱くなるので、失敗するべくして失敗した要素です。

また素材が増えすぎた故にUIがいよいよ破綻しており、直感的ではない部分が多分に発生します。ウルトラハンドなどのアイテムも、閉鎖環境の方が活用しやすい仕組みなので、オープンワールドとしてのディスシナジー、絶妙な噛み合いの悪さみたいなものを感じます。

とはいえ、オープンワールドゲームとしての完成度は高く、他の追随を許さないレベルなのは間違いありません。こちらも歴史的な1作です。

しかし、前作BotWに比べて爆発しなかったのも事実であり、後年の評価では「時のオカリナ」に対する「ムジュラの仮面」みたいなポジションに落ち着いている気はします。

ピクミン4

ストーリー5点
グラフィック7点
サウンド6点
ゲーム性6点
作り込み6点

良く分からない原生生物を使って探索し、お宝を集めるシリーズの4作目です。私は1、2はプレイ済み、3は未プレイの状態で、4作目に手を出しました。

まず何より目を引くのは「オッチン」の存在です。ピクミン2からサブキャラクターは登場していますが、露骨なまでにメインキャラクターより強くなったのは今作からです。非常に優秀なので、「オッチン」の存在だけで難易度が大分緩和されています。

巻き戻し機能も実装されており、広く親しみやすいゲームへと進みました。勿論、グラフィックデザインの面でも大きく進歩しており、細やかなアニメーションで世界観を表現しています。

下手にゲームを擦っていると、乱雑な印象が先行する「ピクミン4」ではありますが、これ位に力押しができる方がカジュアル層への受けは良いと思います。何よりシンプルで分かりやすいです。

ルーイは屑。はっきり分かんだね。

システマチックでなくなった分だけ、飽きやすい点は問題ですが、その辺りは次回作に持ち越しということになるかと思います。

Lise of P

ストーリー4点
グラフィック6点
サウンド5点
ゲーム性6点
作り込み6点

ピノキオを題材にした死にゲーというか、典型的なソウルライクです。UIまで似ているので、知らない人に見せたら、普通に本家の作品だと誤解してくれると思います。それ位に似てます。

内容的には典型的なソウルライクで、型破りな部分はないものの、後発故に完成度が高いです。本家と同等か、少し上くらいの評価は付けられると思います。

ただし本家の真似でしかないので、本家のダメな部分も全部引き継いでいるという致命的な欠点があり、アクションゲームとしてはリアルさも、遊び心もなく、ただ機械的に剣を振るだけです。演出周りが致命的に弱いから、スタッガーや武器破壊も分かりにくい。ストーリーもあって無いようなものです。

難易度もかなり高めで、本家を履修しているのを前提としています。各種アクションの受付もシビアなので、適当なタイミングでガチャガチャしたら弾けるみたいな甘えたプレイを許しません。

その後、何度も難易度緩和のパッチが入ったらしいですが、絶対に万人向けなゲームではないですし、商業的な量産ゲームの一つなので、総合6点以上は付けられないと思います。

Starfield

ストーリー5点
グラフィック6点
サウンド5点
ゲーム性5点
作り込み6点

PCだとGAMEPASSのおかげで800円くらいでプレイできるベゼスダの最新RPGです。ゲーム本編はいつもの味、特に変わり映えしないというのが正直なところなんですが、ゲーム外部で話題になることが多かった風雲児です。

正直、そこまで酷評するようなものでもないですが、褒める部分がないのも事実です。マーケティングの被害者というか、下手に期待感を持たせ過ぎたのだと思います。大炎上した「Cyberpnak2077」とは状況が異なるというか、むしろゲームの規模からすると、バグなどは少ない部類です。これより酷かったオープンワールドなんて、いくらでも存在します。

内容についても良くある失敗したオープンワールドです。というか、オープンワールドは基本失敗します。だからこそ「ゼルダの伝説 BotW」が評価されるのです。

とはいえ、ゲームの開発計画に無理があったのは間違いなく、現代の開発環境、技術水準で、宇宙的な広がりを再現するなど土台無理な話でした。最初から無理だろうと思いつつ、どの程度の実装ができたのか確認してみたら、「まぁ、そうなるよね」――というのが、私の視点から見た「Starfield」だったりします。

