フォートナイト: マップと環境の歴史 -歴代シーズンのマップ変化- (チャプター2編)

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2年に渡って継続されたチャプター1が節目を持って終了し、シンプルな形に刷新されたのがチャプター2でした。

そんなチャプター2ですが、一部のシーズンで野心的な計画はありつつも、シーズン毎のマップの変化は小規模になりました。シーズン後半ではマップの中央部だけが変化するようになり、シーズン毎の連続性がたびたび断絶しているのも特徴です。

対戦環境としては武器やアイテムが全体的に弱くなっており、良くも悪くもチャプター1のような劇薬感がないのが特徴です。チャプター2中盤においては武器のデフレが著しく、歴代で最弱の武器を複数輩出しました。

他のチャプターのマップに関しては下記を参照してください。

シーズン1

チャプター2・シーズン1

丸2年続いたフォートナイト・チャプター1が、シーズン10を持って終了しました。それに伴いマップが一新されたのが、チャプター2・シーズン1です。

一部の名前付きロケーションは継続され、アセットを流用した都市も複数ありましたが、水路を生かした地形づくりが最大の特徴です。マップ中央部から極端な高低差が無くなって、最終局面での大きな有利不利が起きにくくなった一方、終盤がマンネリ化する欠点も抱えました。

スラーピー・スワンプ
スチーミー・スタックス

システム面では複雑化していた武器、消耗品が整理され、プレーンな形へと回帰しています。その一方で、釣り、泳ぐといった水辺に関するアクション、敵味方を担いで移動、素材を使ったアップグレードといった新しい仕組みが追加されました。

ハロウィーンの時期には中央にある島が紫色に変化し、専用のレイドバトルモードが実装されるなどしました。マップ全体が雪に覆われるというマップ変化も実装され、冠雪地形は以降のチャプターでも定番となっていきます。フォートナイトにおける季節性の基本路線が確立されました。

ハロウィンの島
アイス・スローン

なお、開発が難航していたのか、シーズンの終了が2ヶ月近く延期され、歴代最長の129日に渡ってシーズン1が続きました。通常80日前後なので、1.5倍の長さがあります。

シーズン2

スパイがテーマのシーズンで、下記の名前付きロケーションが追加されました。

  • 《ザ・グラトウ》
  • 《ザ・リグ》
  • 《ザ・ヨット》
  • 《ザ・シャーク》
  • 《ザ・エージェンシー》

これらの場所には固有のNPCが出現し、ゲーム中に1つしかないミシックの武器やアイテムを持っています。ロケーション毎に異なる武器やアイテム、ミシックの争奪戦というメタがチャプター1・シーズン7以来で本格的に復活しました。

ザ・エージェンシー
ザ・シャーク

新しいアクションとして尋問も追加され、多人数戦で取れる行動が増えました。

トラブルがあったのか度重なる延期を重ねましたが、満を持して発生したワンタイムイベントでは、次シーズンでマップが水没する前振りが行われました。

シーズン3

マップの半分が水没状態から始まり、徐々に水位が下がって陸地が増えていくという特殊なシーズンです。ゲーム開始時点だとマップ面積の半分が海という凄い状況で、ここまで極端なのは、後にも先にもこのときだけです。

シーズン3の水位変化

歴代でもマップの変化が大きかったシーズンとなりましたが、水位が下がってマップがどういう風に変化するのか――というプレイヤーの期待に応えられなかった側面も持ちます。《コーラル・キャッスル》という新しい名前付きロケーションは生まれたのですが、殆んどがシーズン2の地形に戻っていったので、カジュアル層に対する訴求力、話題性に欠けました。

DCのアメコミ「アクアマン」とのコラボもありましたが、関連するミシックの追加などもなく、シーズン後半のグダグダ具合を鑑みると、何かしらのトラブルがあったんじゃないかと思われます。

新しい移動要素として乗用車が大々的に告知されましたが、こちらも延期に次ぐ延期を繰り返して、実装が1ヶ月近く遅れています。トラブル&トラブルで有名であり、尻すぼみ感の強いシーズンとなりました。

シーズン4

マーベルとのタイアップが前面に押し出されたシーズンです。

各地に異なる世界の一部が現れ、アメコミのヒーローが出現しています。新しい名前付きロケーション、ランドマークともにタイアップ先に関連した地名になっています。

スターク・インダストリー
ドゥーム・ドメイン

フォートナイト最大規模のコラボとあって、歴代最多のミシックが登場しましたが、大多数がファンアイテムどまりでした。チャプター2・シーズン3から始まった大デフレ時代がいよいよ本格化し始めます。

ミシック以外にも上位互換、下位互換の関係になる武器が普通に登場しており、調整のちぐはぐさはチャプター1・初期を彷彿とさせました。

v14.6でついに全てのヒーローパワーが通常モードに登場したのでそれを含めたヒーローパワーの最終評価です。 《アイアンマンのユニビー...

