フォートナイト・バトルロイヤルがリリースされてから、もう2年以上になりますが、初期から比べると随分地形が様変わりしてきました。
チャプター1は激動の時代でもあり、毎シーズンに何かしらの際立った変化があり、戦闘システムも諸事情から大きく変わり続けたのが特徴です。
安定はしていなかったものの、新鮮さが常に提供されていたシーズンです。
本稿はそんなチャプター1・シーズン1~シーズン10に至るまでのまとめになります。シーズン11に相当するチャプター2以降に関しては下記を参照さしてください。
目次
シーズン1
海外でのクローズドベータを経て、改めてアーリーアクセスが始まったのが2017年の9月23日のことです。
私がプレイを始めたのはそれから2日後のことで、その当時はシーズンという概念も特にありませんでした。

後の時代からすると都市などの密度が相当にスカスカです。南西周りの都市や施設がまったく存在しないので、降りる場所が極端に制限されています。
シーズンの最初期には《ソルティ・スプリングス》や《トマト・タウン》には地名の割り当てがなくて、後から名前が付けられたという経緯もあります(街は最初からありましたが、いわゆる無名の場所でした)。
ゲームのバランスとしては、宝箱の量が極端に少ないのが特徴です。名前付きロケーションでも宝箱の湧きが最大3個(出現率50%)という場所もあり、物資量は現在の5分の1にも満たない状況でした。

サバイバル色が強くて、主力武器の弾である《中口径弾》の枯渇が頻発。
まず最初に十分なアイテムを囲い込まないとじり貧になりやすく、過疎地に降りたプレイヤーがシールドもない、HPもない状況でウロウロしているケースが多かったです。
初速が全てで、都市降りしてすべてを分捕るのが正義。後からのリカバリーが難しいバランスだったので、何だかんだで、最も初心者に厳しかった環境かと思います。まぁ、私を含めて皆初心者だったんですがね。
シーズン2

1度目の大規模改修があって、西側を中心にロケーションが大幅に増設されました。
- 《ジャンク・ジャンクション》
- 《ホーンテッド・ヒルズ》
- 《スノービー・ショア》
- 《シフティ・シャフズ》
- 《ティルテッド・タワー》
――と5つの名前付きロケーションが追加されました。
のちに大人気となる《ティルテッド・タワー》もこのときに追加され、チャプター1時代のマップ原型が生まれたと言って良いでしょう。

季節毎のイベントも大々的に導入されるようになり、初回のクリスマスイベントがありました。
ゲームの方向性としては、徐々にサバイバル性の緩和が始まり、弾薬、シールド、回復の潤沢な環境へと変わる過渡期です。それでも後々のシーズンに比べると半減、チャプター3以降と比べると4分の1以下で、弾の温存を考えなければいけないゲーム性でした。
武器のレアリティも伸びにくく、最後までレア以上の武器を見かけなかったというパターンも少なくありません。
シーズン3

日本でも正式にリリースされた最初のシーズンです。マップには大きな変動は無かったものの、南部に《ラッキー・ランディング》が追加されています。
ゲームとしては宝箱の量が全体的に見直され、従来までは微妙だったロケーションの調整が進みました。極端に悪いロケーションが無くなって、どこに降りても極端に勝率が変わらなくなっています。
シーズン末期には隕石落下のイベントなどがあり、シーズン4への繋ぎになっています。背景ストーリーが導入される前段階に当たります。
シーズン4

隕石の落下や、映画セットの配置によって、シーズン3からマップ構造が変化しました。
マップ中央部の巨大クレーターを代表として、各地に隕石による破壊が発生しており、《ダスティ・デポ》は《ダスティ・ディポット》へと名前が変わりました。

東西にも無名の拠点が追加されたほか、南東のジャングル地帯《モイスティ・マイア》には映画撮影用の大規模セットが追加されています。北東には《リスキー・リールズ》が新設されました。
リアルタイムイベントの発生もこのシーズンが初回であり、セブンのメンバー《ビジター》によるロケット打ち上げが起きました。初めての試みということもあって、このときのワンタイムは通常モードで見る必要があり、各地で事故が発生していたようです。
ターボ建築の強化という、後から振り返って初めて分かる、大きな変化もありました。後々に開発が無かったことにしようとしたくらいで、ゲームの方向性を決定付けることになりました。
シーズン5
v5.0

時空の裂け目によって、異なる世界と繋がりました。各地に追加された裂け目によって、マップ上を素早く移動できるようになり、乗り物の充実化が進みます。
大規模な変化として、砂漠バイオームが追加されました。今までは鬱蒼とした沼地だった南東の《モイスティ・マイア》付近が消滅し、荒涼とした岩地の《パラダイス・パームズ》へと置き換えられています。

