フォートナイト：シーズンOGの低迷

フォートナイトOGは2023年末以降で定期的に実装、後に常設化したリバイバルモードです。過去の環境を再現、あるいは再定義することを目的とした同窓会的なモードです。

初回OGでは運営の予想を超える大成功を収め、それが翌年の常設化へと繋がりました。

しかし、常設した後のOGは鳴かず飛ばずの状態になっており、遂にはランクゼロビルドが終了の流れとなりました。

これまでのシーズンOG

チャプター4・シーズン5のタイミングで登場した初のシーズンOGです。モチーフはチャプター1・シーズン5～7となっており、チャプター1時代で最も勢いがあったタイミングです。

懐かしの武器が登場したものの再現度はあんまりであり、当時は鳴かず飛ばずだった武器がトップメタとして君臨していました。

最終日にはチャプター1・シーズン10であったワンタイムイベントの再演がありましたが、予想外の人口爆発によってログインサーバーが悲鳴を上げ、大規模なネットワーク障害が発生します。運営は追加の再演を予告するも、それすらも満足に立ちいかず、最終的には再演はキャンセルされました。

集客という点では間違いなく大成功を収めたのですが、国内ではそこまで勢いが出ていたようには思えず、国内外で大きな温度差があるゲームなのが浮き彫りになったと思います。

前年度から引き続きで年末に登場したリバイバルシーズンです。

今回は舞台がチャプター2・シーズン1～3へと変わっており、フォートナイト中興期のシーズンがテーマとなりました。有名アーティストのコラボも盛り込んだ大規模なものになりました。恐らくは前年度の成功を受けて、予算を増額したのだと思います。

フィナーレイベントも過去の100%流用だった前年度OGから一転して、導入以外はオリジナル展開になりました。

2024年のウィンターシーズンを期にOGの常設化が発表されました。チャプター2・リミックスの1ヶ月後がスタートであり、恐らくは前年度のOG成功を受けての開発スタートかと思います。

常設フォートナイトOGはチャプター1・シーズン1から始まり、シーズンが独自に経過するという計画です。それに伴い専用のバトルパスが新設されるなど、開発、運営からの大きな期待を背負って始まったと言えるでしょう。

しかし、OGの勢いは日増しに減少していき、人口を維持することはできませんでした。

特にランクモードの人口減少は急激であり、特にランクに需要が少ないゼロビルドでは、時間帯によっては二桁という有様になっていました。マッチしないから更に人口の減少に繋がるという悪循環。ついにはOGゼロビルド(ランク)が順次廃止となり、アジア圏ではすでにプレイリストから消えています。

なお、建築のランクも1000人前後のときもあり、こちらもいつまで存続するのか怪しい状況になっています。

現行シーズンのバトロワがあり、リロードがある状況なので、OG特有の要素が必要なのですが、それが供給されているとは言い難い状況です。

チャプター1・シーズン1については主力武器の威力減衰なしという独自性があったものの、シーズン2以降ではそれも失いました。ダブルポンプだけでは興味を引き続けるのは困難です。

その辺りは運営も分かっていて《ザップトロン》を脈絡なく登場させてみたりとテコ入れはしているのですが……。

バトルパスの販売計画が絡んでくるので、長めのスパンを取りたいのでしょうが、既存シーズンのやり直しで、原作と同じ2ヶ月スパンなのは長すぎると思います。

追加される武器などが全て新規、研究開発する余地が大量にあったのでプレイヤー間で切磋琢磨していた当時とは土台の部分が違うのです。

またシーズン毎に使えるネタはすでに決まっているので、話題性を稼ぐにも限度があります。それこそ、シーズン2なんて《ティルテッド・タワー》が復活する以外にネタがない……。

次のシーズン3も《誘導ミサイル》くらいしか目立つ要素がないですし、長期計画になると前途多難なシーズンが多いです。低調なままで進めて、人気シーズンで爆発できれば良いのですが、そのまま沈んでいく危険性もあるわけです。

チャプター1は次のチャプター2と比べて評価される傾向にあるんですが、その原因の一つが粗削り故のお祭り感があります。

――あたりは話題性を獲得するのに避けられない有名どころです。

特に《コンパクトSMG》や《コンバットSG》は知名度が高く、最強状態で戻したら環境再現度も高いですし、話題性も生まれますが、炎上と表裏一体なのが難しいところです。