フォートナイト： マップと環境の歴史 -歴代シーズンのマップ変化- (チャプター4編)

フォートナイトのベースマップ、システム変化についてのまとめチャプター4版です。

システム的な変化は《現実拡張》の実装くらいですが、マップ的にはある種の刷新がありました。見切り発車だと思われる過去のチャプターと異なり、明確に年間計画でマップが作られていること、よりゼロビルドを重視した作りになっていることです。

当初はスカスカだったマップですが、シーズンを経て完成度が高まるという過去には無かった傾向を持ちます。

• チャプター1
• チャプター2
• チャプター3
• チャプター4

シーズン1

チャプター4に代わり、チャプター3時代のマップから一新されました。

中世～近世をテーマとしたシーズンであり、それを反映した牧歌的な村落、城郭が配置されたマップになっています。

チャプター3時代からの傾向違いとしては、全体的に遮蔽物が増えたこと、小規模な丘が増えた点があります。建築ありでは影響が軽減されますが、ゼロビルドでは大なり小なり影響します。

過去のマップ刷新時と違い、既存の名前付きロケーションを流用していないのも初の試みですが、マップ上での差別化に難がありました。似通った町並み、色使いの場所が多く、マップの中央部は密度がありません。

マップとしての完成度は、チャプター3終盤から明らかに後退しています。

これはチャプター年間計画との兼ね合いなんでしょうが、今後も続くだろうチャプター切り替えの課題になりそうです。せっかくの新チャプターなのに、毎回前チャプターの方が良かったと言われかねません。

システム面での新要素としては《現実拡張》の実装が挙げられます。

マッチ毎にリセットされる小規模な育成要素であり、ランダム性が武器選択に揺らぎを生み出します。IT用語の「拡張現実」との誤植しやすいのが難点でしょうか。

地味な《現実拡張》も多いし、完全な自動取得なので、必ずしもゲームを刺激的にするとは限らない欠点があります。素直に戦闘でレベルアップとかでも良かった気もしますが、それだと強いプレイヤーを益々強くすることになるので、開発側としてはさじ加減が難しいのでしょう。

シーズン2

未来の日本をモチーフとしたサイバーパンク題材のシーズンで、南東の4分の1がそれをモチーフとした地形へと変化しました。

• 《メガシティ》
• 《スチーミー・スプリングス》
• 《ノッティ・ネッツ》
• 《ケンジュツ・クロッシング》

――の名前付きロケーションが追加されています。特に《メガ・シティ》は歴代最大級の都市です。それ以外の地形変更も歴代最多の量であり、ランドマークの追加も相当数ありました。

問題はそれらの変更が南東に密集していたことで、他のエリアが変わり映えしない印象を与えたのか、中盤辺りからの失速が大きかったシーズンでもあります。

システムとしては、カードキーと保管庫が復活し、《ルート・アイランド》がランダム出現するようになりました。長らく登場していた《補給物資》も変更になっており、《戦闘品貯蔵庫》に置き換えられました。

シーズン3

遺跡と探検がテーマのシーズンで、中央部にジャングル地帯が発生しました。

過去のマップ構造では、中央部がここまで入り組んでいる例はなく、よりゼロビルドに適したマップ構成を意図したものと見られます。建築ありでは殆んど影響しませんが、ゼロビルドでは遮蔽物が多い方が望ましいです。

総じて、過去2シーズンに渡りスカスカだったエリアが大分改善されて、完成されたマップ構造へと一気に近づきました。

新規追加の名前付きロケーションは以下の3か所です。

• 《シェイデイ・スティルト》
• 《探検家のキャンプ》
• 《ランブル・ルイン》

少数ですが、ジャングル由来のランドマークも追加されました。

星の並びがどうのこうの――という前振りがあったのですが、ワンタイムイベントなども無く、割と静かに終わったシーズンです。結局、なんだったんだ……。

シーズン4

お宝と強奪作戦をテーマにしたシーズンで、吸血鬼の根城であるユニークな建造物が各地に追加されています。

新しい名前付きロケーションは、

• 《エクリプス・エステート》
• 《ザンギーヌ・スイート》
• 《リレントレス・リトリート》

――の3か所です。「吸血鬼の親玉がタイムマシンで強奪してきた歴代ミシックが保管されている」という設定があり、ゲーム中でそれを入手することができます。

次のチャプター4・シーズン5が短期間(1ヶ月)に終わる予定らしいので、マップ構造としてはこれが最終形態になると予想されます。年間計画のフィナーレを飾るとあって、シーズン1と比べると、密度とバリエーションに大差があります。

システム的な拡張も目立ったものはありませんが、チャプター4の総決算的な雰囲気を持っています。