
- ストーリー:5点
- グラフィック:6点
- サウンド:5点
- ゲーム性:5点
- 作り込み:4点
- 10点: 史上最高(100年に1度)
- 9点: 10年に1度の水準
- 8点: 年間トップクラス
- 7点: 十分におすすめできる
- 6点: 普通水準で、おすすめできる
- 5点: 普通水準で、勧められるほどではない
- 4点: 明らかな失敗が見て取れる
- 3点: 失敗だからけで良い部分がない
- 2点: 失敗では済まされない
- 1点: 史上最悪(100年に1度)
ストーリー
- 家族愛という普遍的なテーマ
- 続編としては尻すぼみ
- 無理がある方向転換
- 前作既プレイ推奨
- リドルストーリーのなりそこない
リドルストーリーに徹していた前作と違って、本作ではごく普通のゲームシナリオになりました。明確な目的、明確な敵、明確な理由が示されていて、シンプルな父性と母性の対立構造、勧善懲悪の物語になっています。
敵も味方も小物だらけで、ガバガバな行動と、ガバガバな計画が嵐のように展開されるので、あんまり真面目に考える必要はないです。セバスチャンの家族問題については回収しましたが、全体的に大味さが漂う結果となりました。
新規に出てきた敵役は三人ですが、前作のような込み入った背景もないですし、物語の主線には関わってこないです。前作からの流れにすると、魔王の後に幹部が出てきたような状態です。
前作の敵役で、諸悪の根源みたいなポジションだったルヴィクに関しては放棄されてしまった。
最後のご都合主義っぷりはB級映画にしても酷いですが、序盤にホラーっぽい部分を詰め込むだけ詰め込んで、あとは野となれ山となれという雰囲気が洋ゲーっぽいです。
グラフィック
- ロケーションに幅が出た
- ラスボスのデザイン性
- ムービーの出来は良い
- ありきたりな洋ゲーチック
- モーションの無理な使い回し
サウンド
- 堅実な吹替
- 耳に残る曲がない
ゲーム性
- 自由探索が追加
- 難易度が万人受けするように調整された
- 無個性な半オープンワールドTPS
- フィールド、イベントの工夫に欠ける
- 敵のバリエーション不足
サイコブレイクの続編ではあるものの、本作はまるで別のゲームになっています。悪かった点は改善されているものの、良かった点も軒並み喪失しており、これで良かったのかと引っ掛かる部分はあります。
途中に自由探索が挿入されたこともあり、サイコブレイクの続編というより、FalloutのMODみたいな印象を受けます。
前作は目に見える欠点も多かったのですが、それを補うだけの個性やゲームデザインが存在しました。
トライ&エラー前提になっている部分はあるものの、ピンチを演出するシチュエーション作りに心血が注がれていて、プレイヤーに攻略させるゲームらしいゲームになっています。
それが万人受けしない原因にもなっていて、不評を浴びたきらいはあるのですが、それを改善するためのアプローチが「全て無くしてしまえ」というのは、本末転倒だと思います。
結果として万人受けするだろう内容には成りましたが、オンリーワンの面白さや、ゲームに対する拘りみたいなものがなく、あまりに没個性なゲームになりました。
作り込み
- IPの完結編
- バグが多い(本気で)
- 続編としては軸がずれた
- ゲーム部分にチープさが目立つ
サイコブレイクの続編というより、Fallout4のMODみたいな感じです。バグの多さやAIの残念さも、なんかそれを彷彿とさせます。ボタン連打したら異次元に吸い込まれるとか、デバッグが間に合わなかった感じか。
ネットに繋いでいればアップデートされるとはいえ、ここまでバグやエラーが多いと問題だろうと思います。
世界観は継承しており、ムービー部分にはらしさを残すものの、ゲームとしては続編っぽくはないです。2作目というのは求められる条件が色々と追加されるので成功させるのが難しいのですが、それとは別のベクトルの作品になりました。
前作を評価しているプレイヤーからするとただの改悪作、評価していないプレイヤーからすると改善策になるのでしょうか。
前作をやり込んだプレイヤーからすると、上回る部分が存在しないため、これを評価するのは難しいです。やり込むほどに評価が上がった前作から一転して、なんとも薄味な温野菜みたいな状態です。
どうもプロジェクトの終演を匂わせる作品なので、続編が今後出るかは怪しいですが、もうちょっとワガママをしても良さそうな気はします。優等生だけど話しててつまらないヤツって感じのゲームになっています。
白基調のロケーションなど、前作からの差別化もありましたが、精神世界題材であることを活かして、怖いオモチャの世界とか、色々はっちゃけても良かった気はしますね。続編と呼ぶには尻すぼみな結果に終わりました。
クソつまらん感想だな