シーズン5

バウンティハントをテーマとしたシーズンで、砂漠バイオームが復活して、中心部が巨大な砂漠地帯へと変貌しています。スターウォーズ関連ドラマ「マンダロリアン」とのコラボのため、同作に登場する宇宙船がマップ中央付近に不時着しています。

ゼロポイント
SWタイアップ

新しい名前付きロケーションは、

  • 《コロッサル・コロシアム》
  • 《ステルシー・ストロングホールド》
  • 《ハンターズ・ヘイブン》
  • 《ソルティ・タワーズ》

――の4か所です。うち《ステルスシー・ストロングホールド》では、映画プレデターとのコラボがありました。

インゴットという金銭の要素が追加され、これはマッチを超えて蓄積することができます。過去にも登場していたNPCも大幅に増加し、彼らと取引する形でのみ入手できるエキゾチックのレアリティも新設されました。

評判は今一つであったシーズンですが、システム面では後発のシーズンでも継承された要素が多いです。

チャプター2・シーズン5の開幕と同時にあったマップ変化のまとめです。 マップ中央部にゼロポイントが再出現し、その周辺が砂漠化していま...

シーズン6

砂漠化していたマップ中央部が元に戻り、7つの塔が各地に出現しました。中央部には新しい名前付きロケーション《ザ・スパイア》が登場しています。

ザ・スパイア
ガーディアンタワー

武器クラフトという新しい仕組みが登場し、野生動物などを狩って、自前で武器の強化ができるようになりました。しかし、武器クラフトのために初動の武器が更に弱くなり、プレイヤーからの評判は芳しくありませんでした。

歴代でも最弱クラスの武器がガンガン登場しており、無駄に戦闘が長引くわ、爽快感はないわで、海外の統計でもトップクラスの不人気シーズンです。

シーズン7

v17.5

エイリアンとの邂逅と対決がテーマのシーズンです。各地にUFOが出現するようになっています。またシーズン開幕当初のマップの変化は小規模に留まっており、代わりにシーズン中での変化が大きめでした。

チャプター2、シーズン7で追加された名前付きロケーション、ランドマークのまとめです。 前シーズンの中心にあった「ザ・スパイア」は消滅...
  • 《ホーリー・ヘッジス》 → 《ホーリー・ハッチェリー》
  • 《スラーピー・スワンプ》→《スラッジ・スワンプ》

――と、エイリアン達の占拠、収奪に伴って名前を変えました。《コーラル・キャッスル》、《コーニー・コンプレックス》も、名前こそ変わりませんでしたが大規模な破壊が発生しました。

ホーリー・ハッチェリー
奪われるスラーピー・スワンプ
v17.4をもってシーズン7の変化もひと段落したと見られるので、その間にあったマップ変化のまとめになります。 変化の乏しくなったチャ...

ゲーム中に登場した巨大な宇宙船に入ると、貴重なアイテムを賭けたサブゲームが始まるという変則的な成長システムが存在しており、カジュアルな遊びを推奨したシーズンでもあります。

シーズン5、6と人口の大部分をカバーしているアメリカでの不評が凄かったので、なんとか取り戻そうという苦心が見られます。

シーズン8

v18.2以降

シーズン7の末期に巨大UFO「アブダクター」がいくつも墜落した結果、各地でその残骸が残る形になりました。

墜落したアブダクターから出現したキューブたちの活動によって、シーズン中の時間経過で島の汚染が徐々に進行し、マップの中央には新しい名前付きロケーション《ザ・コンバージェンス》が誕生しました。最終局面には《ザ・ピラミッド》と名前を変えます。

チャプター2・シーズン8になって3度目の出現となった謎の立方体キューブ。 海外では妙な人気を誇り「ケヴィン」という愛称まで付けられて...

シーズン開始時点ではあまり予想されていませんでしたが、このシーズンを持ってチャプター2は終わりを告げたので、2年に渡って使われた島の最終形態となりました。

チャプター3へ続く

毎シーズン大なり、小なりの変化が伴うフォートナイトのベースマップについてのまとめチャプター3版です。 チャプター3になってから武器の...
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