北の農場こと《アナーキー・エーカー》も取り壊され、ブルジョワなゴルフ場《レイジー・リンクス》へと変貌しました。
先のシーズンで行ったターボ建築の強化によって建築が強くなり過ぎたため、この辺りを境に、開発側は建築へのカウンター路線へと舵を切ります。メタの中心だったダブルショットガンもこのときに絶滅しました。
v5.3

v5.3からは更にマップが変更され、《トマト・タウン》が消失。《トマト・テンプル》へと置き換えられています。

シーズン6

バイオームの追加はなかったので、前シーズンに比べれば変化が小さいです。かわりに各地に汚染エリアが誕生し、ゾンビの跋扈する環境へと変わりました。
《ルート・レイク》の島がキューブの力で浮き上がり、シーズンを通して移動する特殊な地形にもなりました。この浮島はシーズンのメインテーマとも深く関わっており、最終的にはワンタイムイベントを通して崩壊しました。

ワンタイムイベントの直後には《ルート・レイク》が《リーキー・レイク》へと短期間だけ名称変更されています。
これは私が関連サイトを運営していたから分かるのですが、この辺りで急速に人口が減り始め、国内フォートナイトの絶頂期が終わりを告げています。
シーズン7

南西から現れた氷山が衝突。その近辺が氷雪地帯へと大きく変貌しました。
- 《ポーラー・ピーク》
- 《フロスティ・フライト》
- 《ハッピー・ハムレット》
――が新設されており、代わりに《グリーシー・グローブ》が氷の下に沈みました。
またシーズンの最中に、北東の《リスキー・リールズ》が《ザ・ブロック》という特殊エリアに置き換えられています。クリエイターモードでユーザーが作った地形が週替わりで出現する、という今となっても変わり種の場所です。

スキルギャップによるユーザーの離脱が進んでおり、自作マップコンテストなども含めて、多面的な人気を確保しようという計画の一貫だったと思われます。
ゲームシステムとしては、悪名名高きサイフォンによって、カジュアルユーザーの更なる大規模離脱が発生しました(敵を倒すとHPかシールドが50回復するため、KD1以下のプレイヤーが絶対に損をする仕組み)。
シーズン8
v8.0

北東部に火山が追加され、地形が大きく様変わりしました。
- 《レイジー・リンクス》→《レイジー・ラグーン》
- 《ウェイリング・ウッズ》→《サニー・ステップス》
――と、名前付きロケーションが置き換えられており、前シーズンから追加された《ザ・ブロック》の位置も変更になっています。

ゲームの方向性としては、競技性重視の調整が失敗したことを受けての揺り戻しがメインになります。サイフォンが中断され、グライダー再展開の仕様が変更されました。
v8.2からはマップのあちこちを発掘するイベントが発生し、MMO的な要素が強調されました。カジュアルユーザーにも楽しんで貰おうという動きが活発化しています。
v8.4

ルートレイクが三度目の魔改造に突入。未知なる遺跡ヴォルトが出現し、のちのワンタイムイベントへと繋がっていきます。
シーズン末期には、火山の噴火に伴って《ティルテッド・タワー》と、《リテイル・ロー》が廃墟へと変わりました。

シーズン9

シーズン8の末期に火山の噴火で破壊された2大都市が、未来風の街並みで再建されました。
- 《ネオ・ティルテッド》
- 《メガ・モール》
- 《プレッシャー・プラント》
――と、新しい名前付きロケーションが登場しています。

シーズン9のワンタイムイベントでは、ロボットvs怪獣の戦いが描かれ、シーズン4のロケット発射以来の大成功になりましたが、マップ上での変化は部分的なものに留まりました。
また《ポンプショットガン》廃止による単射系SGの不在と、あまりに強すぎた《コンバットショットガン》の追加によって、戦闘面が様変わりしたシーズンです。
後の定番となる外部コラボですが、それがメインゲームに初めて進出したシーズンです。
シーズン10

シーズン開幕時の変化は《ダスティ・デポ》と《ルート・レイク》だけでしたが、マップの変化がフィーチャーされたシーズンなので、《裂け目ゾーン》と呼ばれる特殊エリアが、続々と登場することになりました。
- 《ティルテッド・タウン》
- 《パンドラ》
- 《モイスティ・パームズ》
- 《グリーシー・グローブ》
- 《ゴッサムシティ》
- 《スターリー・サバーブス》
――と、名前付きロケーションが毎週、毎週、変化し続けた前代未聞のシーズンです。過去の地名の復刻も多く、チャプター1の総決算的なイメージが強いです。

環境全体としては、減少したプレイヤーの取り戻しが急務になっており、それ由来の調整が非常に活発化しています。
代表的なものがターボ建築の低速化で、シーズン4以前の環境へと戻そうという意図だったと思われます。しかし様々な軋轢もあって完遂はできず、スキルギャップの問題はチャプター2へとゆだねることとなりました。
スキルベースマッチメイキングが実装されていない最後のシーズンとなりました。





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