よくあるオープンワールドになれなかったゲーム。基本的にはいつものソウルライクだけど、いつも以上に粗さが目立つ。
- ストーリー:4点
- グラフィック:6点
- サウンド: 5点
- ゲーム性: 5点
- 作り込み: 4点
- 10点: 史上最高(100年に1度)
- 9点: 10年に1度の水準
- 8点: 年間トップクラス
- 7点: 十分におすすめできる
- 6点: 普通水準で、おすすめできる
- 5点: 普通水準
- 4点: 明らかな失敗が見て取れる
- 3点: 良い部分がほぼない
- 2点: 失敗では済まされない
- 1点: 史上最悪(100年に1度)
目次
ストーリー: 4点
ベースは北欧神話とキリスト教の伝来による摩擦あたりでしょうか。
従来までの関連作品でも設定の羅列だけで、ストーリーがあってないような作品が多かったですが、本作でもその点は継続しています。
今回に関してはマップが広がったことで、いつも以上に薄味、支離滅裂になりました。いきなり途中から始まったり、内容が飛ばされていたりで、何の話かわからなくなるケースが多発します。
気が付いたらNPCが死んでるパターンは相当多いし、フラグがちょくちょく折れます。
初回プレイではほぼ不可能ですが、円卓に少しでも関連したイベントを全部回収して、ようやくふんわりと分かる程度です。
自由進行であるオープンワールドとして適当とは言えません。そもそも主人公を含めて、何故王になる必要があるのか、目的も特に示されていないからオープンワールドのシナリオとしても説得力に掛けます。
ゲームプレイの邪魔になっていないだけマシなので4点ですが、もっとも大事な肉付けの部分がほぼ無いので、これを期待してプレイするようなものではありません。
グラフィック: 6点
戦闘時のアニメーションが本作最大の長所です。敵がゴロゴロ転がったり、ぴかぴか輝いていたり、プロレス技を掛けてきたりします。
その性で戦闘のテンポが劣悪だったり、視認性が悪かったりで、ゲームプレイにマイナスの影響もあるのですが、それは使い方が悪いのであって、アニメーションとしては全力を尽くしたと思います。
Sekiroとは概ね同じ水準ですが、ダークソウル3に比べるとぎこちなさがなくなって、かなり進歩したと言えます。
キャラクターデザインも独自性は感じられますが、奇をてらい過ぎているとは思います。インパクトはあるけども、愛着は沸かない可能性が高いので、万人受けはしないかと。
見た目の割にフレームレートが出ませんが、全体としてのグラフィックは平均的な水準であり、古臭さは感じつつも悪くない印象です。
サウンド: 5点
メインテーマは壮大で良好であるものの、それ以外に何もないから平凡というのが適当でしょう。
戦闘中の曲とは何度も聞いた筈なのに、全く記憶に残っていません。
主張が激し過ぎて邪魔だったダークソウル3よりは良いのかもしれませんが、正直好みによる部分が大きいと思います。
ゲーム性: 5点
オープンワールド落第すれすれ
オープンワールドが一世を風靡してから10年あまり経ちますが、その当時に量産されたなんちゃってオープンワールドの新しい仲間ってのが適当な表現でしょうか。
オープンワールドをどうやって実装、表現するかには様々なアプローチがあります。豊かなテキストであったり、キャラクターであったり、双方向性のあるアクションだったりと、やるべきことが多すぎて多くの作品が失敗に終わります。
それ故に完成されたオープンワールドというのは希少ですし、ゲームとして面白いとなれば、更に希少価値が生まれるのですが、本作は表面的な形をなぞっただけで踏み込みが足りていません。
世界観の表現とするには、技術面がどうにも拙いし、落とし込みも中途半端に終わりました。自生しているアイテムは99%が無駄だし、敵を倒すメリットもほぼ無い。そもそもの話として、道中に遊びがないから大体のイベントがお使い以下で終わります。
根本的にかみ合わせが悪い仕組みが多くて、オープンワールドの弊害だけが目立つ結果になっています。
特定のアイテム、育成、攻略手段を取るかどうか、知っているかどうかで極端に難易度が変わる大味さも相変わらずで、そもそもRPGとしてもどうなのかな……。
今どきインディーゲームでもシームレスマップの作品はありますし、オープンワールドとしては落第すれすれなので期待は禁物です。
普遍的なアクション
近年は双方向性のあるアクション、リアリティも両立したアクションが主流になりつつあるので、それを満たしていない本作はごく平凡なアクションゲ―ムだと思います。
10年~20年前の技術水準で停滞しているとはいえ、それはダークソウル等の関連作品も同じですから、過度な期待をしなければ及第点の水準はあります。
