フォートナイト： 2023年のフォートナイトを振り返った感想

チャプター4・シーズン4、復刻のOG、チャプター5・シーズン1あたりが人気だったフォートナイト2023年度の所感です。昔から噂されていメタバース計画が始動しました。

フォートナイト・メタバースは、フォートナイトをコミュニティハブにすることを企図したもので、現時点では、かなり投機的な計画と言えます。バトロワ以外のゲームを追加するのも、シューター以外のコンテンツを追加して、フォートナイトのコミュニティを拡大するためです。

メタバースというと、メタ社(旧フェイスブック)が大失敗している印象が強いです。VR機器の価格もまだまだ高いので、各ゲームのファン層を長く繋ぎとめておけるかが成功に鍵になるかと思います。

チャプター4

当初はマップがスカスカで冗長な展開が多かったチャプター4ですが、シーズン1、2、３、4と尻上がりに改善されていき、最終的には良好な環境になったと思います。

武器性能についてはチャプター4・シーズン1こそ抑えめでしたが、以降シーズンではインフレ傾向が強くなり、シーズン2、3と強力な武器がリリースされました。《エンハンスド-ハボックポンプSG》や《オーバークロックパルスライフル》はフォートナイト史に残る強武器です。

《スラープジュース》が劇的に上方修正されたのもこのときで、暫くは《スラープジュース》を得るための動きが基本になっていました。

チャプター4から実装された現実拡張の仕組みは運次第で地味ではあったのですが、中には劇的な効果を持つものもあったので、ゲーム展開に幅を生み出す良い要素でした。チャプター5にも続投の予定らしいのですが、年内での復活は無かったので、あるいは大きな仕様変更があるのかもしれません。

チャプター5がWarzoneのオマージュなので、ゲーム前に装備する形に変更されても不思議ではありません。

フォートナイトOG

ビッグバン後の新ゲームを見せるため、宣伝のために実装された復刻シーズンです。チャプター1時代のマップ、それっぽい武器を戻したもので、本国アメリカでは予想以上の反響があったみたいです。

なお、私個人は懐かしいとかは思いませんでした。

継続組なのでいつもの延長感が強かったのと、あんまり懐かしさにどうこういう性格ではないので……。《モイスティ・マイア》とか《アナーキー・エーカー》があったら懐かしいと感じるかもしれませんが、シーズン5の時点で、私がフォートナイトを始めてから1年も経過してますからねぇ……。

改めて当時の武器の弱さ、《アサルトライフル》の信頼性の低さを感じました。

なお、あまりに上手くいったので、開発はOGの復刻も考えているみたいですが、どういう形で実装されるのかは不明です。あくまで一発ネタなので、2回、3回と続けるほどに集客能力は下がるでしょうし、あるいは他シーズンで対応するのかもしれないです。

THE BIG BANGS

およそ1年ぶりとなったワンタイムイベントですが、チャプター1時代のイベントファイル流用 ＋ チャプター5からの新モードをお披露目するための宣伝イベントとなりました。

事前に集まったプレイヤーは相当に多く、史上最大のログイン合戦が発生しました。

恐らくは前年度のチャプター3・シーズン4のエンドイベントを元にプレイヤー数を想定していたのでしょうが、フォートナイトOGの復帰効果が思った以上だったので、トラブルの嵐となったわけです。

急遽、追加のイベント開催が決まりましたが、もちろん新チャプターに向けての作業も並行してになるので人手が足らず、再開催も3回の予定が2回に終わったりもしています。

国内ではそこまで……といった印象ですが、アメリカではカジュアル層への知名度が相当高いのだと思われます。普段プレイしていない人でも、ほんのりとでも知っているというのは大きいです。日本で言うところの、ドラクエとかに相当するのでしょうか……。

チャプター5

バトロワ

恐らくはチャプター2のリバイバル ＋ Cod Warzoneがテーマのシーズンです。武器MODの仕組み、弾速、スナイパーの挙動などにWarzone味を感じます。

最近のCall of Dutyが落ち目なので、その難民を取り込もうという魂胆があるのだと思います。

チャプター4・シーズン1のときは、一新するのに間に合わなかったのか、当初のマップがスカスカでしたが、チャプター5・シーズン1ではそんな様子はありません。新要素の列車は不発気味ですが、まず良好なスタートを切れたと思います。

先にも述べたとおり、雰囲気的にはチャプター2・シーズン2に似ています。ボスNPCが5体というのは、チャプター2・シーズン2以来の数で、場合によってはシーズン中に増えるかもしれません。

順当にいくなら、次はチャプター2・シーズン3のリメイクですが、同シーズンはマップ全体が海没した状態でスタートしました。

チャプター5・シーズン2ではマップが海に沈むか、溶岩に沈むのか……。

レゴフォートナイト

ビッグバン後の目玉であり、その中でも将来性のあるモードです。

現状、エピックより上のレアリティは存在しないので、今後レジェンド、ミシックと増えていくことが予想されます。他作品との3連携コラボも考えられるのも、他のサバイバルRPGにない特徴です。

サバイバル系RPGとして目立ったところはないのですが、この手のゲームは継続的にコンテンツが追加されるかが重要なので、下手な小規模開発よりは流行るだろうと思います。

ロケットレーシング

カジュアルレーシングのスタンダードみたいな操作感、プレイフィールを持つレースモードです。それ故に内容が浅くなるというか、何かしらの大きな変更がないと、こちらは人口維持も困難だろうと思います。

面白くないわけではないですが、車体のコントロールが難しいわけでもないですし、かなり飽きやすい作りです。普通にコースを走るだけでは、デザイン空間に限界があります。

車を使うという点だけ守りつつ、なんか別のゲームになっていきそうな気も……。

フォートナイトフェスティバル

フォートナイト・バトルロイヤルが魔改造されてしまった反省なのか、シンプルな内容になっている新モードの中でも、特にシンプルなのが、この音ゲーです。

拡張性はあるというか、他からコンテンツを引っ張ってきやすいので、ゲーム内容は薄味でも将来性はそれなりにあります。譜面だっていくらでも拡張が効くので、将来的にインフレして、凄いことになっている可能性も高い。

問題は日本では流行っていないどころか、聴いたこともない曲が多いことで、それについては日本以外でも母語が異なる国は似たり寄ったりな筈です。アメリカが世界の中心だと思っているアメリカ人の悪い癖が出ています。

ライブサービスとの親和性は高いものの、文化的な障壁が強い分野なので、運営については何かしらの方針転換が必要だと思います。