ゲームサウンド -理想的なサラウンド、理想的なヘッドホン-

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前回、音に纏わる内容で書いたので、シューターにおけるサウンド周りの事情に関して恐らくは一般的だろう事情と、個人的な見解をば。私も音響関係は素人なんですが、ゲーム目的ならそこそこのものを用意すれば良いかなぁと。

仮想サラウンド

かなり昔からありましたが流行ってます。安いヘッドホンとは殊更相性が良く、定位感を大きく改善してくれます。メーカー毎に差違があるのでしょうが、その辺りは不明瞭。

概要

古くはCreativeのSound Blaster X-Fiが出たあたりから存在する、ヘッドホン使用時に擬似的なサラウンド環境を構築する仕組みです。

実際のサラウンドスピーカー環境を用意しようと思うと、それなりの知識と手間が掛かるのですが、それを手軽に代用できるのが仮想サラウンドです。勿論、贅沢なスピーカー環境には及ばないでしょうが、コストパフォーマンスに優れているのがメリットです。場所も取らないし、お隣さんに壁ドンされる心配もありません。

仮想サラウンドの基本的な仕組みは立体環境をエミュレートして、ステレオ音源にダウンコンバートすることです。それに伴ってヘッドホン特有の耳元で鳴っている感を緩和し、自然環境の音に近づけてくれます。斜め前、斜め後ろなどの定位を把握しやすくなるので、対人ゲームにおける恩恵は割と大きいです。

最終的な効力は個々人の空間認識能力によるのですが、有る無しで言えば、絶対的にあった方が良いので、取り敢えずはサラウンドを導入するのが重要って感じですね。

近年は無償のものも多数存在するので、差し当たってWindows Sonic for Headphonesあたりを試してみるのが良いかも。Windows10ユーザーなら無償で使えます。あとはRazorの奴ですが、これは昔試してみたけどすぐに止めたので、ちょっと微妙な印象が残っています。

私の現環境は、Creativeの「USB Sound Blaster Premium HD」に、普通の密閉式ヘッドホンを繋げています。近年は色んな仮想サラウンドが出ていますが、サウンドブラスターが無難でFPS向けだと思うので、今のところは一番のお勧めですね。他のメーカーのものも試してみたことはあるんですが、慣れもあってか結局サウンドブラスターに落ち着いてしまうので。

サラウンドの効果

先程にもちらっと触れましたが、最大の恩恵は横方向の音に対して角度を求めやすくなることです。流石に前後と上下に関しては判断しにくいものの、人間の聴覚システム上、元々前後と上下は誤認しやすい音なので、やむを得ない感じでしょうか。

夜に外出する際、今の時期なら虫の声が聞こえてくると思いますが、斜め込み左右はすぐに分かりますけど、前後は分かりにくいのと同じです。前に音源がないという視覚込みの判断、地形と経験による推測などで判別していますが、音だけで判断するのは存外に難しいのです。

ゲームにおいても、そこら辺の推測が必ず必要になってくるので、使い始めたらすぐに分かるようになる魔法のアイテムではないです。無くなったときにその恩恵と、必要性を感じるようになるオカンみたいな存在です。

ちなみにフォートナイトにおいては非常に有用なので、個人的にはOFFにすることはあり得ないと思っています。偶にステレオで試してはみるのですが、2万円以下の普遍的なヘッドホンを使っている分には、露骨に横方向の定位が弱くなるので、咄嗟の対応が微妙になります。

稀に変なサウンドソースを使っているゲームがあって、むしろ逆効果になる場合もありますが、そういうゲーム側に問題を抱えているケースを除いてはサラウンドを使う方が良いと思います。

また本来想定した場所より遠くに聞こえるし、低音が籠もる感じで弱くなるので、ゲームの臨場感が少し下がります。勝利のためのやむを得ない代償ですが、映画などを見る場合にはサラウンドOFFの方が良い場合もあります。銃弾が掠めるときの迫力なんかは、露骨に落ちてしまいます。

ヘッドホン

音楽を聴く場合と違って、求められる部分が異なります。といっても、人間の受け取る情報は7割が視覚からと言われているので、極端に良いものを買っても戦績には大きく影響しないです。良くて数%のためになるので、コストパフォーマンスを考えた方が良いかも。

もちろん向き不向きはあるのですが、私には2万と4万の音の違いが今ひとつ分かりませんし、プロでも割と適当に選んでるっぽいです。

高解像度

リスニング目的だと極端に解像度が高いものは微妙な感じになるのですが、ことゲームにおいては解像度が高ければ高いほど有利になります。これは音を楽しむのか、聞き漏らさないようにしたいのかの違いですね。

