ゲームにおけるヘッドホン、イヤホン、ヘッドセット

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長すぎたのでページを分割、再整理しました。

サラウンド環境に付いて:

前回、音に纏わる内容で書いたので、シューターにおけるサウンド周りの事情に関して恐らくは一般的だろう事情と、個人的な見解をば。私も音響関係は素...
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ゲームに求められるヘッドホン

そもそも音楽を聴く場合と違って、求められる部分が異なりますが、人間の受け取る情報は7割が視覚からと言われているので、極端に良いものを買っても戦績には影響しないです。良くて数%のためになるので、コストパフォーマンス等も鑑みた方が良いです。

以下、参考として有利不利について残しておきます。

高解像度の方が足音が聞き分けやすい

いわゆる音が潰れないかの指標です。

リスニング目的だと極端に解像度が高いものは微妙な感じになるのですが、ことゲームにおいては解像度が高ければ高いほど有利になります。これは音を楽しむのか、聞き漏らさないようにしたいのかの違いですね。

音楽目的だと下手に分離していると、纏まりがない、ノリの悪い印象になって微妙なんですが、ゲームだと綺麗に分離している方が有益です。銃声や足音が重なった場合に、それぞれが聞き分けやすくなります。

欠点としては聞こえてくる音の量が多すぎて、聞き疲れするという点。聞き慣れてない状況だと、ゲームがならす音の量が多すぎて、どっと疲れが沸いてきます。

安物のヘッドホンなどだと、一般的に解像度は低いです。モニターヘッドホン向けなどと銘打っているものが、解像度が高くてお勧めではありますが、音楽用としては微妙なのは留意が必要です。

高音重視で、銃声や足音を聞きやすく

ことFPSなどに使うのなら、高音重視の方がアドバンテージがあります。銃声のメイン部分や、硬質な足音はあきらかな高音なので、それが強めに聞こえる方が、状況把握がしやすいからです。

逆に低音が強いのはマイナスになりやすい

爆音などが響くので、ゲームとしての迫力がでますが、周囲でぼっこんぼっこんされたら、戦術的には邪魔で仕方ない。すぐ横でリズミカルにドラムを叩いている奴がいたら、敵の接近や動向が分かりにくくなって当然です。

ゲーミングヘッドセットなんかは、迫力重視で低音が結構出ている個体が多いので、そういう意味ではあんまり良くないです。

その方がゲームを楽しむという点では優れているのですが、迫力を取るか、実利を取るか二者択一です。

ヘッドホンの特性として、ドンシャリという言葉はたびたび耳にしますが、シャリは良くてもドンの部分は避けるのが実利に適っています。

密閉式と開放式

ヘッドホンのドライバが密閉されていて、音が抜けていかないのが密閉式、逆に音が抜けていくのが開放式です。

どちらにも利点はありますが、ゲーム目的だと遮音性の高い密閉式を使う方が無難です。

理由としては、環境音が聞こえにくくなるので、ゲームに集中出来ることが1つ。もう一つは音漏れが小さいことで、ボイスチャット時にゲームの音がマイクに混じりません。

過去に存在したゲーミングヘッドセットでは、マイクが口の側に付いているのに、ヘッドホン部分が開放式で、ゲームの音がどうやっても相手に聞こえるという欠陥品までありました。

また密閉式の方が仮想サラウンドとは相性が良いです。密閉されている方がエミュレート調整がしやすいのと、密閉式の欠点である音の籠もりを、サラウンド側がカバーしてくれるからです。

一方で開放式ですが、ことゲームにおいてはあまり利点がありません。音質が良くなり、音場も広がるので、上位モデルのヘッドホンは全て開放式ですが、音質が良いからゲームで有利になるとは限りません。

分解能は必要ですが、音場は狭い方が敵の位置を推測しやすいので、マイナスに機能する場合があります。

イヤホンという選択肢

ヘッドホンの技術は今ひとつ伸び悩んでいるのに、イヤホンに関しては近年の商品開発が目覚ましいです。スマホの普及で需要が伸びているのと、特許周りの制度改正から新商品が開発しやすくなったらしいですが、ここ数年は新製品がラッシュしています。

