2025年に大きな話題となった「Nintendo Switch2」についてのスペック詳細と、それを取り巻く環境のまとめです。
ゲーミングPCと比べると控えめな性能ではあるものの、UMPC1としてみると現行機と同水準の性能を持っています。
それ故に過去のハードに比べて価格設定が高めになっており、ライト層、ファミリー層には手を出しにくい状況になっています。
目次
基本スペック一覧
| SoC | Nvidia Tegra T239 |
| 製造プロセス | サムスン 8nm |
| CPU | CortexA78 8コア |
| GPUアーキテクチャ | Ampare |
| SM数 | 12 |
| CUDAコア数 | 1536 |
| Tensorコア数 | 48 |
| RTコア数 | 12 |
| GPUクロック | 1125MHz |
| FP32性能 | 3.1Tflops |
| メモリ | LPDDR5X 12GB |
| メモリ帯域 | 102.4 GB/s |
| ストレージ | UFS3.1 256GB |
| 画面サイズ | 7.9インチ |
| 解像度 | 1920 x 1080(フルHD) |
| リフレッシュレート | 120Hz |
| バッテリー容量 | 5220mAh |
機能解説
Nvidia製APUを採用
GPU業界においてはトップを独走しているNvidia社との提携によって開発されており、「Nvidia T239」という専用カスタムチップを心臓部に採用しています。
T239はAmpereと呼ばれるゲーミングPCでは旧世代のGPU2アーキテクチャですが、現行の家庭用ハードの中では最も先進的な構造を持ちます。
| アーキテクチャ | 対応製品 | 年代 |
|---|---|---|
| Pascal | RTX1060、RTX1660、RTX1080Tiなど | 2016年 |
| Turing | RTX2060、RTX2080Tiなど (PS5、XboxはAMD版の同一世代) | 2018年 |
| Ampere | RTX3050、RTX3090、Switch2など | 2020年 |
| Ada lovelace | RTX4060、RTX4090など | 2022年 |
| Blackwell | RTX5050、RTX5090など | 2025年 |
AIアクセラレーター 「Tensorコア」を搭載しており、DLSS3と呼ばれるAI処理技術を使えます。

基本的な仕組みは、昨今のペイントソフトに搭載されているAIレタッチ、AIイラストと同じもので、Nvidiaが作成した汎用の学習データ、あるいは各メーカーが作成した専用の学習データを元に、Switch2が出力するグラフィックを高精細に書き直します。
ただし、携帯機という制約があるため、「Switch2」が搭載しているTensorコア数は限られていますし、現行のゲーミングPCに搭載されているNvidia GPUほどのAI処理能力は無い筈です。
推定スペック(PCだとどの程度か?)
発売から時間が経っていないので、まだPS5程の確度はありませんが、同じAmpereアーキテクチャを採用している「Nvidia RTX3050」の4分の1程度だと言われています。
RTX3050は現行のPS5と同程度のレンダリング能力を持つので、PS5に対しても4分の1程度の性能となります。
同じ携帯機の区分ですと、2022年に発売された「Valve Steam Deck」があり、「Switch2」はそれを僅かに上回る実行性能がゲームソフト「Cyberpunk 2077」上で記録されています。

この「Steam Deck」で使用したベンチマークソフトの結果から、以下の機器がおよそ横並びの状態であることが分かります。
- Nintendo Switch2(ドック時)
- Sony Playstation4 Pro
- Valve Steam Deck
- Nvidia GTX1050 Ti
前世代の「Nitendo Switch」からは約8倍の性能上昇であり、任天堂では珍しく――というより、ゲームキューブ以来となる急激な性能上昇が盛り込まれたハードです。
携帯機モードとバッテリー
「Switch2」は携帯機モードで使っているときには、バッテリー持ちを改善するため、マシン性能が25%ほど下がります。
「Switch2」は5220mAhという初代比1.2倍のバッテリーを搭載しており、製造プロセスも20nm → 8nmと大幅に進歩したものの、性能上昇にまつわる消費電力の増大をカバーできません。
携帯機モードで使うときには長時間のプレイには不向きですし、最大の性能を発揮させたいなら、TVモードでの利用が推奨されます。
稼働環境について
日本語専用モデル
「Nintendo Switch2」は2025年の6月5日に発売開始となりました。
初代の「Switch」に比べて高性能化したため、販売価格も初代の1.5倍となりました。これは日本、アメリカ、欧州など、およその国で共通しています。
日本については為替事情からの転売を避けるため、日本語・国内専用の特殊モデルとなっており、多言語対応のグローバル版との価格差が発生しています。
| バージョン | 価格 | 円換算 |
|---|---|---|
| 日本語限定版 | 49,980円 | – |
| 限定ソフト同梱 | 53,980円 | – |
| 多言語版 | 69,980円 | – |
| アメリカ版 | $449 | 67,381円 |
| アメリカ ソフト同梱 | $499 | 74,884円 |
| ヨーロッパ版 | 469.99€ | 76509円 |
| ヨーロッパ ソフト同梱 | 509.99€ | 82,985円 |
価格改定
2026年5月25日には日本語専用モデルの価格改定が行われ、約1万円の値上げとなりました。昨今のAI特需によるメモリ価格の高騰を受けたものと見られます。
価格改定後であってもライバル携帯機「Valve Steam Deck」と同等の性能を、4万円もの廉価で販売していることになるので、普及重視のサービス価格なのは変わりません。
価格相応以上の性能があるのは間違いないのですが、いよいよ家庭用ハードとは言えない状況になっています。
国内外を含め、第2、第3の価格改定があってもおかしくない状況なので、購入する場合は少しでも早い方が良いでしょう。
ソフト価格の上昇
「Switch2」になって販売ソフトの定価が全体的に上昇しています。
これにはハードの強化に伴うゲーム開発費の増加、専用カートリッジに使われるフラッシュメモリの調達コスト高騰が原因だと言われています。
「Switch2」は性能が大きく上昇し、様々なゲームが動くようになりましたが、それに伴いカートリッジからの転送速度も重要になりました。より高度なゲームを実現するため、高速なNANDフラッシュを標準仕様として採用したので、どうしてもその分のコストが上乗せされます。
海外ではソフト価格の反発が起きており、サードパーティー製のゲームでは、キーカード方式を採用するタイトルも増えています。
キーカード版もNANDフラッシュは採用していますが、実データの殆どはダウンロードする事になるので、最も容量が少ない最安のカートリッジで販売できる利点があります。
実績データ
本体販売台数
| 年度 | 国内 | 全世界 |
|---|---|---|
| 2026年 | 495 | 1986 |
| 2027年 | – | – |
ソフト売り上げ
初年度
| 年度 | 国内 | 全世界 |
|---|---|---|
| マリオカートワールド | 353 | 1470 |
| ドンキーコング バナンザ | 75 | 452 |
| ポケモンLEGEND ZA | 115 | 279 |





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