後述する「ALAN WAKE2」に比べたら軽い方だと思いますが、動作が重たいようならFSR3を導入するMODを使うのも手です。

マリオワンダー

ストーリー4点
グラフィック7点
サウンド7点
ゲーム性7点
作り込み7点

久々に登場した2D横スクロールのマリオです。大昔からあるジャンルであり、下手したらドット絵の時代に完成しているものなので、作品のアプローチを変えてきたのが特徴的。にぎやかな演出や、イベントスクリプトによって、プレイヤーを楽しませることに重きを置いています。

全体的に易しすぎる難易度ではあるものの、隠しステージなどは十分に歯ごたえがありますし、万人向けの2Dプラットフォームに仕上がっています。入門作としても最適ですし、今後の派生作品にも期待が持てます。

欠点を挙げるとしたら、盛り込んだアイデアを使い捨てにしている勿体無さだと思います。万人向けを目指したことの弊害でもありますが、コースごとのテーマをもっと深堀りしても良かったと思います。変身アイテムについても、能力的な差別化はあるのに、活用する機会がありません。

ダイナミックな演出がないとワンダーじゃないと言っても、これを土台にしたマリオメーカーとか、DLCとかが望まれます。

マリオRPGリメイク

ストーリー5点
グラフィック6点
サウンド7点
ゲーム性6点
作り込み6点

世代じゃないので、CMの歌しか知らないタイトルで、リメイクされるに当たってプレイしました。

途中の演出がくどいところ、謎解きの面倒くささに、古さを感じる部分はチラホラありましたが、陳腐化しているとまでは行きません。美術面も大幅に改良されており、マリオファミリーのデザイン性がいかに優れているかが分かります。

ゲームシステムは簡素さがありますが、初心者向きとも言えますし、アクションコマンドが良い感じにスパイスになっています。

アクションコマンドはテンポとトレードオフになるので、下手な実装は首を絞めるのですが、ギリギリ許せるラインを攻めています。後発のRPGだともっとひどい目押しとか、くどい演出とかザラなので、本作が昔のままなんだとしたら、うまい具合に調整していたんだなぁ……と思います。

プレイ時間も無駄に間延びしておらず、むしろ一周回って、現代の需要にマッチしたゲームだと思います。

ALAN WAKE2

ストーリー4点
グラフィック8点
サウンド5点
ゲーム性5点
作り込み4点

前作「ALAN WAKE」から何年経ったと思ってるんじゃい。もう「ALAN WAKE」の内容を覚えていません系のホラーゲームです。

本作も内容よりなにより、ゲームクライアントが滅茶苦茶重いことをよく覚えています。確かにグラフィックは良くなりましたが、負荷の掛かり方に対して割に合いません。「Starfield」なんて目じゃないのですが、誰も注目していないので、炎上することも無かったという……。

今は修正されているかもしれませんが、バグ自体も相当数ありました。歩いているだけで、異空間に飛ぶのは止めて欲しい。段差にも注意しましょう。角度が普通からずれていると、再現性があるレベルで変なことになります。

翻訳も不完全なので、ファイルが無いのか、途中で言語が変わったりします。この辺りは、前作の「CONTRAL」と同じであり、開発環境が同じであることがよく分かります。

ゲーム内容についても、今更IPを掘り出す価値があったかというと、かなり疑問が残ります。シナリオ面も筆力だけは発揮しましたが、およそ文才の無駄遣いだと思いました。唐突に始まるライブシーンは、色んな意味でこのゲームが一番輝いている瞬間です。

なお、DLSS非対応のグラボでプレイするなら、オープンソース化されたばかりのAMD FSR3を導入するMODがあるので、それを使うと劇的に重さが改善されるらしいです。全然良い話を聞かないAMDですが、FSR3はかなり凄いです。

ゲームの最適化不足をAIが補填する時代になったとも言えるし、技術者の負担が大幅に軽減されたとも言えるし、大きな転換点になる可能性もあります。いや、FSR3だけでフレームレートがここまで改善するなら、グラボの買い替えが更に鈍化しそうですが……。

下手なくても後5年くらいはGTX1000系が生き残ってる気はします。

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4 Comments
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匿名
匿名
3 月 前に

いち段落警察だ!

匿名
匿名
3 月 前に

来年の目標じゃなくて今年の目標にしてほしいなぁ〜

匿名
匿名
3 月 前に

このブログで9点って初めて見たかも…botwが9点だったかな?
時オカに対する、ムジュラいい得て妙ですね