ヘッドホンに比べて高くなるという欠点はあるんですが、5万円を超える上位機種のイヤホンは相当に解像度が高いらしく、プロゲーマーの中でも採用しているひとがいるくらい。防音用の耳当ても併用して、遮音性も確保できるので割と隙がない感じがしますね。

将来的には試してみたいと思うんですが、何だかんだあって今だ手つかず。個人的には2万くらいまでが出せる限度なので、4万はチト辛い……。積みゲーになるのに買い漁らずに貯金しろって話なんですけどね。

遮音性に欠けるという欠点があるんですが、イヤーマフを使えばカバー出来ます。

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ゲーミングヘッドセット食わず嫌い

私の場合は黎明期における悪いイメージが抜けきらなくて、サウンドカード+ヘッドホンに対して明確に勝る部分がでてこない限りは使うつもりが無かったりしますが、最近は大分質的にも改善してきた……らしい。

サウンドカード、ヘッドホン、マイクを別々に用意するよりは低価格で済みますが、それ故にどれも微妙な性能という宿命は背負っています。ヘッドホンとしては価格帯にしては音が悪いですし、マイクも音質が微妙です。

そしてなにより、ヘッドホンみたいにマニアがいないから頼りになる情報が少ない。海外のサイトでも波形まで掲載されている例が少なく、どういう味付けになっているのか分かりにくいです。

またその少ない例を見ると、低音がやたら出ている傾向があるので、実利の面ではマイナスな個体が多いんじゃないかと思います。

低音が出ている方がゲームで迫力はでるんですけど、遠くの銃声、足音などの高音が聞きにくくなるので実はよろしくない。ついでにサラウンドとの相性も良くないです。まぁイコライザーで低音を下げれば良いだけなんですが、画質を捨ててでも144Hz出さなきゃってタイプには、いささか購買欲に欠けます。

試聴はしても購入までこぎ着けた例が無く、私の食わず嫌いという可能性もなきにしもあらず。開放型なのに側にマイク付いてて、ゲームの音が絶対に聞こえてくるようなおかしな設計のヘッドセットもありますから、そういうものを避ければ、それなりの製品にはなっているのかもしれません。

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コメント

  1. アバター example より:

    いつも更新お疲れ様です。
    私は今PS4でプレイしていてUSBマイク購入を考えております。ですのでヘッドセットではなくヘッドホンを購入しようと思うのですが、ドライバをインストールできない場合でも良い音がする物はありますでしょうか?Mixampというヘッドホンアンプを使用しているので、dolby headphone機能で7.1chサラウンドには変換できるようです。FPS用のヘッドホンを探しても、ヘッドセットばかりで難儀しています。メールでも構いませんのでオススメを教えて頂けると幸いです。予算は2万〜4万程でお願い致します。

    • アバター game_memo(管理人) より:

      近くに大型店舗があるなら試聴しにいくのが一番なんですが、無難な所を選ぶのならゼンハイザーのHD569とか、HD650とかですかねぇ……。私はメインでAKGのK271を使っていて、先月に後継機種のK371が出てます。古くても良いならSRH440とかが昔は定番でした。何だかんだ長く使う物なので装着感、重さが気になりますが……。

      正味、ゲーミング目的だと価格に見合った成果が帰ってくるとは言い難い部分なので、音楽重視でも良いかなぁ……とは思います。私はその辺弱すぎるので、手堅くモニター系を使ったり、疲れたときように軽さを重視したりすることが多いですけど。

      • アバター example より:

        返信が遅れてすみません。AKGのk371を購入してしばらく使っていました。見た目や装着感含めもろもろ大満足です。こんなにも変わるのかとびっくりしました。次はモニターも気になったりして、周辺機器の沼にずぶずぶはまっていきそうです。回答ありがとうございました