ただしエンタメ性に欠けるし、難易度調整も相変わらずのガバガバなので、普段ゲームをしない方は止めておいた方が無難。今回は《霊体》が強烈な救済要素になっているものの、それ以外にお勧めしない理由が色々とあるので、もっと近代的な作品に触れてからでも遅くはないと思います。
アクション愛好家にとっても、戦闘の組み立てに自由度がないし、攻防の切り替わりにメリハリが無いし、敵AIに問題があるし、システムに発展性がないしでちょっと飽きやすい。
ダンジョン等の作り等もそうなんですが、全体通して創意工夫が足りていないことが最大の欠点かもしれません。
今回から追加された《マリカの楔》、《霊体》の仕組みは初心者、新規へのフォローになるので良い部分です。
《霊体》は色々と大味ではあるものの、マルチに抵抗があるだろう初心者でも気軽に助けを呼べるのは良いところで、むしろ過去作との差別化を考えるなら、もっと大規模にすべきだったと思います。
普通に霊馬の呼び出しも霊体の一部にして、統合したシステムにすれば良かったのに。
作り込み: 4点
水増し感が強い
竜頭蛇尾なので後半になるにつれて評価が下がっていきますが、それを抜きにしても水増し感が強いです。
私の場合、全ボス討伐(隠し含む)の段階でプレイ54時間でしたが、20時間辺りの段階で代わり映えの無さに飽きてました。ボスのリトライ平均5回もないくらいなので、恐らくは無駄にウロウロしている時間の方が長かったでしょう。
攻略情報とかを見ずにマップを全部埋めするという過剰な寄り道をしてこれなので、早い人なら40時間くらいで終わると思います。
ダークソウル3が初見15時間くらいだった記憶があるので、それでも2.5倍はやってることになりますが、流石に同じような探索と戦闘の繰り返しで2.5倍は無理があるだろと。
オープンワールドの弊害だけが前面に出ているので、無駄を省いて半分くらいまで圧縮すれば、もうちょっと良い評価を与えたと思います。
ユーザビリティの欠落が目立つ
例えるならばゲーム自体が陰キャの極み。
どうやって誘導するか、どうやって自然に選択させるかといった基本のノウハウが欠落しており、技術面の至らなさが目立ちます。アイコンなしに誘導するのが大変だから、次善の策としてアイコンを多用しているわけで、何故それを放棄して良いと思ったのか。
元々、雑なゲーム作りだった開発ですが、今回はいよいよ極まっているというか、要改善な要素が多すぎて困ります。
インベントリなんて中盤辺りには飽和状態になるし、新規アイテムも何を入手したのか分かりにくいし、戦灰を付けるときに必要な情報が真っ先に表示されないし……。攻略を見ながらプレイする人なんて少数派でしょうから、鍛石の存在などに気が付かなかったプレイヤーが普通に発生するだろと……。
ネットで情報を見るだろうとか、今は無き説明書を読むだろうレベルの間違った考えなので、ゲーム単独で成立するようにちゃんと設計しましょう。誰も彼も過去作をやってると思ってはいけません。
偶にクラッシュする
当初はそれで炎上していましたが、意外にもバグは控えめで、クライアント動作も割と安定しています。
あくまで思ったよりも……なので、結局は環境次第ですが、私の場合は偶にクラッシュする程度でした。これ位はPCゲームでは別に良くあること。むしろOSをクリーンインストールしないと確定で落ちるみたいな奴よりは大分マシ。
私みたいに古い世代のハイエンドグラボを使っている方が安定動作するのかも(GTX1080tiとか)。
最適化については、そもそもCPUを1コアしか使ってない、GPUも碌に動いていないので、エンジンから作り直さないと駄目そうな香り。
総評
あんまり開発能力があるスタジオでは無いので、そもそも大丈夫なのか……という疑念があって、期待値は低かったのですが、蓋を開けてみたら無難な形にはなっていたと思います。
色んな意味で噂話が独り歩きしたな……とは思います。
別にオープンワールドとして出来が良いわけでもないし、ボリュームがあるわけではないし(量はあるが中身がない)、重大なバグがあるわけでもない(挙動は怪しいけども)。
クリア100時間という事前評も、自分が無駄なことしたな……って反省している状態で50時間とかなので、攻略を見ずともセオリーを知っている人なら多少沼っても80時間前後で終わるんじゃないでしょうか。
このセオリーを知っているかで極端な差が出るというのがこのゲームというか、関連作品全体通しての悪いところでもあるし、人にお勧めできないところ。普段ゲームをしていない知人が居たら、止めておいた方が……と、やんわり伝えると思います。
総合すると平凡な作品だなって評価になりますが、別に達成感がある程の難易度でもないし、割と徒労感が先行するので、人を選ぶことは相変わらずだと思います。
ダクソ3の初見が15時間って無理があるだろw w
ゲームの楽しみ方を知らない人が、ゲームについてのレビューをする権利あるんですか?
