ゲームにおける仮想サラウンド

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前回、音に纏わる内容で書いたので、シューターにおけるサウンド周りの事情に関して恐らくは一般的だろう事情と、個人的な見解をば。私も音響関係は素人なんですが、ゲーム目的ならそこそこのものを用意すれば良いかなぁと。

仮想サラウンドって何?

古くはCreativeのSound Blaster X-Fiが出たあたりから存在する、ヘッドホン使用時に擬似的なサラウンド環境を構築する仕組みです。

実際のサラウンドスピーカー環境を用意しようと思うと、それなりの知識と手間が掛かるのですが、それを手軽に代用できるのが魅力です。

スピーカー環境に比べて、コストパフォーマンスに優れていますし、場所も取らないし、お隣さんに壁ドンされる心配もありません。

ヘッドホン特有の音場の狭さ、耳元で鳴っている感を緩和し、自然環境の音に近づけてくれます

昔は複数のドライバーを搭載した、リアルサラウンドヘッドホンなんかもありましたが、現在は流通していません。これには幾つか理由がありますが、まず複数のドライバを搭載するデメリットが大きすぎました。

音質が悪くなるし、工作精度が厳しくなるし、コストも増大します。それなのにデジタルで室内の反響等を再現する仮想型に比べて、耳当ての内部だけでサラウンドする分だけ再現性も落ちる。

人間の耳がステレオ入力なので、出力が複数あっても、それだけでは意味が無かったのです。

今となっては仮想サラウンドのみになり、またその種類も増えました。無料のものまであるので手軽に試せるようになったのものの、評判を聞く限りピンキリですし、ヘッドホンとの相性も存在します。

5万を越えるような高級ヘッドホンを使っている場合、むしろ再現性が低下する恐れがありますが、そこそこの分解能はあるけど、音場は狭いというミドルクラスヘッドホンとは相性が良いです。

ちなみに私はCreativeのUSB Sound Blaster Premium HDに、K-271 Mk2を繋げています。他のメーカーのものも試してみたことはあるんですが、慣れもあってか結局サウンドブラスターに落ち着いています。

ちょっと分かりやすくなるけども

ヘッドホン特有の音場の狭さを改善してくれるのが最大の利点ですが、ゲームにおいては限定的な効果しか持ちません。

斜め前、斜め後ろなどの定位は把握しやすくなるですが、前後と上下に関しては分かりにくいままです。

人間の聴覚システム上、元々前後と上下は誤認しやすい音なんですが、そこまで改善してくれる魔法のアイテムではないです。

夏にちかい季節なら、夜間に外出するとき虫の声が聞こえてくると思いますが、前後のどちらで鳴いているのか、分かりにくいのと同じです。

これが明るい時分なら、前に音源がないという視覚込みの判断、地形や経験による推測が働きますが、音だけで判断するのは存外に難しいのです。

ゲームにおいても、そこら辺の事情は同じです。

前に敵がいないから、後ろにいる筈だとか、この方向から聞こえるなら、この場所にいる確率が高いなどの、経験と推察に依存しています。ゲームによっては、それを少し助けてくれることもあるので、私は愛用していますが、真っ先に必要とはなりません。

無くなったときにその恩恵と、必要性を感じるようになるオカンみたいな存在だと思います。

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