音楽目的だと下手に分離していると、纏まりがない、ノリの悪い印象になって微妙なんですが、ゲームだと綺麗に分離している方が有益です。極論すれば、モニターヘッドホンみたいな面白みのない奴が良いです。

欠点としては聞こえてくる音の量が多すぎて、聞き疲れするという点。聞き慣れてない状況だと、ゲームがならす音の量が多すぎて、どっと疲れが沸いてきます。

高音重視

ベース部分が邪魔をすると、足音や銃声などを聞き漏らしやすいので、低音が弱く、高音が強い方が良いです。イコライザーで弄ればカバー出来るのですが、そういう環境に無い場合は、ヘッドホンの特性に大きく左右されることになるので、下手に低音が強いとマイナスになりやすいです。

低音が強い方がゲームとしての迫力がでますが、サラウンド時に周囲でぼっこんぼっこんされたら邪魔で仕方ない。すぐ横でリズミカルにドラムを叩いている奴がいるようなもの。実生活においては低音は響きにくい、減衰しやすいので低音が弱い方が自然な音にも聞こえます。

最近のゲーミングヘッドセットは迫力重視で低音が結構出ているので、そういう意味ではあんまり良くないです。その方が一般受けはするのでしょうが、ゲームにおいては迫力を取るか、実利を取るか二者択一です。

密閉式

密閉式の欠点として、耳のすぐ側で音がするという煩わしさがありますが、それ故に仮想サラウンドとの相性が良いです。開放式と違って音が抜けていかないので、サラウンド側の音を聞き取りやすくなります。

また開放式に比べて遮音性が高いので、ゲームに集中しやすくなります。あとボイスチャットするときに、開放型を使っていると、ゲームの音がマイクに混じる危険があります。遮音性が高いものの方が、何だかんだで良いと思います。

開放型の方が夏場に蒸れなかったり、音質的に万能性が高いですが、ことゲームにおいては密閉されている方が都合が良いってことですね。

イヤホン

最近の注目株、伸び盛り

ヘッドホンの技術は今ひとつ伸び悩んでいるのに、イヤホンに関しては近年の商品開発が目覚ましいです。スマホの普及で需要が伸びているのと、特許周りの制度改正から新商品が開発しやすくなったかららしい。ここ数年は新製品がラッシュしています。

ヘッドホンに比べて高くなるという欠点はあるんですが、上位機種(4万くらいの)のイヤホンは相当に解像度が高いらしく、プロゲーマーの中でも採用しているひとがいるくらい。防音用の耳当ても併用して、遮音性も確保できるので割と隙がない感じがしますね。

将来的には試してみたいと思うんですが、何だかんだあって今だ手つかず。個人的には2万くらいまでが出せる限度なので、4万はチト辛い……。積みゲーになるのに買い漁らずに貯金しろって話なんですけどね。

イヤーマフ

いわゆる遮音機です。イヤホンとセットで使って、遮音性を上げるのが目的。いずれイヤホン+イヤーマフを試してみたいと思っている所存。

ヘッドセット

最近は使用者が大分増えてきたオールインワンパッケージです。

ゲーミングヘッドセット食わず嫌い

私の場合は黎明期における悪いイメージが抜けきらなくて、サウンドカード+ヘッドホンに対して明確に勝る部分がでてこない限りは使うつもりが無かったりしますが、最近は大分質的にも改善してきた……らしい。

サウンドカード、ヘッドホン、マイクを別々に用意するよりは低価格で済みますが、それ故にどれも微妙な性能という宿命は背負っています。ヘッドホンとしては価格帯にしては音が悪いですし、マイクも音質が微妙です。

そしてなにより、ヘッドホンみたいにマニアがいないから頼りになる情報が少ない。海外のサイトでも波形まで掲載されている例が少なく、どういう味付けになっているのか分かりにくいです。またその少ない例を見ると、低音がやたら出ている傾向があるので、実利の面ではマイナスな個体が多いんじゃないかと思います。

低音が出ている方がゲームで迫力はでるんですけど、遠くの銃声、足音などの高音が聞きにくくなるので実はよろしくない。ついでにサラウンドとの相性も良くないです。まぁイコライザーで低音を下げれば良いだけなんですが、画質を捨ててでも144Hz出さなきゃってタイプには、いささか購買欲に欠けます。

試聴はしても購入までこぎ着けた例が無く、私の食わず嫌いという可能性もなきにしもあらず。開放型なのに側にマイク付いてて、ゲームの音が絶対に聞こえてくるようなおかしな設計のヘッドセットもありますから、そういうものを避ければ、それなりの製品にはなっているのかもしれません。

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