いやーフロムゲーの良さを知らない人がたくさんいますね。
これを神ゲーと称賛してる人達を見るとゲームニワカはほんとチョロいなと思うわ。
ちょっとグラ良くしてHPの多い敵を作れば脳死で絶賛してくれるからな。
全ボス討伐で54時間クリアは攻略見ながら効率プレイでもしてるんです?
作り込み
の記載箇所に、攻略情報とか見ずにこの時間って書いてあるよ。
批評的な目線で効率的にプレイ、たった54時間でクリアすればそらこういう感想になりますよね…
シリーズ過去作経験済でストーリーガイドについても酷評…ソウルシリーズはNPCの会話をメモしながら世界観を読み解くのも面白いんですけどね。
そもそもこの人はやるゲームの大半が人に勧められないって評価だから。
別に良いけどゲームやる度にこれはオススメできねーなって思いながらやってるとするとゲームやってて楽しいのかなって思う。
エルデン以前の直近三作もフロムのソウル系統ゲームではよくできてる部類だと思うけど、それでもせいぜいエルデンより一回り上程度の評価でよく毎作買ってプレイしてるなぁって。
過去のゲームレビュー見たら大体4〜6点で笑っちゃった
こんなゲーマーにはなりたくねえ
この方の評価基準の場合、
5が普通水準
6は普通水準。オススメができる
などの様に定義してあって、どのレビューにもそれを必ず冒頭に記載していて、
確かに比較的辛めに見える評価が多いとは思うけれど、評価基準を正しく理解すればそこまで酷評してるわけではないと思うんだよね。
※このタイトルも総評価は約5(普通水準)だしね
おそらく好きな作品を辛めに評価されて気に食わないんだと思うけども、下手に何でも褒めちぎってタイトル間の評価に差がないレビューよりは、いくぶん有益なレビューなんじゃないかな?
他のタイトル見たら、褒めてるやつもあったよ。
6未満はおすすめじゃないから大半のゲームがおすすめできない判定になってることには違いない。
エルデンリングそのものの評価は至極真っ当だと個人的には感じる。
それよりも他のパッケゲー全体を通してあんま面白くねーなって思いながらクリアまでやってレビューやるのは奇人という印象。
仕事ならともかく普通途中で投げそうなもんだ。
10と1が事実上存在せず、9と2もまず付かない訳だから
平均6ならかなり良ゲーって判定なのに、まぁそんな事もわからん奴が多いのかと思うわ
4年前のレビュー通り、OWの新しい評価基準になったBotWすら平均7点だし
あ、エルデンは「普通」の評価で十分っす。これに6点(おすすめ)は俺も付けられない
陰キャの極みって表現があまりにピッタリ過ぎて笑ってしまったわ
ダクソ無印のアノロン超えた後のステージのやっつけ感とか難しくすることが目的になってるダクソ2の雑な複数ボスとかフロムの良くない部分が目立つ作りに感じた。
今まで通りカメラ周りも弱いしダークソウルの欠点をそのままに手に余るオープンワールドにしたせいで収拾がつかなくなってる。
信者に片足突っ込んでる自覚がある自分でもちょっと持ち上げられすぎって思う。
ここのブログでフロムゲーのレビューしたのはこれが最初だと思うけど文面的に過去作も触ってそうだからそれらの評価も聞いて比較したい。
個人的にはブラボダクソ3sekiroとウキウキ三連弾に冷水ぶっかけれて萎えちゃった。
その3作はエルデンよりは一回りくらい上ですが、突出した部分が無いので6点くらいを付けると思います。遊び心がないというか、膨らみが足りないというか。
ブラボはもう覚えてないですが、ダクソ3はちょい理不尽なだけで、そこまで難しくないから、割と初心者向き。ただしアクションがもっさり。道中が作業的。
Sekiroはアニメーションのぎこちなさが取れて近代的になった。ストーリー、テキスト系も洗練された。戦闘は見た目派手だけど、実は地味な作業なので人を選びそう。こんな感じですかね。
ストーリーの言及やマップの誘導が乏しいのは明らかに意図的というか宮崎氏の趣味だと思う
そういう人がそういう人向けに作ってるカルトゲーシリーズなのに万人向けAAAタイトルみたいな売り方と持て囃し方するなよ!とも思う
プレイしてて制作者の意図に気付けない人は多いですね
それを無視して自分の感性だけで判断してしまう
それな
戦闘のバランスが大味すぎるのが気になったなー
普通の通常攻撃主体だったりするとかなり苦しいし理不尽なゲームバランスになったりするけど特定の行動(写身霜踏みetc)を使うと一気にヌルゲーになるという
このゲームにカルト的人気があるのはなぜなんだ
逆張りオタクくんはフロムゲー持ち上げとけばカッコいいと思ってるからだよ